1. 「警備会社さんですよね、と言われることがあるんです」

防犯カメラの設置をしている方とお話していて、こんな言葉をよく聞きます。

「お問い合わせで、『何かあったら駆けつけてくれるんですよね』と聞かれることがあるんです。うちはカメラを付けて、録画できるようにして、壊れたら直す会社なので、そこから説明することになって」

防犯カメラの会社と警備会社は、どちらも「防犯」の言葉で探されます。そのため、頼む人の頭の中で、二つが混ざっていることがあります。

警備会社は、人が現場に立ったり、異常があったときに駆けつけたりする仕事です。警備会社のサイトに何を載せるかは、警備会社のホームページに、何を載せるか にまとめました。この記事で扱うのは、カメラなどの機器を選んで、取り付けて、使えるようにして、その後の保守をする会社です。

ですから、サイトの最初に「私たちがするのは、機器の設置と保守です」と書いておくことが大事です。駆けつけをしていないなら、そう書きます。警備会社と組んでいるなら、その範囲を書きます。ここがはっきりすると、合わない問い合わせが減り、合う人は安心して相談できます。

この記事で書くこと

  • 家庭・店舗・駐車場・アパート・工場で、頼む人の困りごとがどう違うか
  • 相談から現地調査、提案、設置、使い方の説明までの流れ
  • 費用が決まる条件と、買い取りとリースやレンタルの違い
  • 近所への配慮、撮影していることの表示、映像の扱い
  • 故障のときの対応と保守、施工例の写真の見せ方

2. 頼む人ごとの困りごとから、入口を作る

防犯カメラを探している人は、カメラそのものより、困っていることの言葉で探しています。万引きが続いている、車にいたずらをされた、ゴミ置き場に知らない人が捨てていく、離れて暮らす親の様子が気になる。入口は、この言葉で作ります。

表:頼む人ごとの困りごとと、サイトに置く答え(例はたとえばの書き方です)
頼む人よくある困りごとサイトに置く答え(たとえば)
家庭玄関や車へのいたずら/留守の間が気になる/家族の見守り外出先から映像を見られるか、近所が映らない向きの相談
店舗万引き/レジまわりのトラブル/閉店後の様子営業時間の外に工事できるか、店内の配線の見え方
駐車場車へのいたずら/当て逃げ/不法投棄電源のない場所への設置、夜の映り方、道路が映る範囲
アパートのオーナー・管理会社ゴミ置き場への不法投棄/共用部のいたずら/入居者からの相談入居者への案内の文面、映像を誰が見るかの決め方
工場・倉庫資材の持ち出し/夜間や休日の敷地/出入りの記録広い敷地や高い場所への設置、録画の期間の相談

右の列は、困りごとの言葉で探してきた人が、次に確かめることです。同じカメラでも、家庭と工場では気にしていることがまったく違います。入口を分けておくと、どちらの人も自分のページにたどり着けます。

効果は言い切らず、できることを書く

ここで気をつけたいのは、「付ければ防げます」と言い切らないことです。カメラがあっても、困りごとがなくなるとは限りません。

書けるのは、カメラが実際にすることです。決めた範囲を映す、映像を残す、あとから見返せる、離れた場所から様子を見られる。「何かあったときに、あとから映像で確かめられるようにします」のように書けば、言い過ぎずに伝わります。

家庭と法人の両方を受けているなら、入口の分け方は 個人のお客様と法人のお客様、両方を相手にする会社のホームページ が参考になります。とくにアパートでは、お金を払うのはオーナーで、映るのは入居者です。

3. 相談から設置、使い方の説明までの流れ

防犯カメラは、取り付けて終わりではありません。使い方が分からないまま、録画を一度も見ていないという状態では、付けた意味が薄れます。流れの最後に、使い方の説明があることを見せてください。

図:ご相談から使い始めるまでの流れ(たとえばの例です。段階の分け方は貴社の実際で書いてください)
① ご相談

たとえば、何に困っているか、どこを映したいか、建物の種類を伺います。写真を送っていただければ、目安をお伝えします。

困りごとの言葉だけで相談してよい、と書いておく
▼
② 現地調査

たとえば、付ける場所の高さ、電源の位置、配線の通り道、夜の明るさ、近所の家や道路が映るかを確かめます。

調査に費用がかかるか、どれくらいの時間かを書いておく
▼
③ ご提案とお見積もり

たとえば、台数と映る範囲の図、録画の期間、買い取りとリースの両方の金額をお出しします。

映る範囲を、図や画像で見せると書いておく
▼
④ 設置工事

たとえば、取り付けと配線のあと、実際の映像を見ていただきながら向きを合わせます。

工事の時間と、店舗なら営業への影響を書いておく
▼
⑤ 使い方のご説明

たとえば、映像の見方、録画の探し方、映像の取り出し方を、使う方と一緒に確かめます。

説明書を渡すか、あとから聞ける連絡先を書いておく

右側の一言は、はじめて頼む人が気にしていることへの答えです。とくに⑤は、ほかの会社との違いになりやすいところです。書いた流れは、実際の現場の動きとそろえてください。

使い方の説明は、誰に向けてか

使い方を説明する相手は、契約した人とは限りません。店舗なら店長やスタッフ、家庭ならスマートフォンに慣れていない家族が使うこともあります。「ご家族やスタッフの方への説明にも伺います」「あとから電話で聞いていただけます」と書けるなら、それが安心材料になります。

4. 費用が決まる条件

防犯カメラの費用は、場所ごとに大きく変わります。金額を1つで書くのは難しいですが、何で費用が決まるかは書けます。

  • 台数 ― 何か所を映すか。1台で広く映すか、数台で細かく映すか
  • 配線 ― 録画の装置からカメラまでの距離、壁の中や天井裏を通すか、外に見える形で通すか、電源が近くにあるか
  • 録画の期間 ― 何日分の映像を残すか。残す期間が長いほど、録画の装置の容量が要ります
  • 設置場所の高さ ― はしごで届くか、高い場所で足場や専用の車が要るか
  • 屋外か屋内か ― 雨や日差しへの備え、夜の明るさ
  • 見る方法 ― その場の画面で見るか、外出先からスマートフォンで見るか

そのうえで、たとえばの例を、条件つきで書いておくと、読む人は桁を知ることができます。

「たとえば、一戸建ての玄関と駐車場に〇台、配線は外壁に沿わせ、〇日分の録画を残す場合、機器と工事を合わせて〇〇〇,〇〇〇円〜〇〇〇,〇〇〇円のご依頼が多いです(台数も金額も架空の例です)」

場所、台数、配線、録画の期間、金額の幅が一緒に書いてあることが大事です。正確な金額は現地調査のあとにお伝えする、と添えます。条件つきの金額の出し方は、ホームページに料金を載せるか、載せないか に書いてあります。

5. 買い取りと、リースやレンタルの違い

防犯カメラは、買い取る形と、月々払う形の両方を受けている会社が多いはずです。読む人は、どちらが自分に合うかを決めかねています。違いを並べて書いてください。

  • 最初に払う金額 ― 買い取りは最初にまとまった金額、リースやレンタルは月々の支払い
  • 契約の期間 ― 何年の契約か、途中でやめられるか、やめるときに何がかかるか
  • 故障したとき ― 修理や交換の費用が、月々の支払いに含まれるか、別か
  • 契約が終わったとき ― 機器を返すのか、そのまま使えるのか、入れ替えるのか
  • 台数を増やすとき ― あとから足せるか、契約をどう変えるか

どちらが得かを一般論で言い切らず、「使う期間や台数によって変わるので、両方の金額をお出しします」と書くのが誠実です。リースとレンタルの違いや、支払いの会計・税の扱いは、契約の形によって違います。詳しくは、契約の書面や専門家に確認をと添えてください。

6. 設置するときの配慮と、映像の扱い

防犯カメラの会社のサイトで、ほかの業種より丁寧に書きたいのがここです。カメラは、付けた人だけでなく、近所の人や通る人にも関わるからです。

近所の家や道路が映ることへの配慮

カメラの向きによっては、隣の家の窓や庭、前の道路を通る人が映ることがあります。サイトには、貴社がどう配慮しているかを書いてください。

  • 向きと範囲を合わせる ― 映したい場所だけが映るように、現地で向きを調整すること
  • 映らないように隠す設定 ― 機器によっては、画面の一部を映らないようにできることがある、と書く
  • 近所への説明 ― 必要に応じて、付ける前に近所に一声かけることを勧めているか

「ご近所の方の窓が映らないよう、向きを一緒に確かめます」と一行あるだけで、トラブルになるのが心配で踏み切れなかった人が相談しやすくなります。

撮影していることの表示

店舗やアパート、駐車場では、カメラで撮影していることを表示するステッカーや掲示を付けることがあります。貴社が表示の用意まで受けているなら、そう書きます。

書いておくとよいのは、表示をどこに付けることが多いかと、文面の相談に乗れるかです。入口の近く、駐車場の出入り口、ゴミ置き場の前など、映る場所に入る人の目に入る位置です。アパートでは、入居者に向けた案内の紙をオーナーや管理会社と一緒に用意することもあります。表示に何を書くべきかは使い方によって違うので、ここも所管の窓口や専門家に確認をと添えます。

映像の扱いは、決めておくことを案内する

映像には人の姿が残ります。誰が見るか、何日残すか、外に出すときはどうするかを、使う側で決めておくことが大事です。サイトでは、これを決める手伝いをしているかどうかを書きます。

カメラの設置や映像の扱いには、場所や使い方によって、守るべき決まりや考え方があります。決まりの中身は一般論にとどめ、詳しくは所管の窓口や専門家に確認をと添えてください。「この使い方なら問題ありません」と貴社が判断してしまう書き方は避けます。

貴社の側で書けるのは、設置のときに何を一緒に決めているかです。たとえば、映像を見られる人を絞る設定、外出先から見るときのパスワードを最初のままにしないこと、録画を何日で上書きするか。こうした設定を引き渡しのときに一緒に確かめているなら、それをそのまま書いてください。

あわせて、貴社自身のサイトにも目を向けてください。相談のときに、お客様は家や店の写真、住所、困っている内容を送ってきます。それをどう扱うかは、ホームページのプライバシーポリシーに、何を書くか を参考に、プライバシーポリシーに書いておきます。

7. 故障のときの対応と保守、施工例の写真の見せ方

故障のときの連絡先と、保守の中身

防犯カメラは、壊れていることに気づきにくい機器です。いざ映像を見ようとしたら、何日も前から録画が止まっていた、ということが起こりえます。

  • 故障のときの連絡先 ― 電話番号と受付の時間。映らない、録画できていない、スマートフォンで見られない、などの症状の言葉で
  • 保守の中身 ― 定期的に伺うか、録画できているかを確かめるか、レンズの汚れを拭くか
  • 保証 ― 機器そのものの保証と、取り付け工事についての貴社の保証を分けて書く
  • 対象外になる場合 ― 雷や災害、いたずらで壊された場合など

いちばん多い行き違いは、機器の保証と工事の保証が混ざって伝わることです。「〇年保証」とだけ書かず、何が何年なのかを分けてください。保証の書き方全般は 保証やアフターサービスを、ホームページにどう書くか にまとめました。

施工例の写真は、場所が分からない形で

施工例の写真は、どこにどう付いたかが分かると、読む人は自分の場合を想像できます。ただ、防犯カメラの施工例には、ほかの業種にない気配りが要ります。どこの家や店に、どこにカメラがあるかが分かると、防犯の目的と逆になるからです。

  • 家や店が特定されるものを写さない ― 表札、看板、番地の表示、車のナンバー、窓の外の景色
  • カメラと取り付けた部分に寄って撮る ― 建物の全体より、金具や配線の納まりが分かる写真
  • モニターの画面は、人や近所が映っていないものを ― 映像の画面を載せるなら、確かめてから
  • 地域は大まかに ― 「〇〇市内・一戸建て」程度にとどめる

載せる前に、お客様の了解を取ってください。配線を隠す前と後を同じ位置から撮るなど、比べられる写真の撮り方は 施工前と施工後の写真を、比べられる形で撮る にまとめてあります。

1件ごとに、困りごと、場所の種類、台数、配線の方法、録画の期間を添えると伝わります。たとえば「アパートのゴミ置き場/〇台/外壁に沿わせた配線/〇日分の録画」(例は架空です)。

8. 雄喜晃の伴走:困りごとの言葉で、入口と説明を組み立てます

私たち雄喜晃は、防犯カメラの会社のホームページを作るとき、「問い合わせで、最初にどんな困りごとを言われることが多いか」を伺うところから始めます。その言葉が、そのままサイトの入口になるからです。

私たちがやること

  • 警備会社との違いを、最初に書く ― 貴社がするのは機器の設置と保守であること、駆けつけをするかしないかを、伺ったとおりに書きます
  • 困りごとの言葉で入口を分ける ― 家庭、店舗、駐車場、アパート、工場ごとに、次に確かめることへ進めるようにします
  • 流れと費用が決まる条件を整理する ― 現地調査から使い方の説明まで、台数や配線や録画の期間など、貴社が見積もりで見ている条件を言葉にします
  • 買い取りとリースの違い、配慮と保守を書く ― 契約の形の違い、近所への配慮、故障のときの連絡先を、どのページからも見つけられる形にします
  • 写真は、貴社で撮っていただいたものを整えて載せます ― 場所が分かるものが写っていないか、気づいた点はお伝えします

料金と条件

料金は制作費0円、月額8,800円(税別)からです。6ページ構成のプランは月額13,800円(税別)です。サーバー、独自ドメイン、SSL、保守は月額に含まれます。月5回までの更新代行も同じ月額の中なので、扱う機器の入れ替えや、料金の改定、新しい施工例の追加も、ご連絡いただければこちらで反映します。

最低契約期間は6ヶ月です。7〜35ヶ月で解約された場合、サイトは非公開になります。36ヶ月以上ご継続いただいた場合は、サイトを譲渡します。

私たちがやらないこと

  • 写真の撮影には伺っていません。写真は、貴社で撮っていただいたものを整えて載せるところまでです
  • 貴社の料金そのものは決めません。決まった料金と条件を、読む人に伝わる形に組むところを担当します
  • カメラの設置や映像の扱いについての決まりの判断はしません。所管の窓口や専門家に確認していただくようお願いしています
  • 防犯の効果を言い切る書き方や、不安をあおる書き方はしません
  • 検索順位や問い合わせの増加のお約束もしません

実際にお作りしたサイトは 制作実績、料金と条件は ホームページ制作のページ に載せてあります。神戸市北区鈴蘭台を拠点に、2025年10月6日に設立した会社です。

「警備会社と間違えられて、毎回そこから説明している」という方は、一度ご相談ください。

9. まとめ:効果を約束せず、することと配慮を見せる

防犯カメラの販売・設置の会社のホームページで押さえることは、5つです。

  • 警備会社との違いを最初に書く ― するのは機器の設置と保守。駆けつけをするかしないかもはっきりと
  • 困りごとの言葉で入口を分ける ― 万引き、いたずら、不法投棄、見守り。効果は言い切らず、カメラがすることを書く
  • 流れと費用が決まる条件を書く ― 現地調査から使い方の説明まで。台数、配線、録画の期間、設置場所の高さ。たとえばの例を条件つきで
  • 買い取りとリースの違い、設置の配慮を書く ― 両方の金額を出すこと。近所や道路への配慮、撮影していることの表示、映像の扱いは所管の窓口や専門家に確認を
  • 保守と施工例で、付けたあとを見せる ― 故障の連絡先と、機器と工事で分けた保証。施工例は場所が分からない形で

防犯カメラは、付けた人の安心と、近所の人の暮らしの両方に関わる機器です。サイトにその両方への配慮が書いてあれば、相談する人は「この会社なら任せられそうだ」と感じやすくなります。

まず、今日できること

この1か月の問い合わせで、最初に言われた困りごとを、言われたままの言葉で書き出してみてください。「ゴミを捨てられる」「車に傷をつけられた」「親の様子が見たい」。その言葉が、そのままトップページの入口の見出しになります。