1. 「『すぐ来てほしい』と『いくらかかるのか』が、同じ電話で来るんです」

害虫や害獣の駆除をしている方とお話していて、こんな言葉をよく聞きます。

「軒下にハチの巣がある、天井裏で何か走っている、という電話が多いんです。皆さん、とにかく早く来てほしいとおっしゃる。でも同じ電話の中で、『あとで高い金額を言われませんか』とも聞かれるんですよね。見てみないと分からないので、電話口ではうまく答えられなくて」

駆除の会社を探す人の多くは、急いでいます。家族が刺されたらどうしよう。お店にネズミが出たら営業に関わる。床下にシロアリがいると言われた。困っている最中なので、何社もじっくり比べる余裕がありません。

そして同時に、来てもらったあとで、思っていたより高い金額を言われるのではないかという不安を抱えています。急いでいるからこそ、断りにくくなるのではないかと身構えているのです。

この不安には、「安心価格」と大きく書いても答えられません。答えになるのは、金額がどう決まるかと、いつ金額を伝えるかを、電話の前に読める形で書いておくことです。

この記事で書くこと

  • 害虫や害獣の種類で、探している人の急ぎ方がどう違うか
  • 現地調査から、作業の前に金額を伝えるまでの流れ
  • 料金が決まる条件の並べ方と、たとえばの総額の書き方
  • 薬剤の安全への配慮を、言い切らずに書く方法
  • 再発したときの保証の範囲と、店舗や施設の定期の管理
  • 近所への配慮と、資格や登録の書き方

夜間や休日の受付をどう書くかは、「24時間対応」「緊急時はお電話を」を、ホームページにどう書くか にまとめました。この記事では、駆除の仕事ならではのところを中心に書きます。

2. 同じ駆除でも、探している人の状況が違う

駆除の仕事は、相手にする虫や動物によって、頼む人の状況がまったく違います。

急いでいる人と、じっくり選ぶ人

  • ハチ ― 巣を見つけた人。刺されるのが怖く、今日か明日には来てほしい
  • ネズミ ― 天井裏の物音、かじられた跡を見つけた人。飲食店なら営業への影響を心配している
  • 害獣 ― 屋根裏に何かが住みついた人。何の動物かも分からず、困っている
  • 鳥 ― ベランダや看板にハトが来る人。フンの掃除に疲れていて、何度も来ないようにしたい
  • シロアリ ― 羽アリを見た人、点検で指摘された人。金額が大きくなりやすく、比べてから決めたい
  • 店舗・施設の定期の管理 ― 飲食店や食品を扱う工場、介護施設などの担当者。年間の費用と報告のしかたを比べている

ハチの巣を見つけた人は、電話番号と「今日来てもらえるか」を探しています。シロアリの点検を考えている人は、調査の中身と保証を読み比べています。全部を同じページに並べると、どちらの人も探しにくくなります。

最初の画面で、入口を3つに分ける

トップページの最初の画面には、「今すぐ困っている方」「シロアリの点検・ご相談」「店舗・施設のご担当者」の3つの入口を並べるのが分かりやすい形です。

今すぐの入口には、押せばそのまま発信できる電話番号、受付の時間、対応している市区町村を置きます。残りの2つからは、調査の流れや料金、定期の管理のページへ進めるようにします。

どこの誰かを、先に見せる

急いでいる人ほど、この会社がどこにあって、誰が来るのかを短い時間で確かめています。所在地は番地まで書き、事務所の外観と、作業する方の写真を添えてください。社名の入った車で伺うのか、どんな服装で伺うのかも書いておくと、玄関で待っている人が安心できます。

3. 現地調査と見積もりの流れ:作業の前に金額を伝える

ここがこの記事でいちばん大事なところです。

見てみないと分からない理由を、先に書く

駆除の金額は、電話だけでは決めにくいものです。ハチの巣がどこにあるか。ネズミがどこから入っているか。シロアリがどこまで広がっているか。実際に見て、巣や侵入口や被害の範囲を確かめてから、やることと金額が決まります。

この事情を、隠さずに書いてください。そのうえで、電話では幅でお伝えし、現地で確かめてから、作業の前に確定した金額をお伝えすると書いておきます。この一文があるかどうかで、電話の最初のやりとりが変わります。

流れを、段に分けて見せる

図:お電話から作業後の確認までの流れ(たとえばの例です。段階の分け方は貴社の実際で書いてください)
① お電話で、状況と場所を伺う

たとえば、何を見かけたか、どこにいるか、建物の種類、ご住所を伺います。巣や跡の写真を送っていただけると、金額の幅をお伝えしやすくなります。

電話では幅でお伝えし、確定は現地で、と書いておく
▼
② 現地で調べる

たとえば、巣の場所や大きさ、侵入口、被害の範囲を確かめ、写真をお見せしながら説明します。

調査に費用がかかるか、かからないかを書いておく
▼
③ やることと金額をお伝えする

たとえば、作業の内容と回数、使う薬剤、総額をお伝えします。その場で決めていただかなくても構いません。

お断りいただいた場合に、何がかかるかを書いておく
▼
④ ご了解をいただいてから、作業

たとえば、作業の途中で別の場所にも巣が見つかった場合は、手を止めて、もう一度金額をお伝えします。

お伝えした金額を、黙って増やさないと書いておく
▼
⑤ 作業のあとを一緒に確かめて、お支払い

たとえば、取り除いた巣やふさいだ侵入口を一緒に見て、作業後に気をつけていただくことをお伝えします。

保証の内容と、再発したときの連絡先をお渡しする

右側の一言は、急いで電話をかける人が気にしていることへの答えです。とくに②と③の一言があるかどうかで、電話をかける前の気持ちが変わります。書いた流れは、実際の現場の動きとそろえてください。

断れると分かると、電話をかけやすくなる

金額を聞いて、頼むのをやめる人もいます。そのときに何がかかるのかを書いておきます。調査の費用や出張費をいただくのか、いただかないのか。どちらでも構いません。書いてあることが大事です。

書いていないと、「来てもらったら断れなくなるのでは」と感じて、電話をためらう人が出ます。同じように急ぎの電話を受ける鍵屋の話は、地域の鍵屋のホームページに、何を載せるか にも書きました。作業の前に金額を伝え、了解をいただいてから作業するという流れは、急ぎの仕事に共通する答えです。

4. 料金が決まる条件を、先に並べる

次は、金額そのものの書き方です。

「〇〇円〜」だけでは、不安は消えない

いちばん簡単な作業の金額を「〇〇円〜」と書くこと自体は、悪いことではありません。困るのは、その数字から、何によって、どれくらい上がるのかが読む人に分からないことです。

安い金額を出している会社を悪く言う必要はありません。貴社の側でできるのは、金額が変わる条件を並べて、読む人が自分の場合を考えられるようにすることです。

表:駆除の料金が変わる条件と、サイトでの書き方(項目はたとえばの例で、金額はすべて架空です)
変わる条件サイトに書くこと(たとえば)書き添えたいこと
虫や動物の種類ハチ・ネズミ・鳥・シロアリなど、種類ごとに料金の欄を分ける何か分からないときは、写真で伺えると書く
巣や被害の場所たとえば「手の届く軒下」と「2階の屋根の下」で分ける高い場所は道具や人手が要り、金額が上がることがある
建物の広さシロアリなら、たとえば「床の面積〇〇㎡あたり〇,〇〇〇円」床下に入れるかどうかで、やり方が変わること
侵入口をふさぐ作業ネズミや害獣で、ふさぐ箇所の数や材料で分ける追い出すことと、ふさぐことを分けて書く
回数たとえば「ネズミは〇回の訪問を一つの作業としています」1回で終わらない作業は、最初に回数を伝える
時間帯と出張費夜間・休日の加算と、地域ごとの出張費加算がないなら、ないと書く

大事なのは、どの条件で金額が変わるかが読む人に分かることです。金額は貴社が実際にお受けしている料金で書き、見ないと決まらないものは「現地で確かめてからお伝えします」と添えてください。

たとえばの総額を、条件つきで書く

条件の表とは別に、よくある依頼で、全部でだいたいいくらになるかも書いておくと、読む人は桁を知ることができます。

「たとえば、〇〇市内の戸建てで、手の届く軒下にあるハチの巣を昼間に取り除く場合、出張費と作業料を合わせて〇,〇〇〇円〜〇〇,〇〇〇円のご依頼が多いです(金額は架空の例です)」

ポイントは、場所・建物・時間帯・金額の幅が一緒に書いてあることです。高くなる条件と安くなる条件の書き方は、ホームページに料金を載せるか、載せないか にまとめてあります。

5. 薬剤の安全への配慮は、言い切らずに書く

駆除を頼む人の多くが、金額の次に気にしているのが薬剤のことです。小さな子どもがいる。犬や猫、水槽の魚を飼っている。お店の厨房で使われるのが心配だ。

「無害」「完全駆除」と書かない

まず気をつけたいのは、「人やペットに無害」「完全に駆除します」「二度と出ません」のような言い切りを書かないことです。薬剤の影響は、使う量や場所、使い方、受ける人や動物によって違います。駆除の効き目も、建物の状態や周りの環境で変わります。

言い切りの言葉は、急いでいる人の目を引くかもしれません。けれど、効果や安全をうたう表現は、示し方によっては表示の決まりの上で問題になる場合もあります。薬剤の説明は、作っている会社が示している内容に沿って書き、気になる表現は専門家に確認してください。

書くのは、配慮していることの中身

言い切りの代わりに書くのは、貴社が実際にどんな配慮をしているかです。

  • 使う薬剤の考え方 ― 場所や状況に合わせて選ぶこと。どんな種類を使うかを、作業の前にお伝えすること
  • 作業の前にお願いすること ― 食器や食品をしまっていただく、ペットや水槽を別の部屋に移していただく、など
  • 作業のあとに気をつけていただくこと ― 換気の時間、部屋に戻ってよい目安、においが残ることがあること
  • 薬剤を使わない方法も相談できるか ― 侵入口をふさぐ、巣を取り除くなど、貴社が実際にお受けしている範囲で

心配な方には、作業の前に使う薬剤の説明をお渡ししますと書いておくのも一つの方法です。読む人は、聞いてもいいのだと分かります。

動物には、扱いの決まりがある場合も

害獣や鳥は、動物の種類によって、捕まえることや追い払う方法に決まりがある場合があります。どこまで貴社でお受けできるか、手続きが要るかは、所管の窓口に確認してください。サイトには、確かめたうえで実際にやっていることだけを書きます。

6. 再発したときの保証の範囲を書く

駆除を頼む人が、もう1つ気にしているのが「また出てきたらどうなるのか」です。

「安心の保証付き」だけで終わらせない

「保証付き」と大きく書いてあっても、何が、どの期間、どんな条件で対象なのかが分からなければ、読む人は安心できません。書いておきたいのは、次のようなことです。

  • 対象 ― 同じ場所に同じ虫や動物が出た場合など、貴社が保証している中身
  • 期間 ― 作業の種類ごとに。シロアリと、ハチやネズミでは分けて書く
  • 保証の間にかかる費用 ― もう一度伺うときに、出張費や作業料がかかるか
  • 対象外になる場合 ― ご依頼の範囲の外から入ってきた場合、建物の増改築で状態が変わった場合、定期の点検をお受けいただいていない場合、など
  • 連絡の窓口 ― 再発に気づいたときの電話番号と受付の時間

保証書の中身と、サイトに書いた中身をそろえることも大事です。保証の書き方全般は 保証やアフターサービスを、ホームページにどう書くか にまとめてあります。

作業前後の写真は、見る人に配慮して

施工事例には、侵入口をふさぐ前と後、巣を取り除く前と後を、同じ位置・同じ向きで並べると、何をしたのかが伝わります。撮り方の段取りは 施工前と施工後の写真を、比べられる形で撮る に書きました。

ただ、駆除の写真は、虫や動物そのものが写ったものを見たくない人もいます。大きく並べるのは侵入口や作業の跡にとどめ、虫そのものの写真は小さくするか、開いた人だけが見られる形にするのが親切です。表札や看板が写っていないかも確かめてください。

7. 店舗や施設の定期の管理、近所への配慮、資格や登録

定期の管理は、頻度・範囲・報告で書く

飲食店や食品を扱う工場、介護施設などの担当者は、年間でいくらかかり、何をしてもらえて、どんな報告が来るのかを比べています。個人の方向けとは見出しを分けて、次のことを書いてください。

  • 頻度 ― 月1回、季節ごとなど、貴社がお受けしている形
  • 範囲 ― 調べる場所と、薬剤を使う場所
  • 報告 ― 何を記録して、どんな形でお渡しするか。報告書の見本を、架空の内容で載せておくと伝わります
  • 作業の時間 ― 営業時間の外や、休みの日に伺えるか
  • 急な発生のとき ― 定期の間に出たときに、どれくらいで来てもらえるか

施工事例に店名を出せないことも多い業種です。業種と広さと頻度だけを書けば、比べる材料になります。

近所への配慮を、具体的に書く

ハチの巣を取り除くときや、薬剤を使うときは、ご近所にも影響が出ることがあります。頼む人は、近所に迷惑をかけないか、駆除を頼んだと知られないかを気にしています。

誰が、いつ、どの範囲に声をかけるのか。社名の入っていない車で伺えるのか。集合住宅では管理会社にどう伝えるのか。貴社が実際にしていることを、そのまま書いてください。

資格や登録は、名前と意味を一行で

持っている資格や登録があれば、名前と番号、それがお客様にとって何を意味するかを一行添えて書いてください。名前だけを並べても、読む人にはその違いが分かりません。

ただし、駆除の仕事に関わる登録や資格は、仕事の種類や建物の種類によって違います。どの仕事にどんな登録が要るか、どう表示するかは、所管の窓口や業界団体に確認してください。載せ方の考え方は 資格・許認可・受賞歴を、ホームページにどう載せるか にまとめてあります。

8. 雄喜晃の伴走:金額が決まる順番と、作業の前の約束を言葉にします

私たち雄喜晃は、駆除の会社のホームページを作るとき、「電話の最初の数分で、毎回何を説明しているか」を伺うところから始めます。そこが、そのままサイトに書くべき中身になるからです。

私たちがやること

  • 急ぎの入口と、じっくり選ぶ入口を分ける ― 最初の画面に、今すぐの電話番号と、シロアリの点検、店舗・施設の入口を並べます
  • 料金を、変わる条件と一緒に表にする ― 貴社が実際にお受けしている料金と条件を伺い、スマートフォンでも読める形にします
  • 作業の前に金額を伝える流れを、段に分けて書く ― 調査の費用や、お断りいただいたときの扱いも、伺ったとおりに書きます
  • 薬剤の配慮と保証の範囲を、言い切らない言葉にする ― 保証書や薬剤の説明書きを拝見しながら、中身をそろえます
  • 写真は、貴社で撮っていただいたものを整えて載せます ― 作業前後の写真をどう並べるか、虫の写真をどう見せるかも一緒に考えます

料金と条件

料金は制作費0円、月額8,800円(税別)からです。6ページ構成のプランは月額13,800円(税別)です。サーバー、独自ドメイン、SSL、保守は月額に含まれます。月5回までの更新代行も同じ月額の中なので、ハチの季節の受付時間の変更や、料金の改定も、ご連絡いただければこちらで反映します。

最低契約期間は6ヶ月です。7〜35ヶ月で解約された場合、サイトは非公開になります。36ヶ月以上ご継続いただいた場合は、サイトをお渡しします。

私たちがやらないこと

  • 写真の撮影には伺っていません。写真は、貴社で撮っていただいたものを整えて載せるところまでです
  • 貴社の料金そのものは決めません。価格は経営の判断なので、決まった料金と条件を伝わる形に組むところを担当します
  • 薬剤の安全や駆除の効果について、こちらで判断して書くことはしません。作っている会社が示している内容や、貴社が確かめた事実で書きます
  • 資格や登録、表示の決まりについての判断もしません。所管の窓口や業界団体、専門家に確認していただくようお願いしています
  • 他社を悪く言う書き方や、検索順位・問い合わせの増加のお約束もしません

実際にお作りしたサイトは 制作実績、料金と条件は ホームページ制作のページ に載せてあります。神戸市北区鈴蘭台を拠点に、2025年10月6日に設立した会社です。

「電話のたびに、見てみないと分からない理由を説明している」という方は、一度ご相談ください。

9. まとめ:急いでいる人に、決まり方と約束を先に見せる

害虫・害獣の駆除の会社のホームページで押さえることは、5つです。

  • 入口を分ける ― 今すぐ困っている人、シロアリの点検を考えている人、店舗・施設の担当者。探しているものが違います
  • 作業の前に金額を伝えると書く ― 見てみないと分からない理由、調査の費用、お断りいただいたときの扱い
  • 料金が変わる条件を並べる ― 種類、場所、広さ、侵入口、回数、時間帯。たとえばの総額を条件つきで
  • 薬剤と効果は言い切らない ― 「無害」「完全駆除」ではなく、実際にしている配慮の中身を書く
  • 保証の範囲と、定期の管理と、近所への配慮 ― 対象と対象外、頻度と報告、声のかけ方。資格や登録は名前と意味を一行で

駆除の仕事は、困っている人の家やお店に入って、暮らしや営業を元に戻す仕事です。安い数字より、「先に金額を言ってくれる」「何をするか説明してくれる」と思ってもらえることが、頼む決め手になります。

まず、今日できること

この1か月にかかってきた電話を思い出して、最初の数分で毎回説明したことを3つ書き出してみてください。見てみないと分からない理由、薬剤のこと、また出たときのこと。その3行が、サイトに足りていない答えです。