1. 「電話をくれる人は、2通りに分かれるんです」
屋根の工事や雨漏りの修理をしている方とお話していて、こんな言葉を聞くことがあります。
「うちに電話をくれる人は、だいたい2通りなんです。天井から水が落ちてきて慌てている人と、そろそろ屋根をどうにかしないと、と何年も考えてきた人。でもサイトは、どっちの人にも同じトップページを見せているんですよね」
屋根は、住んでいる人から見えない場所です。自分の家の屋根が今どうなっているかを、ほとんどの人は知りません。見えないものについて、何十万円、場合によってはそれ以上の判断をすることになります。
だから、屋根の会社のサイトを見に来た人は、工事の中身と同じくらい、この会社の言うことを信じていいのかを確かめています。そこに、急いでいる人と、時間をかけて比べている人が混ざって来ます。
塗装の記事と、重なるところと違うところ
屋根の塗り替えについては、外壁・屋根の塗装店のホームページに、何を載せるか で、見積もりの内訳や塗料の書き方をまとめました。この記事は、板金・瓦・雨どいの工事と、雨漏りの修理をしている会社に向けて書きます。所在地や代表の見せ方など、重なるところは短くします。
この記事で書くこと
- 急いでいる人と、計画している人の入口の分け方
- 雨漏りのときの連絡先と、最初の対応の目安
- 点検で何を見るかと、写真での報告
- 工事の種類を、初めての人に分かる言葉で書く方法
- 費用が決まる条件、保険の話、訪問業者と間違われない書き方、保証と近所への配慮
2. 入口を、急いでいる人と計画している人で分ける
急いでいる人は、電話番号しか探していない
雨漏りが始まった人は、スマートフォンで「雨漏り 修理」と地域の名前を入れて探すことが多いです。その人が探しているのは、今すぐ連絡できる番号と、来てもらえるかどうかだけです。会社の想いも、工事の種類の説明も、その時点では読みません。
計画している人は、比べる材料を探している
一方で、築年数がたってきた、近所が屋根を直していた、台風のあとが気になる、という人もいます。この人たちは急いでいません。点検で何を見てもらえるか、どんな工事があって、いくらくらいかを、何社か比べながら読みます。
この2種類の人に、同じ入口を見せると、どちらも迷います。トップページの最初の画面で、入口を分けてください。
大きな電話番号と、受け付けている時間。連絡したあと何が起きるか。来るまでの間に、ご自身でできること。たとえば「お電話で状況を伺い、その日のうちに伺えるかをお伝えします」のように、約束できる範囲で書きます。
点検で見るところと、報告のしかた。工事の種類と、それぞれが向いている状態。費用が決まる条件と、施工例。たとえば「点検だけのご依頼もお受けしています」の一文を添えます。
2つの入口は、どちらも最初の画面に並べます。急いでいる人が、説明を読み飛ばして番号にたどり着けることが大事です。受付の時間や、その日に伺えるかどうかは、貴社の実際の体制で書いてください。
3. 雨漏りのときの連絡先と、最初の対応の目安
受け付けている時間を、番号のすぐ横に
電話番号は大きく、文字で、スマートフォンで押せばかかるように置きます。そして、番号のすぐ横に、受け付けている時間を書きます。夜や休日に出られないなら、出られないと書き、そのときの連絡のしかた(留守番電話に残せば翌朝かけ直す、など)を添えます。
「24時間対応」と書くなら、本当に夜中に出られる体制かを先に確かめてください。書いた一行は、夜中に電話をかける人にとっては約束になります。書き方は 「24時間対応」「緊急時はお電話を」を、ホームページにどう書くか にまとめてあります。
電話で何を伺うかを、先に書いておく
慌てている人は、何を伝えればいいか分かりません。電話で伺うことを並べておくと、話が早く進みます。
- いつから ― 今日の雨で初めてか、前から続いているか
- どこに ― どの部屋の、天井か、壁か、窓のまわりか
- どんなときに ― 強い雨のときだけか、風が強いときか
- 写真 ― 水が落ちている所や、しみの写真を送ってもらえるか
最初の対応と、本格的な修理を分けて書く
雨漏りの修理は、まず雨を止める応急の手当てと、原因を確かめて直す修理の2段階になることがあります。たとえば、雨の日はシートをかけて水の入り口を一時的にふさぎ、晴れてから原因を調べる、という進め方です。
これを書いておくと、「来てもらったのに、その日に直らなかった」という行き違いが減ります。応急の手当てに費用がかかるか、その後の修理の見積もりは別に出すのかも、一緒に書いておきます。
来るまでの間に、できること
来るまでの間に住んでいる人ができることを、短く書いておくと親切です。たとえば、濡れて困る物を動かす、水を受ける容器を置く、照明やコンセントのまわりに水が来ていたら触らずに伝える。そして、ご自身で屋根に上らないでくださいと一言添えます。
台風や大雨のあとは、依頼が重なって、すぐに伺えないことがあります。そのときはそう書いて、順番にご連絡することを伝えます。いつ伺えるかを正直に書くほうが、急いでいる人には信用されます。
4. 点検で何を見るかと、写真での報告
計画している人が最初に頼むのは、多くの場合、点検です。点検で何を見て、どう報告するかが書いてあると、頼む前の不安が小さくなります。
点検で見るところを並べる
- 屋根材 ― 瓦や、薄い板の屋根材の割れ、ずれ、浮き
- 板金の部分 ― 屋根のてっぺんや、面と面の継ぎ目にある金属の板の浮きや、留めている釘のゆるみ
- 谷や端 ― 雨水が集まる所や、屋根の端の傷み
- 雨どい ― 詰まり、傾き、継ぎ目の外れ
- 家の中 ― 天井や、屋根裏から見えるしみ
専門の言葉を使う場合は、すぐ後ろに普段の言葉で言い直してください。「棟(屋根のいちばん上の部分)」のように書くだけで、読める人が増えます。
写真を見せながら報告する
屋根の上は、住んでいる人には見えません。だから、撮った写真を見せながら説明することが、そのまま信頼になります。サイトには、報告の見本を1件載せておくと伝わります。写真、場所、どんな状態か、急いで直す必要があるか、の4つを並べた形です。
屋根に上らずに高い所から撮る方法を使っているなら、それも書いておきます。屋根に上らないと分からないことがある場合は、その理由も添えてください。
「急がなくてよい」と伝えることを書く
点検の結果、すぐに直さなくてよい状態のこともあります。そのときは、「今すぐの工事が要らない状態なら、そうお伝えします」と書いておきます。点検の費用がかかるかどうか、点検のあとこちらから工事を急かす連絡をしないことも、一緒に書いておくと、頼みやすくなります。
5. 工事の種類を、初めての人に分かる言葉で書く
屋根の工事の名前は、初めての人にはほとんど分かりません。部分修理、カバー工法、葺き替え。違いが分からないまま見積もりを受け取ると、高い工事を勧められたのではないか、と身構えます。それぞれが何をする工事で、どんな状態に向いていることが多いかを、表で並べてください。
| 工事の種類 | 何をする工事か | サイトに書き添えること |
|---|---|---|
| 部分の修理 | 割れた瓦の差し替え、浮いた板金の留め直しなど、傷んだ所だけを直す | 傷みが一部にとどまっている場合に向いていることが多い。費用と日数は小さくなりやすい |
| 雨どいの修理・交換 | 詰まりの掃除、傾きの直し、外れた継ぎ目の補修、全体の取り替え | 屋根の工事と一緒に頼めるか、雨どいだけでも受けるか |
| 棟の直し | 屋根のいちばん上の部分を、積み直したり、留め直したりする | 屋根の上の写真で、どこを直すかを見せる |
| カバー工法 | 今の屋根の上に、新しい屋根材を重ねて張る | 古い屋根材を外さない分の違いと、できない屋根もあること |
| 葺き替え | 今の屋根材を外して、下地から新しくする | 下地の傷みが大きい場合などに選ぶことが多い。費用と日数はいちばん大きくなりやすい |
どの工事がいちばん良い、とは書きません。屋根の状態、屋根材の種類、これから何年住むつもりか、予算で、選ぶ工事は変わります。点検の結果を見て、いくつかの選び方をお見せすると書いておくと、読む人は勧められた工事を比べられます。
「〇年もつ」と言い切らない
屋根材や工事がどれくらいもつかは、立地、日当たり、雨や風の当たり方、下地の状態で変わります。出典のない年数は書かないでください。年数を書きたい場合は、出典があるものに限り、その出典と「立地や状態で変わります」という条件を一緒に書きます。
屋根材の種類を説明するときも、扱っている屋根材を並べて、どんな方に勧めることが多いかを書く形にします。扱っていない屋根材を悪く書く必要はありません。
6. 費用が決まる条件と、保険の話
金額が動く条件
屋根の工事の費用は、同じ種類の工事でも大きく変わります。何が変わると金額が動くかを並べてください。
- 屋根の広さ ― 面積が広いほど、材料も手間も増えます
- 屋根の傾き ― 傾きが急だと、作業の段取りが変わります
- 高さと足場 ― 何階建てか、足場が要るか、足場を組む場所があるか
- 屋根材の種類 ― 今の屋根材と、新しくする屋根材
- 下地の傷み ― 外してみないと分からないことがある、と書きます
- 古い屋根材の撤去と処分 ― 屋根材の種類によって、撤去や処分の扱いが変わる場合があります
- 雨どいや付帯の部分 ― どこまで含むか
そのうえで、よくある依頼の目安を、条件とセットで書きます。
「たとえば、木造2階建ての住まいで、割れた瓦を数枚差し替える場合は〇万円前後、屋根全体をカバー工法で直す場合は〇〇万〜〇〇万円のご依頼が多いです(例は架空です。金額は貴社の過去のお見積もりで書いてください)」
下地の傷みのように、工事を始めてから分かることがある場合は、そのときどうするかも書きます。たとえば「追加の工事が要ると分かったときは、写真をお見せして、了解をいただいてから進めます」。
保険の話は、一般論にとどめる
台風や大雪、ひょうのあとの屋根の傷みについて、「保険は使えますか」と聞かれることがあります。サイトに書くなら、言い切らない書き方にしてください。
- 対象になる場合 ― 自然の災害による傷みは、ご契約の内容によって、保険の対象になる場合があること
- 決めるのは保険会社 ― 対象になるかどうか、いくら出るかは、保険会社が決めること
- 貴社ができること ― 傷みの写真や、修理の見積書をお渡しするところまで(貴社の実際に合わせて)
- 確かめる先 ― 「くわしくは、ご契約の保険会社や代理店に確認してください」という一文
反対に、「保険で直せます」「自己負担0円」のような書き方は避けてください。対象になるかは契約と被害の状態で決まり、工事をする側が約束できることではありません。こうした言い切りは、警戒している人には、かえって訪問の業者と同じに見えます。表示の決まりについては、業種によっては、ホームページに書けないことがある に考え方をまとめました。
7. 訪問業者と間違われない書き方、保証とアフター、近所への配慮
所在地・顔・資格を、事実で見せる
突然の訪問で「屋根が傷んでいますよ」と言われた経験がある人は、屋根の会社そのものを警戒しています。どこの誰なのかを、確かめられる事実で見せてください。
- 所在地 ― 番地まで書き、事務所や作業場、資材置き場の写真を添える
- 顔と名前 ― 代表と、実際に屋根に上る職人の写真と名前、経験年数
- 資格と許可 ― 持っている資格や許可を、名前と番号で。何が要るかは工事の内容や規模で違うので、所管の窓口や業界団体に確認を。載せ方は 資格・許認可・受賞歴を、ホームページにどう載せるか にまとめました
- 対応エリア ― 市区町村の名前で。すぐに伺える範囲が書いてあることが、地元の会社である証拠になります
貴社から突然訪問して営業することがないなら、「当社から突然お伺いして、屋根の傷みをお伝えすることはありません」と書いておく方法もあります。訪問を受けて心配になった方の「見てもらえますか」という相談を受けるなら、それも書いておきます。
不安をあおらない
傷んだ屋根の写真を並べて「放っておくと大変なことに」と書くと、短い間は電話が鳴るかもしれません。ただ、警戒している人には、訪問の業者の言い方と同じに聞こえます。写真で状態を見せ、急ぐものと急がないものを分けて伝える。そのほうが、警戒している人にも信じてもらいやすくなります。
保証とアフターは、対象と対象外まで
「〇年保証」とだけ書くのではなく、何が対象で、どんなときは対象外かを書きます。たとえば、工事をした部分からの雨漏りは対象、工事をしていない部分や、大きな災害による傷みは対象外、といった形です。期間、工事のあとの点検の時期、何かあったときの連絡先も添えて、保証書の内容とサイトの内容をそろえてください。書き方は 保証やアフターサービスを、ホームページにどう書くか にまとめてあります。
近所への配慮と、足場
屋根の工事は、足場を組む音、資材の置き場、古い屋根材の運び出し、車の出入りで、ご近所にも影響があります。誰が、いつ、どの範囲のお宅にあいさつするか、足場を組む日と外す日、資材を置く場所を書いておくと、お客様は近所との間に立たずに済みます。
施工例は、前と後と、見えない工程を
屋根の工事は、終わってしまうと住んでいる人には見えません。施工例には、前と後を同じ位置から撮った写真に加えて、下地を張ったところ、板金を留めたところのような工程の写真を載せてください。撮り方は 施工前と施工後の写真を、比べられる形で撮る にまとめました。建物の種類、工事の種類、工期、金額の幅を短く添え、所在地は市区町村までにします。
8. 雄喜晃の伴走:急ぎの入口と、比べる材料を分けて組み立てます
私たちがやること
私たち雄喜晃は、屋根の会社のホームページを作るとき、急ぎの電話と、点検や工事の相談が、それぞれどのくらい来ているかを伺うところから始めます。そのうえで、急いでいる人の入口と、計画している人の入口を分けて組み立てます。
受付の時間、最初の対応の進め方、点検の報告のしかた、工事の種類、保証の中身は、貴社の実際の体制と、ふだんお出ししている報告書や見積書、保証書を伺って、文章と表に起こします。写真は、貴社で撮っていただいた点検や工事の写真、前後の写真、職人の方の写真を整えて載せます。
月5回までの更新代行が月額に含まれているので、台風のあとの受付のお知らせや、新しい施工例の追加も、ご連絡いただければこちらで反映します。
料金と条件
料金は制作費0円、月額8,800円(税別)からです。6ページ構成のプランは月額13,800円(税別)です。サーバー、独自ドメイン、SSL、保守はすべて月額に含まれます。
最低契約期間は6ヶ月です。7〜35ヶ月で解約された場合、サイトは非公開になります。36ヶ月以上ご継続いただいた場合は、サイトをお渡しします。
私たちがやらないこと
写真の撮影はお受けしていません。写真は、貴社で撮っていただいたものを整えて載せるところまでが私たちの仕事です。
貴社の料金や、屋根材の耐用年数の数字を、こちらで作ることもしません。保険が使えるかどうかや、資格・許可の表示が決まりに合っているかの判断も、私たちはしません。そこは保険会社や代理店、所管の窓口で確かめていただくようお願いしています。不安をあおる言葉で電話を増やす作り方や、実際にない施工例を載せること、問い合わせの件数や検索の順位をお約束することもいたしません。
実際にお作りしたサイトは 制作実績、料金と条件は ホームページ制作のページ に載せてあります。神戸市北区鈴蘭台を拠点に、2025年10月6日に設立した会社です。
雨漏りの電話と、葺き替えの相談が、同じページに混ざってしまっているという方は、一度ご相談ください。
9. まとめ:見えない屋根を、事実で見せる
屋根工事・雨漏り修理の会社のホームページで押さえることは、5つです。
- 入口を2つに分ける ― 雨漏りで急いでいる人と、点検や葺き替えを考えている人
- 急ぎの連絡先は、時間と最初の対応まで ― 受付の時間、電話で伺うこと、応急の手当てと修理の違い、屋根に上らないでという一言
- 点検は写真で報告し、急がなくてよいなら伝える ― 見るところの一覧と、報告の見本
- 工事の種類と費用は、条件で書く ― どれがいちばん、と書かない。年数を言い切らない。保険は言い切らず、保険会社や代理店に確認を
- 所在地・顔・資格、保証、近所への配慮 ― 確かめられる事実で、訪問の業者との違いを見せる
屋根は、住んでいる人に見えない場所です。だからこそ、写真と、条件つきの言葉で、見えないものを先に見せておくことが、この業種のサイトの役目になります。
まず、今日できること
最近の点検で撮った写真を5枚選んで、それぞれに「場所」「どんな状態か」「急いで直す必要があるか」を一言ずつ書き添えてみてください。それがそのまま、サイトに載せる報告の見本になります。書いてみると、普段の言葉で言い直す必要のある専門の言葉も見えてきます。
ぜひ一度、お話を聞かせてください。急いでいる人にも、時間をかけて比べている人にも伝わる形にするところから、ご一緒します。