1. 「Googleマップの投稿、やったほうがいいんですか」

中小企業の経営者の方とお話していて、こんな言葉をよく聞きます。

「Googleマップに『投稿』という欄があるのは知っているんです。やったほうがいいと言われるんですが、何を書けばいいのか分からなくて。ホームページのお知らせと同じことを書くなら、意味があるのかなと」

もっともな疑問です。お知らせの欄も満足に更新できていないのに、もう1つ書く場所が増える。そう感じると、手が止まるのは当然です。

先にお伝えしておくと、投稿は全員がやるべきものではありません。続けられないなら、やらないという判断もあります。そのうえで、使うなら書くことはかなり絞れます。写真を1枚と、「何が・いつ・どこで」。1本に入れるのはこれだけで足ります。

この記事では、投稿を使うかどうかの決め方と、使う場合の書き方を順番に書きます。Googleマップとホームページのどちらを先に整えるかという、もう一段手前の話は Googleマップとホームページ、どちらを先に整えるか にまとめてあります。ここでは、すでにGoogleビジネスプロフィールを持っている会社が、投稿の欄をどう扱うかに絞ります。

なお、投稿の機能は、表示される場所も、選べる種類も、ボタンの名前も、ときどき変わります。この記事では仕組みが変わっても通じる考え方を中心に書きます。画面の細かい操作は、その時点の公式の案内で確かめてください。

この記事で書くこと

  • 投稿を、誰がどこで見ているのか
  • 使うかどうかの決め方
  • ホームページのお知らせとの役割の分け方
  • 1本に書くことと、写真の選び方
  • ホームページへのつなぎ方と、続けられる頻度
  • やってはいけないこと

2. 投稿は、誰がどこで見ているのか

書く中身を決める前に、読む人を決めておきます。ここがずれていると、何を書いても空回りします。

見ているのは、もう貴社を見つけた人

投稿が目に入るのは、多くの場合、貴社の名前で検索した人や、地図の上で貴社を見つけて、詳しい情報を開いた人です。まだ貴社を知らない人に向けて、広く配られるものではありません。

つまり読む人は、「この店に行ってみようか」「この会社に頼んでみようか」と、すでに候補として見ている人です。その人が知りたいのは、会社の理念でも、業界の話でもありません。今も営業しているか、今なにをやっているかです。

確かめに来た人が、見ているところ

地図から貴社を開いた人は、次のような順で情報を見ていきます。

  • 営業時間と定休日 ― 今から行けるか、今日は開いているか
  • 写真 ― 店の雰囲気、仕事の仕上がり、建物の外観
  • 口コミ ― ほかの人がどう感じたか
  • 投稿 ― 最近、何か動きがあるか

投稿は、この並びのいちばん後ろで見られることが多いと考えておくと、書き方の見当がつきます。長い文章を読み込んでもらう場所ではなく、近況を一目で確かめてもらう場所です。

広告ではない

もう1つ、勘違いされやすいことがあります。投稿は広告ではありません。お金を払って遠くの人に見せる仕組みではないので、投稿したからといって、見る人の数が急に増えるわけではありません。

投稿をすれば地図で上に出る、という話を耳にすることもあるかもしれません。ただ、地図にどう出るかはGoogleが決めることで、こちらから約束できるものではありません。投稿は、見つけてくれた人を迷わせないための道具として考えるほうが、期待と結果がずれません。

3. 使うかどうかは、続けられるかで決める

投稿をやるかどうか。判断の軸は、効くかどうかより先に続けられるかどうかに置いてください。

止まった投稿は、何もないより目立つ

投稿には日付が出ます。半年前の「秋のおすすめ」が最新の投稿として残っていると、見た人は「今も営業しているのかな」と一瞬迷います。

お知らせの欄と同じで、止まった投稿は、何も書いていないより気になることがあります。始める前に、誰が、どのくらいの間隔で書くかを決められないなら、今はやらないほうが素直です。

向いている会社

次のような会社は、投稿を使う意味が比較的わかりやすいです。

  • 来店型のお店 ― 飲食、美容、小売など。季節の商品や営業日の変更が、そのまま来店の判断に関わる
  • 季節で仕事が変わる会社 ― 時期ごとの受付開始や繁忙期の案内を、地図を開いた人に見せられる
  • 見学会や説明会を開く会社 ― 日付と場所が決まっている催しは、投稿と相性がいい
  • 地域で出張の仕事をする会社 ― 最近どの辺りで仕事をしたかを、写真で見せられる

優先順位が低い会社

逆に、取引先がほぼ決まっている会社や、元請けからの仕事が中心の会社は、地図から新しいお客様が来る場面そのものが少ないことがあります。この場合、投稿に時間を使うより、ホームページの実績や会社概要を整えるほうが先です。

やってはいけないわけではありません。優先順位の問題です。手が回るようになってから始めれば十分です。

投稿より先に、整えておくこと

投稿を始める前に、ビジネスプロフィールの基本の情報がそろっているかを見てください。名前、住所、電話番号、営業時間、定休日。これがホームページと食い違っていると、投稿をいくら書いても信用につながりません。

もう1つ、口コミへの返信です。確かめに来た人は投稿より先に口コミを読むことが多いので、返信が止まっているなら、そちらを先に整えたほうが効きます。返し方は Googleマップの口コミに、どう返信するか にまとめてあります。

4. ホームページのお知らせと、役割を分ける

冒頭の「お知らせと同じことを書くなら、意味があるのか」という疑問に答えます。答えは、同じ話を書いてかまいません。ただし、役割を分けます。

投稿は入口、お知らせは置き場所

投稿は、地図を開いた人に「今こういうことをやっています」と短く知らせる入口です。ホームページのお知らせは、詳しい中身を置いておき、あとから確かめられる場所です。

同じ「年末年始の営業日」の話でも、投稿では日付と一言だけを書き、詳しい受付の流れはホームページに書く。こう分けると、2か所に書く手間はほとんど増えません。

表:Googleマップの投稿と、ホームページのお知らせの分け方
比べることGoogleマップの投稿ホームページのお知らせ
見ている人地図や名前の検索から、貴社を候補として開いた人サイトまで来て、もう少し詳しく確かめたい人
長さ最初の1〜2行で何の話か分かる長さ条件や手順まで書ける長さ
向いている話季節の案内、営業日の変更、催しの日付、最近の仕事の写真左と同じ話の詳しい中身、料金の改定、受付の流れ
残り方新しいものが前に出て、古いものは目に入りにくくなる一覧に残り、あとから探せる
食い違ったときホームページに合わせて直すこちらを正しい情報の元にする

投稿の見え方や残り方は、仕様の変更で変わることがあります。分け方の考え方は同じで、投稿は短く知らせる入口、お知らせは詳しく残す置き場所です。

正しい情報の元は、ホームページに置く

2か所に書くと、いつか食い違いが出ます。営業時間を変えたのに、投稿だけ古いまま、という具合です。

そのときにどちらを正とするかを、先に決めておいてください。おすすめはホームページを正とすることです。自社で管理でき、過去の分も含めて一覧で残せるからです。投稿は、ホームページに書いたことを短く知らせるもの、という位置づけにしておくと、直すときに迷いません。

お知らせの欄に何を書くかは、「お知らせ」の欄に、何を書けばいいか で、1年分のネタ表の作り方も含めて書いています。投稿のネタも、ほとんどはこの表から取れます。

5. 1本に書くのは、写真1枚と「何が・いつ・どこで」

ここからは、使うと決めた場合の書き方です。1本に入れるものは、思っているより少なくて足ります。

写真は1枚、貴社で撮った実物を

投稿には写真を1枚付けてください。文字だけの投稿より、何の話かが一目で伝わります。

選ぶのは、貴社で撮った実物の写真です。店の入口、季節の商品、仕上がった仕事、当日の会場。上手に撮れている必要はありません。素材集のきれいな写真より、実物のほうが「この店の話だ」と伝わります。

写真を選ぶときは、次の3つだけ見てください。

  • 何が写っているか、すぐ分かるか ― 小さく表示されても、主役が分かる写真にする
  • 文字を焼き込まない ― 画面によって写真の端が切れることがあり、文字は本文に書いたほうが確実に読まれる
  • 人や車のナンバー、よその家が写り込んでいないか ― お客様や近所の方が写っているなら、使う前に確かめる

最初の1〜2行で、何の話か分かるように

投稿の本文は、画面によっては途中で切れて表示されます。続きを開いてもらえるとは限りません。だから、最初の1〜2行だけで何の話かが分かるように書きます。

あいさつや前置きから入らないでください。「いつもありがとうございます。早いもので〜」と始めると、肝心のことが切れた先に隠れてしまいます。

何が・いつ・どこで

本文に入れるのは、この3つです。

  • 何が ― 何が始まるのか、何が変わるのか、何をやったのか
  • いつ ― 日付と曜日。期間があるなら、始まりと終わりの両方
  • どこで ― どの店舗か、どの地域か、どのページに詳しく書いてあるか

この3つが入っていれば、読んだ人は自分に関係があるかを判断できます。逆に、どれか1つが欠けていると、問い合わせて確かめる手間が相手に移ります。

図:同じ話でも、3つが入ると伝わり方が変わる(例はすべて架空)
① 気持ちだけの投稿
秋のおすすめ、始まりました!ぜひお越しください

何が始まったのか、いつまでなのか、どの店舗なのかが分かりません。気になった人は、電話で聞くか、そのまま閉じるかのどちらかになります。

確かめる手間が、読む人に移る
② 地名を並べた投稿
〇〇市・△△町・□□区で外壁塗装なら当社へ

地名が並んでいても、何をしたのか、いつの話なのかがありません。読む人には中身のない宣伝に見え、信用を少しずつ削ります。

地名は増えても、中身が無い
③ 3つが入った投稿
たとえば「11月1日(日)〜11月30日(月)、本店で秋の焼き菓子の詰め合わせを受け付けます。中身と金額はホームページの案内にあります」

何が・いつ・どこでが最初の2行に入っています。写真は実物の詰め合わせを1枚。詳しく知りたい人は、リンクから該当のページへ進めます。

読んだ人が、自分に関係あるかを決められる

③が長く見えても、書いていることは3つだけです。写真1枚+何が・いつ・どこで+詳しいページへのリンク。この型を1枚の紙にしておくと、誰が書いても同じ形になります。

終わった仕事の報告も、同じ型で書ける

季節の案内や催しが無い時期は、終わった仕事の報告が使えます。「10月、〇〇町で屋根の葺き替えを行いました」と、写真1枚と一言。何を・いつ・どの辺りでの3つは、ここでも同じです。

お客様のお宅や会社が特定できる書き方は避けてください。町名までにとどめる、外観が分かる写真は使わないなど、載せる前に一度確かめます。

6. ホームページの該当ページへつなぎ、続けられる量で回す

書き方が決まったら、あとは2つです。どこへつなぐかと、どのくらいの間隔で書くか。

リンクは、トップページではなく該当ページへ

投稿には、ボタンやリンクを付けられることが多いです。ここに入れるのは、その投稿の話が詳しく書いてあるページです。

焼き菓子の詰め合わせの投稿なら、詰め合わせの案内のページへ。見学会の投稿なら、見学会の申し込みのページへ。トップページに飛ばすと、読んだ人はサイトの中でもう一度探すことになり、そこで離れてしまいます。

そのため、投稿を書く前にリンク先のページがあるかを確かめてください。無いなら、ホームページのお知らせに1本書いてから、そのページへつなぎます。前の章で書いた「ホームページを正とする」とは、こういう順番のことです。

リンク先に、同じことが書いてあるか

リンクを押した先で、投稿と違うことが書いてあると、読む人は迷います。日付、金額、場所。投稿とリンク先の両方を、公開する前に見比べてください。

催しや期間限定の案内が終わったら、投稿もリンク先も、終わったことが分かる形に直します。終わった案内に申し込みが来ると、断る手間がこちらに残ります。

どこから来たかを、分かるようにしておく

投稿からホームページに来た人の数は、アクセス解析で見られます。GA4を入れているなら、どこから来たかの内訳で、Googleマップ経由の訪問をある程度は分けて見られます。

数字を見る目的は、続けるかやめるかを判断するためです。増えた減ったで一喜一憂するためではありません。

頻度は、続けられる量で決める

何日おきに投稿すればいいか、とよく聞かれます。決まった正解はありません。半年後も同じ間隔で続けられる量が、貴社にとっての正解です。

  • 月に1本 ― まずはここから。季節の案内か、終わった仕事の報告を1つ
  • 催しや変更があるとき ― 見学会、営業日の変更、新しく受け付けを始めたことなど、決まった時点で1本
  • 増やすのは、続いてから ― 3ヶ月続いて手間が見えてから、本数を考える

最初に張り切って週に何本も書くと、1ヶ月目で息切れします。少なく始めて、止めないほうが、見る人には落ち着いた会社に映ります。

7. やってはいけないこと

最後に、投稿でやってはいけないことを書きます。どれも、やると短い間は目立つように見えて、あとで信用を削るものです。

関係ない地名を詰め込まない

投稿の本文に、仕事をしていない地域の名前をずらりと並べる書き方があります。地図に出やすくなると思って書かれるのですが、読む人から見ると、何の話か分からない文章になります。

地名は、実際にその地域で仕事をした、その地域で催しをするという事実があるときにだけ書きます。対応できる地域を伝えたいなら、ホームページに対応エリアのページを作り、そこに一覧で書くほうが正確です。地域で商売をする会社のホームページ全体の組み立ては 地域で商売をする会社の、ホームページの全体像 にまとめてあります。

事実でない宣伝を書かない

「地域でいちばん安い」「満足度No.1」「どこよりも早い」。根拠を示せない言い方は書かないでください。読む人は、どこと比べたのかを確かめられません。表示に関するルールの上で問題になる場合もあると言われています。気になる表現があるときは、専門家に確認してください。

同じように、まだ決まっていないことを決まったように書くのも避けます。「近日オープン」のまま何ヶ月も経つ、在庫が無いのに「受付中」のまま、などです。

口コミと特典を交換しない

「口コミを書いてくれたら割引」のような案内を、投稿に載せないでください。口コミは、お客様が感じたことをそのまま書いてもらうものです。特典と交換すると、口コミそのものの信用が落ちますし、Googleの決まりにも反するおそれがあります。

決まりと仕様は、最新の案内で確かめる

投稿には、Googleが定めた決まりがあります。内容によっては、投稿しても表示されなかったり、取り下げられたりすることがあります。電話番号の書き方、写真の条件、載せてはいけない内容。こうした細かい決まりは、ときどき変わります。

この記事に書いた画面の様子も、時期によって変わる可能性があります。迷ったら、その時点の公式の案内を確かめてください。人から聞いた話や、何年も前の解説記事を頼りにすると、今は通じないことがあります。

8. 雄喜晃の伴走:投稿の先にあるページを、ホームページ側で整えます

私たち雄喜晃のホームページ制作では、Googleマップから来た人が、迷わずに確かめられるページをホームページ側に用意するところをお手伝いします。投稿はリンク先があって初めて生きるので、そちらを先に整えます。

私たちがやること

最初に、貴社のお客様がどこから来ているか、Googleマップで何を確かめているかを伺います。そのうえで、投稿からつなぐ先になるページ(季節の案内、催しの申し込み、対応エリア、実績など)をホームページに用意します。

お知らせと投稿の書き分けも、一緒に決めます。「何が・いつ・どこで」の型を貴社向けに1枚にまとめ、ホームページに載せるお知らせは、内容と写真を送っていただければこちらで整えて載せます。写真は、貴社で撮っていただいたものを、見やすく整えてから使います。月5回までの更新代行が月額に含まれているので、日々のお知らせの追加や、催しが終わったあとの書き換えはこの中でお受けしています。

あわせて、ビジネスプロフィールの名前・住所・電話番号・営業時間が、ホームページと食い違っていないかを一緒に見比べます。

料金と条件

料金は制作費0円、月額8,800円(税別)からです。6ページ構成のプランは月額13,800円(税別)です。サーバー、独自ドメイン、SSL、保守はすべて月額に含まれます。

最低契約期間は6ヶ月です。7〜35ヶ月で解約された場合、サイトは非公開になります。36ヶ月以上ご継続いただいた場合は、サイトをお渡しします。

私たちがやらないこと

先に書いておきます。関係のない地名を並べた文章や、根拠のない「No.1」のような宣伝文は作りません。読む人の信用を削るからです。口コミを特典と交換するような案内も、お手伝いしていません。

また、投稿を続けることで地図の表示順が上がる、問い合わせが増えるとお約束することもしません。地図にどう出るかはGoogleが決めることで、私たちが約束できるものではないからです。

実際にお作りしたサイトは 制作実績、料金と条件は ホームページ制作のページ に載せてあります。神戸市北区鈴蘭台を拠点に、2025年10月から活動しています。

「Googleマップの投稿をやるべきか迷っていて、ホームページのお知らせも止まっている」という方は、一度ご相談ください。

9. まとめ:投稿は、確かめに来た人への短い近況

Googleマップの投稿を使うかどうか、使うなら何を書くかで押さえることは、5つです。

  • 読む人は、もう貴社を見つけた人 ― 知りたいのは理念ではなく、今も営業しているか、今なにをやっているか
  • やるかどうかは、続けられるかで決める ― 止まった投稿は、無いより気になる。続かないなら今はやらない
  • ホームページを正とし、投稿は入口にする ― 詳しいことはお知らせに置き、投稿は短く知らせてそこへつなぐ
  • 1本は、写真1枚と「何が・いつ・どこで」 ― 最初の1〜2行で何の話か分かるように書き、リンクは該当ページへ
  • 地名の詰め込みと、事実でない宣伝はしない ― 決まりと仕様は変わるので、迷ったら最新の案内を確かめる

投稿は、たくさん書いた会社が勝つ場所ではありません。確かめに来た人が、今の様子を一目で分かる。それができていれば、月に1本でも役目は果たせます。

まず、今日できること

スマートフォンで貴社の名前を検索して、Googleマップの情報を開いてみてください。いちばん新しい投稿はいつのものか。営業時間はホームページと合っているか。そこを見るだけで、投稿を始めるべきか、先に直すところがあるかが分かります。