1. 「パンク修理っていくら?と、毎日のように電話で聞かれるんです」
町で自転車店を営む方とお話していて、こんな言葉を聞くことがあります。
「電話の半分くらいは、パンク修理はいくらか、今から持って行ったらすぐ直るか、という問い合わせなんです。サイトに書いておけばいいのかもしれないけど、自転車によって全然違うから、書きようがなくて」
自転車によって違う。これはそのとおりです。ただ、電話をかけてくる人が知りたいのは、正確な金額ではなく、だいたいの見当です。数百円の話なのか、数千円の話なのか。今日乗って帰れるのか、預けることになるのか。それが分かれば、店に向かう決心がつきます。
自転車は、通勤や通学、買い物、子どもの送り迎えと、毎日の足になっている人が多い乗り物です。困ったときに「近くのあの店に行けばいい」と思ってもらえるかどうかは、サイトに何が書いてあるかで変わります。
この記事では、町の自転車店のホームページに何を載せるかを、電話でよく聞かれることの順に書きます。
この記事で書くこと
- 修理の料金の目安を、どう出すか
- 持ち込みと出張、預かりの書き分け
- 点検で何を見ているか
- 電動アシスト自転車の選び方の相談
- 防犯登録や保険の案内
- 子ども乗せ、通学用、中古や買取の書き方
2. 修理の料金の目安を、何で変わるかと一緒に書く
よく聞かれる修理だけ、目安を出す
修理の料金を全部載せる必要はありません。電話でよく聞かれる修理だけ、目安を出しておけば足ります。パンク、タイヤやチューブの交換、ブレーキ、チェーン、変速。このあたりが中心になると思います。
ポイントは、金額と一緒に何で金額が変わるかを書くことです。前輪か後輪か、自転車の種類、部品の取り寄せが要るかどうか。変わる理由が書いてあれば、読む人は自分の自転車がどのあたりかを見当つけられます。
| 修理の内容 | 書き方の例(たとえば) | 何で変わるかを添える |
|---|---|---|
| パンク修理 | 「穴をふさぐ修理 〇,〇〇〇円から」 | 穴の数、チューブの傷み具合。交換が要る場合はその場でお伝えすると書く |
| チューブ・タイヤの交換 | 「チューブ交換 〇,〇〇〇円から/タイヤとチューブの交換 〇,〇〇〇円から」 | 前輪か後輪か、タイヤの大きさ。後輪は手間が増えることがある |
| ブレーキ | 「調整 〇〇〇円から/ブレーキの部品の交換 〇,〇〇〇円から」 | ブレーキの種類、前と後ろのどちらか |
| チェーン | 「張りの調整 〇〇〇円から/交換 〇,〇〇〇円から」 | 変速の付いた自転車か、電動アシスト自転車か |
| 変速の調整 | 「調整 〇〇〇円から」 | 部品の交換が要る場合は、作業の前に金額をお伝えする |
金額と中身は、貴社の実際の料金で書いてください。金額の横に「何で変わるか」を一行添えるだけで、電話で毎回説明していることの半分は読んで分かるようになります。税込か税別かは、サイトの中でそろえておきます。
追加の作業は、先に確認すると書く
修理を頼む人が心配するのは、頼んでいないところまで直されて、金額が増えることです。
「ほかに傷んでいるところが見つかった場合は、作業の前にお伝えします。了解をいただいたところだけ直します」
この一文が書いてあると、初めての人も預けやすくなります。実際にそうしているなら、料金の表のすぐ下に置いてください。料金の出し方全体は、ホームページに料金を載せるか、載せないか に、条件つきの数字の書き方としてまとめてあります。
直すより買い替えを相談されたとき
古い自転車は、直すより買い替えたほうがいい場合もあります。修理の金額と、買い替える場合の目安を両方お伝えしているなら、そのことを書いておきます。決めるのはお客様だと分かれば、「買い替えをすすめられるのでは」と身構えずに来てもらえます。
3. 持ち込みと出張、預かりの書き分け
「今日乗って帰れるか」を書く
持ち込みの修理で知りたいのは、待っていれば直るのか、預けることになるのかです。
- その場で直ることが多い修理 ― パンクの修理や簡単な調整など。混み具合で待ち時間が変わることも
- 預かりになることが多い修理 ― 部品の取り寄せが要るもの、手間のかかるもの。何日くらいかの目安
- 受付の時間 ― 閉店の何分前までなら、その日のうちに直せることが多いか
閉店間際に持ってこられて困る、ということがあるなら、受付の締めの時間を営業時間と分けて書いておきます。
出張の範囲と料金を、町名で書く
パンクして動かせない、子ども乗せで重くて運べない、年配で店まで押して行けない。出張の修理や引き取りを受けているなら、範囲と料金の考え方を書いておきます。
- 伺う範囲 ― 市区町村や町名で。範囲の端で条件が変わるなら、分けて書く
- 出張の料金 ― 修理代とは別にかかるか。距離で変わるか
- その場でできること ― 出張先で直せる修理と、店に持ち帰る修理
- 引き取りと届け ― 預かった自転車を届けてもらえるか
範囲の書き方は、「対応エリア」を、ホームページにどう書くか にまとめました。出張を受けていないなら、「出張の修理はお受けしていません」と書いておくほうが、電話で断るより親切です。
ほかの店で買った自転車も受けるか
地域の自転車店によって対応が分かれるのが、ほかの店やネットで買った自転車の修理です。受けるのか、受けないのか、料金が変わるのか。ネットで買って届いた自転車の組み立てや点検を受けるかどうかも、ここに書いておきます。
受けるなら、そう書くだけで、近くに住む人が店を知る入口になります。条件があるなら、その条件も書いてください。
店にお持ちいただくか、出張の範囲内ならお電話でご依頼いただきます。どこが調子悪いかを伺います。
自転車を見て、直すところと金額をお伝えします。ほかに傷んだところがあれば、その場でお知らせします。
その場で直せるものは直し、部品の取り寄せが要るものはお預かりします。預かる場合は、できあがりの目安をお伝えします。
直したところをご説明して、お渡しします。乗ってみて気になるところがあれば、その場でお伝えください。
各段の中身は、貴社の実際の進め方で書いてください。金額を伝える段と、作業をする段が分かれていることが伝われば、初めての人も安心して預けられます。
4. 点検で何を見ているかを書く
「点検」の中身を並べる
「点検も承ります」とだけ書かれていても、何を見てもらえるのかが分かりません。点検で見ているところを、並べて書きます。
- ブレーキ ― 効き具合、部品のすり減り
- タイヤ ― 空気の量、すり減り、ひび
- チェーンと変速 ― 張り、さび、変速の具合
- ライトとベル ― 点くか、鳴るか
- ねじのゆるみ ― ハンドルやサドル、荷台など
それぞれ、点検だけなら料金がかかるのか、点検のあとで直す場合はどうなるのかも添えておきます。
点検をすすめる時期を書く
点検をすすめたい時期があるなら、それも書いておきます。新学期の前、長く乗っていなかった自転車にまた乗るとき、子どもを乗せ始めるとき。「こんなときは一度見せてください」という書き方なら、読む人が自分のこととして受け取れます。
点検とあわせて付けられる保険の仕組みを扱っているなら、そのことも点検の案内の近くに書いておきます。中身の書き方は6章で触れます。
5. 電動アシスト自転車の選び方の相談
選ぶ前に聞かれることを書く
電動アシスト自転車は、値段が大きく、選ぶ人が迷いやすい自転車です。店で選び方の相談を受けているなら、どんなことを伺って選ぶのかを書いておきます。
- 使う場面 ― 通勤か、買い物か、子どもの送り迎えか
- 走る道 ― 坂が多いか、1日にどのくらいの距離を走るか
- 置く場所と充電 ― 自転車を置く場所、電池を外して充電できるか
- 乗る人 ― 背の高さ、重さを扱えるか、家族で乗るか
この4つを伺って、合う種類をいくつかご提案する。こう書いておけば、何も決めていない人でも相談に来られます。試乗できるなら、そのことと、試乗できる車種に限りがあるかどうかも書いておきます。
買ったあとのことを書く
電動アシスト自転車は、買ったあとの相談も多い自転車です。
- 電池の交換 ― 電池が弱くなったときに、交換や取り寄せを受けているか
- 修理と保証 ― 作り手の保証と、店の保証や点検が別にあるなら、分けて書く
- ほかで買った電動アシスト自転車 ― 修理を受けるか、受けない場合はどこに相談すればいいか
保証の書き方は、保証やアフターサービスを、ホームページにどう書くか が参考になります。
扱う車種は、名前より「どんな人に合うか」で
扱っている車種を並べるとき、作り手や車種の名前を並べるより、「坂の多い地域で通勤に」「子どもを乗せて毎日の送り迎えに」のように、どんな人に合うかで分けるほうが、読む人は自分に近いものを探せます。名前やロゴ、カタログの写真を使うときは、取引先の決まりを確かめてからにしてください。
ネットで安く売られている自転車と比べられることもあると思います。値段で張り合うより、選ぶ相談、組み立て、点検、修理までが値段に含まれていることを書くほうが伝わります。比べられたときの書き方は、安い同業と比べられたとき、ホームページに何を書くか にまとめました。
6. 防犯登録や保険の案内
防犯登録は、店で何ができるかを書く
自転車を買ったときの防犯登録は、多くの方が店で手続きをします。手続きの方法や料金は地域によって違うので、サイトには、店で何ができるかを中心に書きます。
- 新しく買ったときの登録 ― 店でその場で手続きできるか、持ってきてもらうものは何か
- ほかで買った自転車や、譲り受けた自転車 ― 登録や名義の変更の手続きを受けているか。要る書類
- 料金 ― 自転車の代金とは別にかかること
制度の中身や料金は、地域によって違い、見直されることもあるので、所管の窓口の案内で確認してから書いてください。細かい制度の説明を自社サイトで抱えるより、「詳しくは店頭でご案内します」として、店でできることだけを書くほうが、古くなりにくくなります。
保険は、扱っているものだけを案内する
自転車の保険は、自治体によっては加入を求めているところがあります。店で保険の取り次ぎや、点検とあわせて付けられる保険の仕組みを扱っているなら、店で扱っているものと、その手続きを書きます。
- 扱っている保険の仕組み ― 何をすると付くのか、どんな場合が対象か
- 有効な期間 ― いつまで有効で、続けるには何が要るか
- 扱っていないもの ― 店で扱っていない保険については、どこに相談すればいいか
保険の補償の内容や、自治体ごとの決まりについて、店のサイトで言い切るのは避けてください。中身は保険の窓口や所管の窓口で確認していただく形にしておきます。よく聞かれることは、「よくある質問」を作ると、電話の本数が変わる の考え方で、質問と答えの形にまとめておくと探しやすくなります。
7. 子ども乗せ、通学用、中古や買取
子ども乗せは、乗せる時期から相談を受ける
子どもを乗せる自転車は、子どもの年齢や人数、乗せる場所によって選び方が変わります。
- いつから相談に来ていいか ― 子どもが生まれる前から、乗せ始める前に
- 後から付ける子ども用の座席 ― 今の自転車に付けられるかの相談、取り付けの料金
- 試乗 ― 子どもを乗せた状態を想定して試せるか
- 子どもが大きくなったあと ― 座席を外す、下取りや買い替えの相談
子どもを乗せる自転車や座席には、守る基準や乗せ方の決まりがあります。中身は所管の窓口の案内で確かめたうえで、店でどう相談に乗っているかを書いてください。
通学用は、時期と学校の決まりを書く
通学用の自転車は、入学の前に依頼が集まりやすいものです。この時期に受け付けている内容を、早めにサイトに出しておきます。
- 注文の締めの目安 ― 入学に間に合わせるには、いつまでに相談すればいいか
- 学校の決まりへの対応 ― 学校によって決まりがある場合に、それに合わせて用意できるか
- 名前の記入や、通学のための点検 ― 受けているなら
季節によって忙しさが変わることは、地域で商売をする会社のサイト全体に関わる話です。全体の考え方は、地域で商売をする会社の、ホームページの全体像 にまとめてあります。
中古や買取は、許可と条件を確かめてから
中古の自転車の販売や買取をしているなら、どんな自転車を扱うか、買取の条件、処分の引き取りを受けるかを書いておきます。
- 中古の販売 ― 点検や整備をしてから売っているか、保証はどうか
- 買取 ― どんな自転車なら買い取れるか、本人の確認に何が要るか
- 処分の引き取り ― 料金がかかるか、ほかの店で買った自転車も引き取るか
中古品の売り買いには、許可が要る場合があり、サイトに表示しておく事項が決められていることもあります。何が当てはまるかは、所管の窓口に確認してください。
8. 雄喜晃の伴走:電話で答えていることを、サイトの言葉にします
私たち雄喜晃は、自転車店のホームページを作るとき、最初に「電話でよく聞かれることは何か」を伺うところから始めます。パンクはいくらか、今日直るか、来てもらえるか。そこに答えるページができれば、電話で毎回説明していることが減ります。
私たちがやること
- 修理の料金の目安を、表にします ― よく聞かれる修理と、何で金額が変わるかを伺って並べます
- 持ち込み、出張、預かりの違いを書き分けます ― 範囲と料金、受付の締めの時間も
- 点検の中身と、電動アシスト自転車の相談の流れを書きます ― 実際に伺っていることを、そのまま言葉にします
- 通学用の時期の案内も、更新代行で反映します ― 入学前の受付や、繁忙期の預かり日数のお知らせなど
- 写真は、貴社で撮っていただいたものを整えて載せます ― 明るさや向き、大きさをそろえ、店の中や作業の様子の紹介に配置します
料金と条件
料金は制作費0円、月額8,800円(税別)からです。6ページ構成のプランは月額13,800円(税別)です。サーバー、独自ドメイン、SSL、保守は月額に含まれます。月5回までの更新代行も同じ月額の中なので、修理の料金の見直しや、休業日、季節の案内も、ご連絡いただければこちらで反映します。
最低契約期間は6ヶ月です。7〜35ヶ月で解約された場合、サイトは非公開になります。36ヶ月以上ご継続いただいた場合は、サイトをお渡しします。
私たちがやらないこと
- 撮影はお受けしていません。写真は、貴社で撮っていただいたものを整えて載せるところまでです
- 修理の料金や出張の範囲を、こちらで決めることはしません。それはお店の経営の判断です。私たちは、決まったことを読む人に伝わる形にするところを担当します
- 防犯登録や保険、中古品の売り買いに関わる制度が、サイトの書き方に合っているかの判断はしません。所管の窓口や専門家に確認していただくようお願いしています
- 在庫の1台ずつを、こちらで日々更新することもしていません。在庫が毎日動く場合は、月5回の更新では足りないからです
- 検索順位や問い合わせの増加をお約束することもしません
実際にお作りしたサイトは 制作実績、料金と条件は ホームページ制作のページ に載せてあります。神戸市北区鈴蘭台を拠点に、2025年10月6日に設立した会社です。
「電話で毎日同じことを答えているのに、サイトには住所と営業時間しか書いていない」という方は、一度ご相談ください。
9. まとめ:電話で聞かれることに、先に答えておく
町の自転車店のホームページで押さえることは、5つです。
- 修理の料金は、目安と「何で変わるか」を一緒に ― よく聞かれる修理だけで足りる。追加の作業は先に確認すると書く
- 持ち込み、出張、預かりを書き分ける ― 今日乗って帰れるか、来てもらえる範囲、ほかの店で買った自転車を受けるか
- 点検と、電動アシスト自転車の相談の中身を書く ― 何を見て、何を伺って選ぶのか。買ったあとの電池や保証も
- 防犯登録や保険は、店でできることを中心に ― 制度の中身は地域によって違うので、所管の窓口で確かめる
- 子ども乗せ、通学用、中古や買取は、時期と条件を書く ― 許可や基準の要るものは、確かめてから
どれも、店頭や電話では毎日のように答えていることです。答えていることを書いておけば、困ったときに「あの店に行けばいい」と思い出してもらえるようになります。
まず、今日できること
今日の電話で聞かれたことを、1件ずつ紙に書き留めてみてください。パンクはいくらか、今日直るか、来てもらえるか。1週間分たまれば、その紙がそのまま、2章の料金の表と、よくある質問の中身になります。