1. 「庭のことなら、何でもやっているんですけどね」

造園や植木の仕事をしている方とお話していて、こんな言葉をよく聞きます。

「昔からのお客さんの紹介で回ってきたので、ホームページは名前と電話番号くらいしか載せていないんです。剪定も草刈りも、ブロックやフェンスもやるんですが、何から書けばいいのか」

この仕事は、頼まれる内容の幅がとても広いです。1本の木の剪定から、庭全体の手入れ、草刈り、伐採、植え替え、外構の工事まで。幅が広いので「庭のことなら何でも」とまとめたくなります。

ただ、サイトを見に来る人は、自分の庭の、この用事を頼めるかを確かめに来ています。「伸びすぎた庭木を1本だけ切ってほしい」「空き家の草を刈ってほしい」。何でもやると書いてあっても、自分の用事が入っているかは分かりません。

個人のお客様と、法人のお客様

この業種には、お客様が大きく2種類います。個人宅の庭の手入れを頼む方と、マンションや工場、店舗、施設の植栽を管理してほしい法人です。

個人のお客様は、料金と、どんな人が来るかを気にしています。法人のお客様は、年間でいくらか、報告がどう来るか、何かあったときに動いてもらえるかを気にしています。同じ仕事でも、確かめていることが違うので、書き分けが要ります。

この記事で書くこと

  • 仕事の種類を、季節と一緒に書く方法
  • 料金の目安を、木の高さ・本数・処分費で示す方法
  • 作業の前後の写真と、職人の顔
  • 対応エリアと、年間の管理の契約
  • 伐採や薬剤の注意の書き方と、繁忙期の受付状況

2. 見に来る人が確かめている4つ

造園・植木屋さんのサイトを見に来る人が、電話の前に確かめていることは、だいたい4つです。

  • 自分の用事を、頼めるか ― 剪定なのか、草刈りなのか、伐採なのか。1本だけでも来てくれるのか
  • いくらくらいか ― 何万円の話なのか、十何万円の話なのか。処分費は別なのか
  • いつ来てもらえるか ― 自分の地域に来てくれるか。今頼んだら、いつ頃になるのか
  • どんな人が来るのか ― 庭に入ってもらうので、どんな人かを知っておきたい

「どこに頼めばいいか分からない」から始まる

この業種のお客様は、毎年頼んでいる人ばかりではありません。親から受け継いだ家の庭が手に負えなくなった、引っ越した家に大きな木があった、空き家の草で近所から言われた。初めて頼む人も多い業種です。

初めての人は、「植木屋さん」と「造園会社」の違いも、剪定と刈り込みの違いも知りません。業界の言葉ではなく、困りごとの言葉で書いておくと、探している人に届きやすくなります。「伸びた木を切りたい」「庭の草をなんとかしたい」「隣の家に枝が出ている」。こうした言葉を、サービスの名前の横に添えてください。

3. 仕事の種類を、季節と一緒に書く

この業種の特徴は、季節で仕事が変わることです。仕事の種類を並べるときは、いつ頃頼むものかを一緒に書いてください。

仕事を並べるときの単位

まず、受けている仕事を、お客様が頼む単位で並べます。たとえばこのような形です。

  • 剪定・刈り込み ― 庭木や生け垣の手入れ。1本から受けるか、庭全体か
  • 草刈り・草引き ― 個人宅の庭、空き家、駐車場、法人の敷地
  • 消毒・薬剤の散布 ― 虫や病気への対策
  • 伐採・抜根 ― 木を切る、根まで抜く。大きな木や、狭い場所の木を受けるか
  • 植え付け・植え替え ― 新しく植える、場所を移す、枯れた木を替える
  • 外構・庭づくり ― 砂利敷き、芝張り、フェンス、ブロック、庭全体のつくり直し

並べたうえで、受けていない仕事も書いておくと親切です。「高い木の伐採は、専門の業者をご紹介します」のように書いておけば、合わない問い合わせが減ります。

「いつ頃頼めばいいか」を添える

お客様は、いつ頼むのがいいかを知りません。春に連絡して「その木は冬に切ったほうがいいです」と言われると、また冬に探し直すことになります。

それぞれの仕事に、貴社がおすすめしている時期を添えてください。木の種類や地域で変わるので、正確な一覧である必要はありません。「落葉する木の剪定は、葉が落ちたあとの時期にお受けすることが多いです」「草刈りは、伸びる前の時期にご相談いただくと段取りが組みやすくなります」。貴社の実際の受け方で書けば十分です。

時期が書いてあると、お客様は自分から早めに連絡してきます。繁忙期の前に予定が埋まり始めるので、貴社の側も段取りが組みやすくなります。季節で忙しさが変わる商売のサイトの回し方は、季節で忙しさが変わる商売の、ホームページの回し方 にまとめてあります。

4. 料金の目安を、高さ・本数・処分費で書く

造園の料金は、とても分かりにくいものです。だからこそ、目安が書いてあるサイトは、それだけで比べる候補に残ります。

なぜ分かりにくいのか

料金が分かりにくいのは、金額が決まる要素が多いからです。

  • 木の高さと、本数
  • 木の種類と、枝の張り方
  • 作業のしやすさ(脚立で届くか、道路から入れるか、隣家との距離)
  • 切った枝葉や刈った草の量と、その処分
  • 車を停める場所があるか

お客様は、このどれが金額に効くのかを知りません。だから「いくらですか」と聞きたくても、何を伝えればいいか分からないのです。金額が決まる要素を先に書いておくだけで、お客様は自分の庭に当てはめて考えられます。

早見表の形で出す

いちばん伝わるのは、高さや面積ごとの早見表です。正確な見積もりではなく、目安として出します。

表:庭の手入れの料金の目安を、早見表にした例(金額はすべて架空です)
作業目安の出し方書き添えること
庭木の剪定たとえば「高さ3mまで 1本〇,〇〇〇円〜」「3〜5m 1本〇,〇〇〇円〜」のように高さで区切る木の種類や枝の張り方で変わること。脚立で届かない木は別にお見積もり
生け垣の刈り込みたとえば「長さ1mあたり〇〇〇円〜(高さ1.8mまで)」両面か片面か。隣家側に入れない場合の扱い
草刈りたとえば「1㎡あたり〇〇〇円〜」、または「半日〇万円〜」草の高さや、石・ゴミが多い場所は変わること
処分費たとえば「軽トラック1台分で〇,〇〇〇円〜」料金に含むか、別かをはっきり書く
出張費・見積もりたとえば「〇〇市内は出張費なし」「お見積もりは無料」エリアの外は出張費がかかるか。見積もりのあと断っても費用がかからないか

数字は貴社の過去のお見積もりから、実際に多い金額の幅で書いてください。下限だけを出すと、見積もりのときに「話が違う」と受け取られます。処分費を含むかどうかは、いちばん聞かれるところです。

日当で受けている場合

木1本ごとではなく、職人1人が1日でいくらという形で受けている場合もあります。それならそのまま書いてください。「職人1人1日〇万円。一般的なお庭なら2人で1日が多いです(数字は架空の例です)」。日当の形でも、よくある庭で何人・何日になるかを添えると、お客様は総額を想像できます。

写真を送ってもらって、概算を出す

早見表のほかに、もう1つ効く方法があります。庭の写真を送ってもらえれば、概算をお返ししますと書いておくことです。

写真を送るだけなら、お客様は家に来てもらう前に金額の見当がつきます。送ってほしい写真を「庭全体が1枚、気になる木の根元から上まで1枚」のように具体的に書いておくと、お客様は迷いません。条件つきで料金を出す考え方は ホームページに料金を載せるか、載せないか に、選ぶと金額が出る仕組みを置くかどうかは ホームページに「料金シミュレーション」を置くかどうか に書きました。造園の場合は、計算の仕組みを作るより、早見表と写真での概算で足りることが多いと考えています。

5. 作業の前後の写真と、職人の顔

料金の次に効くのが、写真です。この業種は、作業の前と後が目で分かる仕事です。

前後を、同じ位置から撮る

剪定も草刈りも伐採も、作業の後だけを見ても、何をしたのか伝わりません。作業の前と後を、同じ位置・同じ向きで撮って並べると、どれだけ手を入れたかが一目で分かります。

伸び放題だった生け垣が整った、空が見えなかった庭が明るくなった、草で埋まっていた空き家の庭が歩けるようになった。前の写真があるから、後の写真が生きるのです。撮り方の段取りと、施工前を撮り忘れない工夫は 施工前と施工後の写真を、比べられる形で撮る にまとめてあります。

写真の下には、作業の内容を数行添えてください。たとえば「高さ4mほどのカシを2本、軽く透かす剪定。生け垣は約15m。職人2人で1日」(例は架空です)。高さ、本数、人数、日数が書いてあると、読む人は自分の庭と比べられます。

写り込みと、お客様の許可

庭の写真には、思った以上にいろいろなものが写ります。表札、車のナンバー、窓の中、洗濯物、隣の家。載せる前に確かめてください。お客様の家だと分かってしまう写真は、許可をいただいたうえで、場所は市区町村までにとどめるのが無難です。

庭に入る人の顔を出す

この業種は、お客様の家の敷地に入る仕事です。留守の間に作業することもあります。だから、どんな人が来るのかを知りたいと思うのは自然なことです。

職人の方の写真と名前、経験年数、得意な作業。持っている資格があれば、それも書いてください。手元や道具の写真も、腕を伝える材料になります。少人数の植木屋さんほど、ここが他との違いになります。職人の技術を言葉にする方法は 職人の技術を、ホームページでどう伝えるか に書きました。

6. 対応エリアと、年間の管理の契約

対応エリアは、市区町村で書く

「〇〇市周辺」だけだと、隣の市の人は頼んでいいのか迷います。通常伺う市区町村と、条件つきで伺う地域を分けて書いてください。

造園の場合は、エリアの外で出張費がかかるか、トラックを停める場所がない現場をどうするかも書いておくと、話が早くなります。対応エリアの書き方全般は 「対応エリア」を、ホームページにどう書くか にまとめてあります。

個人宅の年間の手入れ

毎年同じ時期に手入れを頼むお客様がいるなら、年間の手入れの形を書いておくと、継続のお客様が増えやすくなります。たとえば「春と秋の剪定、夏の草刈りをまとめてお受けします」のような形です。毎年連絡しなくても、時期が来たらこちらから日程を伺う。それだけで、お客様の手間がひとつ減ります。

法人・施設の植栽管理は、流れで書く

法人のお客様には、別のページか段落を用意してください。マンションの管理会社、工場、店舗、施設。担当の方が確かめているのは、年間でいくらか、何をしてくれるか、報告がどう来るか、何かあったときに動いてもらえるかです。

図:法人・施設の植栽管理の流れ(たとえばの例です。進め方は貴社の実際で書いてください)
① 現地を見て、植栽を確かめる

たとえば、敷地を一緒に回り、木の本数や生け垣の長さ、草の生えやすい場所を確かめます。

現地を見るのに費用がかかるかを書いておく
▼
② 年間の作業計画と、お見積もり

たとえば、剪定・草刈り・消毒を何月に何回するかを表にして、年間の金額をお出しします。

支払いを毎月にするか、作業ごとにするかを書いておく
▼
③ 作業と、写真つきのご報告

たとえば、作業のたびに前後の写真と作業内容をまとめて、担当の方にお送りします。

報告の形と、届くまでの日数を書いておく
▼
④ 1年の終わりに、見直す

たとえば、木の育ち方や、ご要望の変化を伺って、翌年の計画を組み直します。

台風などで木が倒れたときの連絡先と、動ける範囲も書いておく

法人の担当の方は、社内で説明できる材料を探しています。年間の作業表と、報告の見本を1つ載せておくと、社内の稟議に回しやすくなります。契約の期間や途中でやめる場合の扱いも、書ける範囲で添えてください。

報告の見本は、実際の報告書から、施設の名前が分からないように直したものを載せるのが伝わります。どんな形で報告が来るかが分かると、担当の方は上の人に説明しやすくなります。

7. 伐採や薬剤の注意と、繁忙期の受付状況

注意は、お客様の安心のために書く

伐採や薬剤の散布には、お客様に知っておいてほしい注意があります。注意を書くのは、怖がらせるためではなく、安心してもらうためです。たとえば次のようなことです。

  • 薬剤の散布の前に ― 洗濯物や窓、ペット、池の魚、家庭菜園。散布の日を前もってお知らせすること、近所への声かけをどうするか
  • 大きな木の伐採 ― 電線や建物の近くの木、倒す方向が取れない木は、作業の方法や日数が変わること
  • 隣の家との境の木 ― 隣の敷地に出ている枝や、境にある木は、作業の前に隣の方との話し合いが要る場合があること

薬剤の扱い、刈った枝葉の処分、道路にはみ出す作業、隣の家との境の木などには、法律や地域の決まりが関わる場合があります。ケースによって違うので、所管の窓口や業界団体、専門家に確認してください。サイトには、貴社がどう対応しているかを、一般的な言葉で書くのが無難です。

繁忙期は、受付状況を1行で出す

この業種には、はっきりした繁忙期があります。年末の前に庭をきれいにしたいという依頼が重なる時期や、草が伸びる時期です。

繁忙期には、今頼んだらいつ頃になるかを、トップページの目立つところに1行で出してください。

「ただいまのご依頼は、〇月中旬以降の作業になります。年内のお手入れの受付は〇月〇日までです(〇月〇日更新)」

更新した日を添えるのがポイントです。日付がないと、読む人はいつの情報か分かりません。この1行があるだけで、「年内は無理かもしれないけれど、一度聞いてみよう」と思う人と、「今年は来年に回そう」と決める人に分かれます。どちらも、電話の前に判断できています。

受付を締め切ったあとも、来年の予約を受けているかどうかを書いておくと、そこで止まらずに連絡が来ます。

8. 雄喜晃の伴走:料金の目安と季節の受付を、一緒に形にします

私たち雄喜晃は、「原稿をご用意ください」とは申し上げません。造園・植木屋さんの場合は、受けている仕事、季節ごとの受け方、過去のお見積もりの幅をお話で伺い、早見表と作業の流れの形にこちらで整えます。法人向けの年間管理のページも、実際の報告書を見せていただいたうえで組み立てます。

写真は、貴社で撮っていただいた作業の前後の写真や、職人の方の写真を整えて載せます。どの写真を前後で並べるか、写真の下に何を書くかも一緒に考えます。

料金と、契約の条件

料金は制作費0円、月額8,800円(税別)からです。6ページ構成の場合は月額13,800円(税別)です。サーバー、独自ドメイン、SSL、保守は月額に含まれ、月5回までの更新代行も同じ月額の中です。繁忙期の受付状況の1行の書き換えや、作業の前後の写真の追加も、ご連絡いただければこちらで反映します。

条件も先に書いておきます。最低契約期間は6ヶ月です。7〜35ヶ月で解約された場合、サイトは非公開になります。36ヶ月以上ご継続いただいた場合は、サイトをお渡しします。

私たちがやらないこと

貴社の料金そのものを決めることはしません。早見表の数字は、貴社の過去のお見積もりから出していただきます。また、薬剤や伐採、処分に関わる決まりに合っているかの判断も、私たちはしません。そこは所管の窓口や専門家で確認していただくようお願いしています。予約を管理する仕組みの開発もしていません。

実際にお作りしたサイトは 制作実績、料金と条件は ホームページ制作のページ に載せてあります。神戸市北区鈴蘭台を拠点に、2025年10月6日に設立した会社です。

紹介で回ってきたけれど、新しいお客様にも見つけてほしいという方は、一度ご相談ください。

9. まとめ:自分の庭の用事が頼めると、分かるように

造園・植木屋さんのホームページで押さえることは、4つです。

  • 仕事を、季節と一緒に並べる ― 剪定、草刈り、伐採、外構。困りごとの言葉と、いつ頃頼むものかを添える
  • 料金は、高さ・本数・処分費で目安を出す ― 早見表と、写真での概算。処分費を含むかどうかははっきり書く
  • 前後の写真と、職人の顔を見せる ― 同じ位置から撮った2枚と、庭に入る人の名前と経験
  • エリア・年間管理・受付状況を書く ― 市区町村、法人向けの流れと報告の見本、繁忙期の1行と更新した日

そして、伐採や薬剤、処分に関わるところは、所管の窓口や業界団体、専門家に確認してください。

まず、今日できること

直近のお見積もりを5件ほど並べて、木の高さ・本数・処分の量と金額を書き出してみてください。並べてみると、だいたいの幅が見えてきます。その幅が、そのまま早見表の中身になります。

自社の仕事を、初めてのお客様にも伝わる形にしたいという方は、一度ご相談ください。