1. 「言われるまで、気づいていませんでした」

中小企業の経営者の方とお話していて、こんな言葉をよく聞きます。

「お客さんに『サイトの写真、夏のままですね』って笑われたんです。トップの写真が、半袖で汗をかいて作業している場面で。作ったのが夏だったので、そのまま。もう年が明けているのに、言われるまで気づいていませんでした」

これはとてもよくある話です。ホームページは、作った季節の写真で組み立てられます。夏に作れば夏の写真、春に作れば桜の写真。それが半年たっても、1年たっても、そのまま残るのです。

社内の人は、自社のサイトを毎日は開きません。開いても、見慣れた写真なので違和感を持ちません。気づくのは、外から初めて見に来た人のほうです。

この記事で書くこと

この記事では、写真と季節のずれに絞って、直し方を整理します。

  • 季節がずれた写真が、読む人に何を伝えてしまうか
  • サイトのどこに、季節が写り込んでいるか
  • 季節を問わない写真を基本にする考え方
  • 季節の写真を使う場所と、入れ替える時期の決め方
  • 入れ替え用の写真を、前の年のうちに撮っておく段取り
  • 写真と一緒に直す「季節の言葉」と、年に何回見直すか

季節によって忙しさが変わる商売の、サイト全体の回し方は 季節で忙しさが変わる商売の、ホームページの回し方 にまとめてあります。この記事は、その中でも「写真」と「季節の言葉」の話です。

2. 季節がずれた写真が、伝えてしまうこと

写真が季節と合っていないことは、小さなことに見えます。ただ、読む人が受け取るものは意外に大きいです。

「このサイトは、止まっている」

真冬に、真夏の写真がトップに出ている。読む人はそれを見て、このサイトはしばらく誰も触っていないと受け取ります。

そこから先の受け取り方は、人によって違います。「今も営業しているのかな」「料金も古いのかな」「問い合わせても返事が来るのかな」。写真1枚のずれが、サイトに書いてあるほかの情報まで疑わせるきっかけになります。

季節の商品やイベントは、「今もあるのか」が分からなくなる

もっと困るのは、季節の商品やイベントの写真です。

  • 冬に、夏の限定メニューの写真がトップに出ている
  • 年が明けたのに、クリスマスの飾りつけの写真が並んでいる
  • 秋なのに、春の見学会の写真が「イベント情報」の先頭にある

読む人は、今もその商品が買えるのか、そのイベントがまだあるのかが分かりません。問い合わせて「それは夏だけなんです」と答えることになれば、お互いに手間です。来店してから知った人には、がっかりされます。

気づくのは、初めて来た人

既存のお客様は、季節の写真がずれていても、それほど気にしません。貴社のことを知っているからです。

気にするのは、初めて貴社を知って、比べている人です。何社かのサイトを並べたとき、1社だけ季節がずれていたら、そこに引っかかります。比べている人にとっては、写真のずれも判断の材料の1つです。

3. サイトのどこに、季節が写り込んでいるか

直す前に、季節が写っている場所を探します。季節は、思っているより多くの場所に写り込んでいます。

写真の中で、季節が出るもの

写真を1枚ずつ見て、次のものが写っていないかを確かめてください。

  • 服装 ― 半袖、厚手の上着、マフラー。人が写っている写真では、いちばん目立ちます
  • 木や草花 ― 桜、新緑、紅葉、枯れ木。窓の外や建物の脇に、小さく写っていることもあります
  • 空と光 ― 真夏の強い日差し、雪、冬の低い光。外観の写真で出やすいところです
  • 飾りつけ ― 正月飾り、季節の装飾、店頭のポスター
  • 季節の商品 ― 限定メニュー、季節の品、冷房や暖房の機器
  • 季節の行事 ― 見学会、祭り、季節の催し

人の目は写真の主役を見るので、端に小さく写った季節のものは見落としがちです。写真を拡大して、四隅から順に見てください。

写真が置かれている場所

写真がサイトのどこにあるかも、洗い出しておきます。

  • トップの最初の画面 ― いちばん見られて、いちばんずれが目立つ場所です
  • サービスや商品のページ ― 季節の商品が並ぶページ
  • お知らせ・イベントの欄 ― 季節の催しの写真が、そのまま一覧の先頭に残りがちです
  • 会社概要や採用のページ ― 社員の集合写真や、外観の写真
  • シェアしたときに出る画像 ― LINEやSNSでURLを送ったときに表示される1枚。サイトを開かなくても見られます
  • Googleマップの写真 ― サイトではありませんが、同じ時期に見直しておくと揃います

最後の2つは、サイトの画面を見ているだけでは気づきません。URLを自分宛てに送って、何が表示されるかを確かめてみてください。

4. 基本は、季節を問わない写真にする

季節のずれを直すいちばんの方法は、こまめに入れ替えることではありません。そもそも季節が写らない写真を、基本にしておくことです。

長く残る場所ほど、季節を外す

写真には、すぐ入れ替える場所と、何年もそのまま残る場所があります。

トップの最初の画面、会社概要、サービスの説明。こうした場所は、一度載せたら長く変わりません。長く残る場所ほど、季節が写っていない写真を選んでください。季節の写真は、入れ替える段取りがある場所にだけ置きます。

季節が写りにくい写真の選び方

季節を問わない写真には、いくつか傾向があります。

  • 屋内の写真 ― 作業場、店内、事務所の中は、季節が出にくい場所です
  • 手元に寄った写真 ― 作業している手、道具、仕上がりの細部。服装や背景が入りません
  • 商品や施工物そのもの ― 季節の品でなければ、一年中通じます
  • 外観は、木や空が少ない角度で ― 正面から看板と入口を中心に撮ると、季節が写る範囲が狭くなります

人が写る写真では、どの季節にも見える服装が使いやすいです。作業着や制服、長袖のシャツなど、真夏にも真冬にも見えない格好です。

手元にある写真から使う写真を選ぶ手順は 手元にある写真から、ホームページに使う写真を選ぶ に書きました。その中の「古さ」のチェックに、季節のずれも加えて見てください。

トップの1枚は、季節より「何の会社か」

トップの最初の画面に置く写真は、季節の雰囲気より、何の会社かが伝わることのほうが大事です。桜がきれいに咲いた外観より、作業している場面や仕上がった仕事のほうが、初めての人には伝わります。

最初の画面に何を置くかの考え方は トップページの最初の画面に、何を置くか にまとめてあります。季節を外すと、その写真は年中使えます。結果として、入れ替えの手間そのものが減ります。

5. 季節の写真を使う場所と、入れ替える時期を決める

それでも、季節の写真を使いたい場所はあります。季節の商品を売る、季節の仕事が中心になる、季節の催しがある。そういう場合は、使う場所と、入れ替える時期を先に決めておきます。

季節の写真は、場所を絞る

季節の写真は、サイトのあちこちに散らすと、入れ替えのときに漏れが出ます。使う場所を、決まった数か所に絞ってください。

表:写真を置く場所ごとに、季節の写真を使うかを決める(たとえばの一例です)
場所季節の写真を使うか入れ替える時期の決め方
トップの最初の画面基本は使わない。季節を問わない1枚を置く季節では入れ替えない。事業や店の様子が変わったときに見直す
トップの中ほどの「今の季節」の枠使う。ここに季節の写真を集めるたとえば季節の商品が始まる日、または季節の変わり目に入れ替える
季節の商品・サービスのページ使う受付や販売を始める日に合わせる。終わったら「次回は例年〇月ごろ」の表示に
お知らせ・イベント使う催しが終わった日に「終了しました」に切り替え、先頭から外す
会社概要・採用基本は使わない年1回の点検のときに、季節が写り込んでいないかだけ見る
シェアしたときに出る画像基本は使わない季節のページだけ別の画像にする場合は、そのページの入れ替えと同じ日に

ポイントは、季節の写真を入れ替える段取りがある場所にだけ集めることです。長く残る場所に季節の写真があると、そこから古くなります。どの場所を季節の枠にするかは、貴社の商売に合わせて決めてください。

入れ替える時期は、季節ではなく「日付」で決める

「季節が変わったら入れ替える」と決めると、たいてい遅れます。入れ替える日を、カレンダーの日付で決めてください。

  • 季節の商品があるなら、販売や受付を始める日
  • 季節の催しがあるなら、告知を出す日と、終わった日
  • 特に決まった日が無いなら、季節の変わり目の月の初め

決めた日は、そのまま社内の予定表に入れておきます。写真を入れ替える日が予定に入っていない会社は、入れ替えません。忙しいからではなく、思い出すきっかけが無いからです。

入れ替えが間に合わないときは、外す

入れ替える写真がまだ無いのに季節が変わってしまったら、季節の写真を外して、季節を問わない写真に戻すだけでも十分です。ずれた写真を置いておくより、季節の無い写真のほうがずっと自然です。外すだけなら、手間もかかりません。

6. 入れ替え用の写真は、前の年のうちに撮っておく

季節の写真を入れ替えるとき、いちばん困るのが「入れ替える写真が無い」ことです。冬の写真を使いたいと思っても、冬の写真は冬にしか撮れません。

写真は、季節の最中にしか撮れない

ここが季節の写真の難しいところです。入れ替えたい季節が来てから撮ろうとすると、その季節のうちに間に合いません。撮って、選んで、整えて、載せる頃には季節が半分過ぎています。

ですから、入れ替え用の写真は前の年の同じ季節に撮っておきます。今年の冬に撮った写真を、来年の冬の初めに使う。この順番にしておけば、季節が来た日に入れ替えられます。

撮るものを、季節ごとに決めておく

撮るのは貴社です。季節の最中は忙しいことが多いので、何を撮るかを先に決めておくと、短い時間で済みます。

  • 季節の商品やサービス ― 正面から1枚、使っている場面を1枚
  • 季節の店先や外観 ― 飾りつけがあるなら、その年のものを
  • 季節の仕事の場面 ― 作業の様子を、服装や背景が分かるように
  • 季節の催し ― 会場の全体と、準備の様子

写真は、横向きと縦向きの両方で撮っておくと、パソコンでもスマートフォンでも使いやすくなります。社内のスマートフォンで撮るときの光の使い方や撮る順番は ホームページの写真を、社内のスマートフォンで撮る にまとめてあります。

人が写る写真は、使う時期まで含めて確かめる

社員やお客様が写る写真を撮るときは、「来年の同じ季節に、サイトに載せます」と使う時期まで伝えて、了解を取ってください。撮ってから使うまでに1年近く空くので、その間に辞めた方や、気持ちが変わった方がいないかも、載せる前にもう一度確かめます。

名前を付けて、季節ごとにしまっておく

撮った写真は、スマートフォンの中に置いたままにすると、1年後には見つかりません。季節と内容が分かる名前を付けて、決めた1か所にしまっておきます。

たとえば「冬_店先_飾りつけ_01」「夏_作業_屋外_03」

フォルダを季節ごとに分けておくと、入れ替えの日に、そのフォルダを開くだけで済みます。

7. 写真と一緒に、季節の言葉も直す。年に何回見直すか

写真を入れ替えても、まだ終わりではありません。写真の周りにある言葉にも、季節が残っています。

季節の言葉は、写真より見落とされる

たとえば、こんな言葉がサイトに残っていないでしょうか。

  • 「夏のキャンペーン実施中」 ― 冬になっても、バナーや見出しに残っている
  • 「暑い日が続きますが」 ― お知らせの書き出しや、代表挨拶の時候の言葉
  • 「新年のご挨拶」 ― 春になっても、お知らせの先頭にある
  • 「年末年始の営業について」 ― 年が明けて何か月も、トップに出ている
  • 「今年の夏は」 ― 年を越しても、どの夏のことか分からないまま残る

写真は見れば分かりますが、言葉は読まないと気づきません。そして、読む人は言葉のほうでずれに気づきます。写真を入れ替える日に、同じページの見出しとお知らせの書き出しも読み直してください。

キャンペーンの終わらせ方と、終了の表示への切り替え方は キャンペーンや期間限定の割引を、ホームページにどう載せるか に書きました。

写真の説明の文字も、直す

見落としがちなのが、写真に付けている説明の文字です。画面には出ていなくても、写真の中身を説明する文字として、検索エンジンや読み上げの機能に読まれています。写真を入れ替えたのに、説明が「夏の店先の様子」のままだと、写真と言葉が食い違います。

写真を入れ替えたら、その写真に付いている説明も一緒に書き直してください。写真に文字を焼き込んでいる場合は、写真ごと作り直しになるので、季節の言葉は写真に焼き込まず、文字で載せるほうが入れ替えが楽です。

年に何回見直すかを、先に決める

最後に、見直しの回数です。これは貴社の商売で、季節の写真をどれだけ使うかで決まります。

図:季節の写真と言葉を、1年でひと回り見直す流れ(たとえばの一例です)
① 季節が始まる日:写真と言葉を入れ替える

前の年に撮っておいた写真を、決めておいた「季節の枠」に入れます。同じページの見出し、お知らせの書き出し、写真の説明の文字も、今の季節に合わせて直します。

確かめる:シェアしたときの画像、スマートフォンでの見え方
▼
② 季節の最中:来年の分を撮る

忙しい時期でも、決めておいた数枚だけを撮ります。季節と内容の分かる名前を付けて、季節ごとのフォルダにしまいます。

撮るのは貴社。人が写るなら、来年載せることまで伝えて了解を取る
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③ 季節が終わる日:外すか、次の季節に替える

季節の商品や催しが終わったら、写真を外すか、次の季節のものに替えます。間に合わなければ、季節を問わない写真に戻します。

ここを飛ばすと、終わった季節の写真が次の季節まで残ります
▼
④ 年に1回:季節を問わない場所を見直す

トップの1枚や会社概要の写真に、季節が写り込んでいないかを見ます。季節の枠の場所や、入れ替える日が今も合っているかも、このときに直します。

ほかの点検項目とまとめて行うと、忘れにくくなります

①〜③は、季節の写真を使う回数だけ回ります。季節の写真を使わない会社は、④だけで足ります。回数を増やすより、決めた日に欠かさず回すほうが大事です。

目安としては、次のように考えると決めやすくなります。

  • 季節の写真を使わない会社 ― 年1回。ほかの点検とまとめて、季節が写り込んでいないかだけを見る
  • 夏と冬など、山が2つある会社 ― 年2回。それぞれの山が始まる日と、年1回の点検
  • 季節ごとに商品や催しが変わる会社 ― 年4回。季節の変わり目ごとに①〜③を回す

回数は少なくても構いません。大事なのは、決めた回数を守れることです。年4回と決めて1回も回らないより、年1回を毎年回すほうが、サイトはずれません。年1回の点検でほかに何を見るかは ホームページの年1回の点検リスト にまとめてあります。

8. 雄喜晃の伴走:季節の写真の置き場所と、入れ替えの日を一緒に決めます

私たち雄喜晃のホームページ制作では、季節が来るたびに慌てて写真を探す状態にならないよう、最初の設計の段階で季節のことを決めておきます。

私たちがやること

最初のお打ち合わせで、貴社の商売に季節の山があるか、季節の商品や催しがあるかを伺います。そのうえで、季節を問わない写真を置く場所と、季節の写真を集める「季節の枠」を分けてサイトを組みます。入れ替える日も、貴社の予定に合わせて一緒に決めます。

入れ替えの日が来たら、貴社で撮っていただいた写真を送っていただければ、明るさや向き、大きさを整えて載せます。同じページの見出しやお知らせの書き出し、写真の説明の文字、シェアしたときの画像も、あわせて今の季節に合わせて直します。月5回までの更新代行が月額に含まれているので、季節ごとの入れ替えにもそのまま使えます。

料金と条件

料金は制作費0円、月額8,800円(税別)からです。6ページ構成のプランは月額13,800円(税別)です。サーバー、独自ドメイン、SSL、保守はすべて月額に含まれます。

最低契約期間は6ヶ月です。7〜35ヶ月で解約された場合、サイトは非公開になります。36ヶ月以上ご継続いただいた場合は、サイトをお渡しします。

私たちがやらないこと

先に書いておきます。私たちは、撮影はお受けしていません。写真は、貴社で撮っていただいたものを整えて載せるところまでが私たちの仕事です。

また、季節に合わせるためだけに、出どころの分からない画像を使うことはしません。写真を実物と違って見えるほど加工して、季節を作ることもしません。写真を入れ替えることで、検索の順位が上がる、問い合わせが増えるとお約束することもいたしません。

「気づいたら、何年も同じ季節の写真が出ていた」という方は、一度ご相談ください。実際にお作りしたサイトは 制作実績、料金と条件は ホームページ制作のページ に載せてあります。神戸市北区鈴蘭台を拠点に、2025年10月から活動しています。

9. まとめ:季節は、置く場所と日付で管理する

ホームページの写真と季節のずれを直すために押さえることは、5つです。

  • 季節のずれは、「止まっている」と読まれる ― 季節の商品や催しは、今もあるのかが分からなくなります
  • 長く残る場所には、季節を問わない写真を ― 屋内、手元、商品そのもの。トップの1枚は季節より「何の会社か」
  • 季節の写真は、置く場所を絞り、入れ替える日を決める ― 季節ではなく日付で。間に合わなければ外すだけでいい
  • 入れ替え用の写真は、前の年のうちに撮っておく ― 季節の最中にしか撮れないので、来年の分を今年撮ります
  • 写真と一緒に、季節の言葉も直す ― 見出し、お知らせの書き出し、写真の説明の文字。見直す回数は、守れる回数で決める

季節がずれた写真は、気づけばすぐ直せます。難しいのは、気づくきっかけを作ることです。置く場所と日付を決めておけば、きっかけは予定表が作ってくれます。

まずは今日、貴社のトップページをスマートフォンで開いて、写っている季節を確かめてみてください。今の季節と合っていなければ、そこが最初に直す場所です。