1. 「ガラスが割れたときしか、思い出してもらえないんです」

町のガラス・サッシの店をされている方とお話していて、こんな言葉を聞くことがあります。

「うちに電話をくれるのは、だいたいガラスが割れた人なんです。でも本当は、冬の寒さや結露の相談も、内窓の取り付けも受けている。そっちの仕事があることを、知られていない気がするんですよね」

ガラスやサッシは、毎日目に入るのに、ふだんは誰も気にしない物です。気にするのは、割れたとき、閉まらなくなったとき、冬に窓際が冷えるときくらいです。何かが起きてから、初めて店を探す人が多い業種です。

そのため、店のサイトには2種類の人が来ます。ガラスが割れて今すぐ来てほしい人と、寒さや結露、防犯のことで、時間をかけて相談先を探している人です。同じトップページで両方に話そうとすると、どちらも迷います。

鍵屋や屋根の記事と、重なるところと違うところ

急ぎの依頼を受ける業種は、鍵屋や屋根の記事でも書いてきました。ガラス・サッシの店には、違う事情があります。割れた物を、その日のうちに元どおりにできないことがあること。そして、ガラスの種類が多く、名前を聞いても違いが分からないことです。この記事では、その違いから来る載せるものを書きます。

この記事で書くこと

  • 急いでいる人と、計画している人の入口の分け方
  • 割れたときの連絡先と、最初の対応の目安
  • ガラスの種類を、初めての人に分かる言葉で書く方法
  • 費用が決まる条件の書き方
  • 補助金と保険の話を、言い切らずに書く方法
  • 管理会社や工務店からの依頼の窓口と、施工例の見せ方

2. 入口を、急いでいる人と計画している人で分ける

急いでいる人は、番号と「来てもらえるか」を探している

ガラスが割れた人、窓が閉まらなくなった人、鍵がかからなくなった人は、スマートフォンで地域の名前を入れて探します。その人が知りたいのは、今すぐ連絡できる番号と、今日来てもらえるかどうかです。ガラスの種類の説明は、その時点では読みません。

計画している人は、比べる材料を探している

一方で、冬になると窓際が寒い、毎朝窓が結露で濡れている、外の車の音が気になる、空き巣の話を聞いて不安になった、という人もいます。リフォームのついでに窓を考えている人もいます。この人たちは急いでいません。どんな方法があって、何が違って、いくらくらいかを、何社か見比べながら読みます。

この2種類の人に向けて、トップページの最初の画面で入口を分けてください。

図:トップページの入口を2つに分ける(書き方はたとえばの例です)
入口① 急いでいる人
ガラスが割れた・窓が閉まらない方へ

大きな電話番号と、受け付けている時間。連絡したあと何が起きるか。来るまでの間に、けがをしないためにできること。たとえば「お電話で状況を伺い、伺える時間をお伝えします」のように、約束できる範囲で書きます。

番号と、来てもらえるかがすぐ分かる
入口② 計画している人
寒さ・結露・音・防犯をご相談の方へ

お悩みごとの方法の違い。ガラスの種類と、内窓の取り付け。費用が決まる条件と、施工例。たとえば「見に伺って、方法を比べてからお決めいただけます」の一文を添えます。

比べる材料が、順番に読める

2つの入口は、どちらも最初の画面に並べます。急いでいる人が、説明を読み飛ばして番号にたどり着けることが大事です。受付の時間や、その日に伺えるかどうかは、貴社の実際の体制で書いてください。

計画している人の入口は、お悩みの言葉で

計画している人の入口は、「複層ガラス」「内窓」のような商品の名前で並べないでください。読む人は、まだその名前を知りません。「冬の寒さ」「結露」「外の音」「防犯」「割れにくさ」のように、お悩みの言葉で並べ、そこから方法の説明につなぎます。

3. 割れたときの連絡先と、最初の対応の目安

受け付けている時間を、番号のすぐ横に

電話番号は大きく、文字で、スマートフォンで押せばかかるように置きます。番号のすぐ横に、受け付けている時間を書きます。夜や休日に出られないなら、出られないと書き、そのときの連絡のしかたを添えます。たとえば「夜間は留守番電話にお名前とご用件を残してください。翌朝、順にお電話します」のような形です。

「24時間対応」と書くなら、本当に夜中に出られる体制かを先に確かめてください。書き方は 「24時間対応」「緊急時はお電話を」を、ホームページにどう書くか にまとめてあります。

電話で伺うことを、先に並べておく

慌てている人は、何を伝えればいいか分かりません。伺うことを並べておくと、話が早く進みます。

  • どこの窓か ― 掃き出し窓、腰の高さの窓、浴室、玄関ドアのガラス、店舗の入口
  • だいたいの大きさ ― 縦と横がおよそ何センチか。分からなければ「手を広げたくらい」でも構わないこと
  • 何階か ― 外から作業するのに、はしごや足場が要りそうか
  • どんなガラスか ― 透明か、向こうが見えにくいガラスか、中に網が入っているか
  • 写真 ― 割れた窓の全体と、近くから撮った写真を送ってもらえるか

来るまでの間に、けがをしないために

ガラスの割れは、修理より先にけがの心配があります。来るまでの間に住んでいる人ができることを、短く書いておいてください。

  • 手と足を守る ― 厚手の手袋と、底の厚い靴をはく。素手で破片を拾わない
  • 近づけない ― 小さなお子さんやペットを、その部屋に入れない
  • 落ちかけの破片に触らない ― 枠に残っている大きな破片は、無理に外さない
  • すき間をふさぐ ― 雨や風が入るなら、段ボールやビニールとテープで外側からふさぐ。高い所の窓は無理をしない
  • 空き巣のような割れ方なら ― 片付ける前に、警察へ連絡する

最後の項目は、怖がらせるためではありません。片付けてしまうと、あとで困ることがあるので、落ち着いた言葉で先に伝えておきます。

その日のうちに元どおりにできないことを、先に書く

ガラスは、大きさや種類によっては、店に在庫がなく、取り寄せや切る作業に日数がかかります。その場合は、まず板などでふさぐ応急の処置をして、ガラスが届いてから入れ替える2段階になります。

書いておかないと、「来てもらったのに、その日に直らなかった」という行き違いになります。応急の処置に費用がかかるか、本交換の見積もりは別に出すのかも、一緒に書いておきます。在庫を置いているガラスがあるなら、「よく使われる透明のガラスは、その日のうちに入れ替えられることがあります」のように、条件つきで書きます。

4. ガラスの種類を、初めての人に分かる言葉で書く

ガラスの名前は、初めての人にはほとんど分かりません。網入り、複層、強化、合わせ。違いが分からないまま見積もりを受け取ると、高いガラスを勧められたのではないか、と身構えます。それぞれがどんなガラスで、どんなお悩みに向いていることが多いかを、表で並べてください。

表:ガラスの種類を、初めての人に向けて並べる例(たとえばの書き方です。扱っているガラスと言葉は貴社の実際で書いてください)
ガラスの種類どんなガラスかサイトに書き添えること
透明な1枚のガラスいちばん一般的な、透明な1枚のガラス割れたときの入れ替えで、その日のうちに対応できる場合があるか
型板ガラス表面に模様があり、向こうが見えにくいガラス。浴室や洗面所の窓に多い今と同じ模様がない場合は、近い模様をご提案すること
網入りガラス中に金属の網が入ったガラス。火事のときに崩れ落ちにくくするためのもの建物の場所によって使う決まりがある場合があること(所管の窓口に確認を)。防犯のためのガラスではないこと
複層ガラス2枚以上のガラスの間に空気などの層を挟んだガラス。熱を通しにくい冬の寒さや結露のご相談に使うことが多い。今の窓枠にそのまま入るかどうかは見てから決まること
強化ガラスふつうのガラスより割れにくく、割れたときに細かい粒になるガラスあとから切ったり穴をあけたりできないので、寸法を測ってから作ること
合わせガラス・防犯ガラスガラスの間に膜を挟んだガラス。割れても破片が飛び散りにくく、穴があきにくい破られるまでの時間を長くする考え方であること。入られないとは言い切らないこと

どのガラスがいちばん良い、とは書きません。お悩みの中身、窓の場所と大きさ、今の窓枠、予算で、選ぶものは変わります。見に伺って、いくつかの選び方をお見せすると書いておくと、読む人は勧められたものを比べられます。

内窓と、サッシごとの交換も同じ言葉で

ガラスだけでなく、窓そのものの選び方も説明が要ります。今の窓の内側に、もう1つ窓を付ける内窓、サッシごと新しくする交換、今の枠にガラスだけ入れ替える方法。それぞれ、工事の大きさと、向いている状態が違います。工事にかかる時間の目安や、壁を壊すかどうかも、普段の言葉で添えてください。

網戸の張り替えや玄関ドアの交換も受けているなら、同じページに並べます。「こんな小さな仕事も頼んでいいのか」と迷う人に伝わります。

効果を数字で言い切らない

「結露がなくなります」「暖房代が〇割下がります」のような書き方は避けてください。効き方は、家の向き、部屋の使い方、暖房のしかたで変わります。出典のない数字は書かず、「窓際の冷えを和らげる方法の1つです」「結露が出にくくなることが多い方法です」のように、言い切らない言葉で書きます。

5. 費用が決まる条件を書く

金額が動く条件を並べる

ガラスの交換は、同じ「1枚の交換」でも金額が大きく変わります。何が変わると金額が動くかを並べてください。

  • 大きさ ― ガラスの面積が大きいほど、材料も運ぶ手間も増えます
  • 種類と厚み ― 透明な1枚のガラスか、複層や防犯のガラスか
  • 階と場所 ― 何階か、外から作業するのにはしごや足場が要るか
  • 取り付けの方法 ― ガラスだけの入れ替えか、内窓を付けるか、サッシごと替えるか
  • 枚数 ― 同じ家で何枚まとめて工事するか
  • 時間帯 ― 夜間や休日の出張に、別の料金がかかるか
  • 古いガラスの処分 ― 割れたガラスや外したサッシの処分が含まれるか

例は、条件とセットで

そのうえで、よくある依頼の目安を、条件と一緒に書きます。

「たとえば、2階の腰の高さの窓(縦〇cm×横〇cmほど)の透明なガラスを1枚入れ替える場合は〇万円前後、同じ大きさの窓に内窓を付ける場合は〇万〜〇万円のご依頼が多いです(例は架空です。金額は貴社の過去のお見積もりで書いてください)」

性質の違う例を2〜3件並べると、読む人は自分に近い行を探せます。条件つきで金額を出す考え方は、ホームページに料金を載せるか、載せないか にまとめてあります。

電話の概算と、現地の金額が違うことがある理由

電話や写真で伺った金額と、現地で測ったあとの金額が違うことがあります。その理由を、先に書いておいてください。たとえば、実際の寸法が思っていたより大きかった、窓枠が傷んでいて今のままでは入らなかった、といった場合です。そして、「金額が変わるときは、作業の前にお伝えし、了解をいただいてから進めます」と添えます。

6. 補助金と保険の話は、言い切らずに書く

補助金は「使える場合がある」まで

窓の断熱のリフォームには、国や自治体の補助の制度が設けられていることがあります。サイトで触れる場合は、「使えます」と言い切らないでください。

  • 条件がある ― 対象になる工事やガラス、窓の種類、建物の種類が決まっていることが多い
  • 時期がある ― 受付の期間や、予算に達したら締め切られることがある
  • 手順がある ― 工事の契約や着工より前に、手続きが要る制度もある
  • 確かめる先 ― 「くわしくは、お住まいの自治体の窓口や、制度の案内で確認してください」という一文

貴社が制度の手続きに対応しているなら、どこまで手伝えるかを事実で書きます。申請の書類の準備を手伝う、工事の写真をお渡しする、といった範囲です。制度は年ごとに変わることがあるので、制度の名前や金額をサイトに書くなら、確かめた日付も添え、終わったら消してください。

補助金は、制度ごとに手順の決まりがあります。ホームページの補助金について書いた 補助金でホームページを作るときに、先に知っておくこと でも、使えるかどうかより手順とお金の出方が問題になる、という話をしました。窓の制度でも、その見方はそのまま使えます。

保険の話は、決めるのは保険会社と書く

台風で物が飛んできて割れた、うっかり物をぶつけて割った、という場合に、「保険は使えますか」と聞かれることがあります。サイトに書くなら、次の形にとどめてください。

  • 対象になる場合 ― ご契約の内容によっては、保険の対象になる場合があること
  • 決めるのは保険会社 ― 対象になるかどうか、いくら出るかは、保険会社が決めること
  • 貴社ができること ― 割れた状態の写真や、見積書をお渡しするところまで(貴社の実際に合わせて)
  • 確かめる先 ― 「くわしくは、ご契約の保険会社や代理店に確認してください」

「保険で直せます」「自己負担0円」のような書き方は避けてください。対象になるかは契約と状況で決まり、工事をする側が約束できることではありません。割れた直後は、けがのない範囲で、片付ける前に写真を撮っておくよう一言添えておくと、あとで困りにくくなります。

7. 管理会社・工務店からの依頼と、施工例の見せ方

会社からの依頼には、別の窓口を

ガラス・サッシの店には、個人の方だけでなく、マンションの管理会社、不動産会社、工務店、店舗やビルのオーナーからも依頼が来ます。会社の方が確かめていることは、個人の方とは違います。

  • 窓口 ― 誰に、どの番号やメールで頼めばいいか
  • 日程の調整 ― 入居者の方との日程を、どちらが調整するか。立ち会いが要るか
  • 完了の報告 ― 作業の前後の写真をつけて報告するか
  • 請求と支払い ― 請求書の出し方、月ごとの締め、続けて頼む場合の決まり
  • 店舗のガラス ― 営業時間の外に作業できるか、大きなガラスや入口のドアに対応できるか

トップページで「個人の方」「管理会社・工務店・店舗の方」と入口を分け、会社の方には条件と段取りを短く並べます。入口の分け方は 個人のお客様と法人のお客様、両方を相手にする会社のホームページ に書きました。

対応エリアは、市区町村の名前で

ガラスの割れは急ぎの依頼が多いので、どこまで、すぐに伺えるかが選ぶ理由になります。「〇〇市内」だけでなく、すぐに伺える範囲と、日を改めて伺う範囲を分けて、市区町村の名前で書いてください。書き方は 「対応エリア」を、ホームページにどう書くか にまとめてあります。

施工例は、前と後を同じ位置から

内窓や窓の交換は、終わってしまうと違いが分かりにくい工事です。施工例には、前と後を同じ位置から撮った写真を並べてください。室内から窓全体が入る位置で撮ると、比べやすくなります。撮り方は 施工前と施工後の写真を、比べられる形で撮る にまとめました。

写真のほかに、短く添えるものがあります。

  • お悩み ― 寒さ、結露、音、防犯、割れの交換
  • したこと ― ガラスの種類、内窓、サッシの交換
  • かかった時間 ― 窓1か所あたり、どのくらいで終わったか
  • 金額の幅 ― 「〇万〜〇万円」のように幅で

防犯のガラスや内窓の施工例では、家の場所が分からない写真を選んでください。外観、表札、周りの景色が写っていると、どの家が防犯の工事をしたかが分かってしまいます。所在地は市区町村までにし、載せる前にお客様の了解を取ります。

8. 雄喜晃の伴走:急ぎの入口と、相談の入口を分けて組み立てます

私たちがやること

私たち雄喜晃は、ガラス・サッシの店のホームページを作るとき、割れの急ぎの電話と、寒さや防犯の相談が、それぞれどのくらい来ているかを伺うところから始めます。そのうえで、急いでいる人の入口と、計画している人の入口、会社の方の入口を分けて組み立てます。

受付の時間、応急の処置の進め方、扱っているガラスの種類、費用が決まる条件は、貴社の実際の体制と、ふだんお出ししている見積書を伺って、文章と表に起こします。写真は、貴社で撮っていただいた施工の前後の写真や、店の外観、作業する方の写真を整えて載せます。

月5回までの更新代行が月額に含まれているので、補助の制度の受付が始まったときのお知らせや、新しい施工例の追加も、ご連絡いただければこちらで反映します。

料金と条件

料金は制作費0円、月額8,800円(税別)からです。6ページ構成のプランは月額13,800円(税別)です。サーバー、独自ドメイン、SSL、保守はすべて月額に含まれます。

最低契約期間は6ヶ月です。7〜35ヶ月で解約された場合、サイトは非公開になります。36ヶ月以上ご継続いただいた場合は、サイトをお渡しします。

私たちがやらないこと

写真の撮影はお受けしていません。写真は、貴社で撮っていただいたものを整えて載せるところまでが私たちの仕事です。

貴社の料金や、断熱の効果の数字を、こちらで作ることもしません。補助の制度や保険が使えるかどうかの判断も、私たちはしません。そこは自治体の窓口や制度の案内、保険会社や代理店で確かめていただくようお願いしています。不安をあおる言葉で防犯の工事をすすめる作り方や、実際にない施工例を載せること、問い合わせの件数や検索の順位をお約束することもいたしません。

実際にお作りしたサイトは 制作実績、料金と条件は ホームページ制作のページ に載せてあります。神戸市北区鈴蘭台を拠点に、2025年10月6日に設立した会社です。

割れたガラスの電話ばかりで、内窓や断熱の相談が来ないという方は、一度ご相談ください。

9. まとめ:急ぎの人には番号を、相談の人には比べる材料を

ガラス・サッシの店のホームページで押さえることは、5つです。

  • 入口を分ける ― 割れて急いでいる人、寒さや防犯で計画している人、会社の方
  • 急ぎの連絡先は、時間と最初の対応まで ― 受付の時間、電話で伺うこと、けがをしないための一言、その日に直らないことがある理由
  • ガラスの種類は、お悩みの言葉で ― どれがいちばん、と書かない。効果を数字で言い切らない
  • 費用は条件で書く ― 大きさ、種類、階、取り付けの方法。補助金と保険は言い切らず、確かめる先を添える
  • 施工例は前と後を同じ位置から ― 防犯の工事は、家の場所が分からない写真で

ガラスやサッシは、ふだん気にされない物です。だからこそ、割れたときに迷わず電話でき、寒い冬に相談先として思い出してもらえるように入口と言葉を分けておくことが、この業種のサイトの役目です。

まず、今日できること

最近受けた仕事を5件書き出して、「割れの急ぎ」「寒さ・結露」「音」「防犯」「そのほか」に分けてみてください。どの相談が多くて、どの相談がサイトで伝わっていないかが見えてきます。それがそのまま、入口に並べる言葉になります。

ぜひ一度、お話を聞かせてください。急いでいる人にも、時間をかけて比べている人にも伝わる形にするところから、ご一緒します。