1. 「金額の話より先に、『まだ決めきれなくて』と言われるんです」
遺品整理の仕事をしている方とお話していて、こんな言葉をよく聞きます。
「お電話をいただいても、最初の何分かは片付けの話にならないんです。『まだ気持ちの整理がついていなくて』『兄弟とも相談できていなくて』と。サイトに料金は載せているんですが、それより先に聞きたいことがあるみたいで」
遺品整理や生前整理を探す人は、ほかの片付けの依頼とは事情が違います。家族を亡くしたばかりの人、親の家を前にして何から手を付ければいいか分からない人、自分の持ち物をこの先どうするか考え始めた人。部屋を空にしたいという用事の後ろに、それぞれの気持ちがあります。
だから、この仕事のホームページでは、料金や作業の中身と同じくらい、どんな言葉で迎えるかが問われます。そして、気持ちに寄りそう言葉だけでは足りません。何をしてくれるのか、いくらになるのか、何を残してくれるのかが分からなければ、相談には進めないからです。
この記事で書くこと
- 相談する人の状況と、配慮のある言葉づかい
- 見積もりから引き渡しまでの流れと、家族が立ち会う場面
- 残す物・形見の扱い方の約束
- 費用が決まる条件と、追加料金のトラブルを避ける書き方
- 買取や供養をする場合の書き方
- ごみの処分や許可の話と、近所への配慮
2. 相談する人の状況と、言葉づかい
遺品整理と生前整理の相談には、いくつかのよくある状況があります。状況が違えば、最初に知りたいことも、かけてほしい言葉も違います。
| 相談する人の状況 | 最初に知りたいこと | サイトに添えたい一文(たとえば) |
|---|---|---|
| 遠方に住む家族 | 何回現地に行けばいいか/立ち会えなくても頼めるか/鍵をどう渡すか | 「立ち会いが難しい場合も、写真でご報告しながら進められます」 |
| 賃貸の明け渡しに期限がある方 | いつまでに終わるか/管理会社や大家とのやりとりはどうするか | 「明け渡しの日が決まっている場合は、その日をお知らせください。逆算して日程を組みます」 |
| 気持ちの整理がつかない方 | まだ決めていなくても相談していいか/見積もりだけでもいいか | 「お見積もりのあと、その場でお決めいただく必要はありません」 |
| 生前整理を考えるご本人・ご家族 | 少しずつ頼めるか/残したい物を自分で選べるか | 「一部屋ずつ、何回かに分けてお受けすることもできます」 |
どの状況の人も、相談したら急かされるのではないかと構えています。右の一文は、貴社が実際に受けていることだけを書いてください。受けていないことを、言葉の雰囲気でにおわせないことが大事です。
悲しみや不安を、あおらない
言葉づかいでいちばん気をつけたいのは、悲しみや不安をあおって、依頼に向かわせる書き方をしないことです。
たとえば「放っておくと大変なことになります」「早く片付けないと後悔します」のような書き方は、急いでいる人をさらに急かします。悲しみに触れる言葉を大きく見出しに置くのも、読む人によってはつらく感じます。相談する人は、もう十分に困っています。サイトでは、その困りごとをどう一緒に片付けるかだけを、落ち着いた言葉で書けば足ります。
呼び方と、言い回しをそろえる
亡くなった方のことを「故人様」と書くのか、「ご家族」と書くのか。残された物を「遺品」と書くのか、「お品物」と書くのか。サイトの中で呼び方をそろえるだけで、文章の落ち着きが変わります。
また、「処分」「廃棄」という言葉ばかりが並ぶと、大切な物を捨てられてしまうように受け取る人もいます。「残す物を選ぶ」「お引き取りする」「お片付けする」のように、作業の中身に合った言葉を選んでください。
生前整理を考えるご本人は、年配の方であることが多いです。文字の大きさや、電話番号の見つけやすさについては、年配のお客様が多い会社の、ホームページの直し方 にまとめました。
3. 作業の流れと、家族が立ち会う場面
初めて頼む人は、当日何が起きるのかを知りません。見積もりから引き渡しまでを段に分けて書き、家族が立ち会う場面をはっきり見せると、自分の予定を組めるようになります。
たとえば、お部屋を拝見し、物の量と運び出しの経路を確かめて、お見積もりをお出しします。残したい物や探してほしい物も、ここで伺います。
たとえば、残す物、お引き取りする物、買取の対象になる物、迷う物に分けます。
たとえば、廊下や階段を養生してから運び出します。
たとえば、物がなくなったお部屋を掃除します。どこまで掃除するかは、見積もりのときに決めた範囲です。
たとえば、お部屋の状態と、取り分けた物をご家族と一緒に確かめて、お引き渡しします。
右側の一言は、家族がいつ現地にいればいいかへの答えです。遠方のご家族は、ここを見て仕事の休みを取る日を決めます。書いた流れは、実際の現場の動きとそろえてください。
立ち会えない家族のために
遠方に住む家族にとって、何度も現地に通うのは大きな負担です。立ち会いが難しい場合に何ができるかを書いておきます。
- 鍵の受け渡し ― 郵送で預かるのか、管理会社から受け取るのか
- 途中の報告 ― 仕分けの途中で、迷う物を写真で送って確かめてもらえるか
- 終わったあとの報告 ― 作業前と作業後の部屋の写真、取り分けた物の一覧
- 取り分けた物の届け方 ― 送るのか、預かっておくのか、その費用
どれも、貴社が実際にやっていることだけを書いてください。「来られなくても頼める」と分かるだけで、相談に進める家族がいます。
一度に全部でなくてもいい、と書く
生前整理や、気持ちの整理がつかない方の遺品整理では、一度に全部を片付けないという選択肢もあります。一部屋だけ、押し入れだけ、何回かに分けて。そうした受け方をしているなら書いておきます。家具1点の運び出しのような小さな用事まで受けるかどうかも、書いておくと迷う人が減ります。小さな用事の受け方は、便利屋や家事代行のホームページに、何を載せるか も参考になります。
4. 残す物・形見の扱い方の約束
遺品整理を頼む人がいちばん心配しているのは、大切な物まで一緒に捨てられてしまわないかです。ここは、約束として書いておく場所です。
先に伺うことを書く
見積もりのときに、残したい物と、探してほしい物を伺うことを書きます。探してほしい物は、たとえば次のようなものです。
- 大事な書類 ― 通帳、印鑑、権利に関わる書類、保険の書類、年金の書類
- 思い出の品 ― 写真、手紙、日記、子どもの頃の作品
- 形見として分けたい物 ― 時計、着物、愛用の道具
「伺ったもの以外にも、大事そうな物が出てきたら取り分けます」と書けるなら、それも添えてください。
見つかった物の扱いを書く
作業の途中で、現金や貴重品、大事な書類が出てくることがあります。見つかった物をどう扱うかを、先に書いておきます。
- その場でお渡しするか、まとめてお渡しするか
- 一覧にして報告するか
- 迷う物は捨てずに取り置くか ― 判断がつかない物を、家族に確かめるまで残しておくか
「迷う物は、ご家族に確かめるまで捨てません」の一文は、この仕事でいちばん安心につながる一文の一つです。実際にそうしているなら、目立つところに書いてください。
写真や手紙の扱い
写真や手紙は、捨てにくいけれど全部は持ち帰れない、という家族が多い品です。残す・お引き取りする・供養をお願いするのどれを選べるかを書いておくと、家族は前もって話し合えます。
5. 費用が決まる条件と、追加料金のトラブルを避ける書き方
費用は、決まる条件と一緒に書く
遺品整理の費用は、部屋によって大きく変わります。それでも、何で費用が決まるかは書けます。
- 部屋の広さと間取り ― 何部屋か、家全体か一部か
- 物の量 ― 押し入れや物置の中まで物が詰まっているか
- 運び出しの条件 ― 階段の上り下り、エレベーターの有無、トラックを停められる場所からの距離
- 仕分けの細かさ ― 書類を1枚ずつ確かめながら進めるか
- 清掃の範囲 ― 掃除をどこまでするか
- 処分に手間のかかる物 ― 大きな家具、家電、庭の物置など
そのうえで、たとえばの例を、条件つきで書いておくと、読む人は桁を知ることができます。
「たとえば、エレベーターのない集合住宅の〇階で、〇部屋の物を仕分けて運び出し、掃除までする場合、〇〇,〇〇〇円〜〇〇〇,〇〇〇円のご依頼が多いです(部屋も金額も架空の例です)」
部屋の条件と、作業の範囲と、金額の幅が一緒に書いてあることが大事です。条件つきの金額の出し方は、ホームページに料金を載せるか、載せないか に書いてあります。
見積もりに含まれるもの、含まれないもの
追加料金のトラブルを避けるには、見積もりに何が含まれていて、何が別なのかを先に書いておくことです。
- 含まれるもの ― 仕分け、運び出し、処分、決めた範囲の清掃など
- 別になるもの ― 見積もりのときに見えなかった場所の物、清掃の範囲の追加、取り分けた物の発送など
- 見積もりそのもの ― 見積もりに費用がかかるか、出張費がかかるか、見積もりのあとに断ったら何がかかるか
金額が変わるときは、作業の前に伝える
見積もりのあとで、押し入れの奥や物置から思っていたより多くの物が出てくることはあります。この事情も、隠さずに書いてください。
「お見積もりのあとに物の量が変わった場合は、作業を進める前にお知らせし、ご了解をいただいてから進めます。ご了解をいただかないまま、金額を増やすことはありません」
金額が増える場合があることと、そのときは作業の前に伝えることを、同じ場所に書くのがポイントです。前者だけだと不安になり、後者だけだと「話が違う」のもとになります。こうした質問は、「よくある質問」を作ると、電話の本数が変わる の形でまとめておくのも一つの方法です。
6. 買取や供養をする場合の書き方
買取は、金額の示し方を書く
家具や家電、着物、時計などを買い取っている会社は多いと思います。買取を書くときは、買い取った金額をどう示すかを書いておきます。
- どんな物が買取の対象になりやすいか ― たとえばの例で。値段がつくかどうかは物の状態で変わると添える
- 金額の示し方 ― 作業の費用から差し引くのか、別に支払うのか。作業の費用と買取の金額を、明細で分けて示すか
- 買取をしない選択 ― 形見として残したい物は、買取に回さなくてよいこと
「買取で費用が安くなります」とだけ大きく書くと、思っていたほど値段がつかなかったときに不満が残ります。値段がつかない物も多い、と正直に書いておくほうが、あとで話がこじれません。物を買い取る仕事には、許可や届出が関わる場合があります。何が必要かは、所管の窓口に確認してください。
供養は、何をするかを事実で書く
供養をしているなら、どこで、どのような形で行うか、費用はかかるか、終わったことをどう知らせるかを書きます。お寺と一緒に行っているのか、社内で行っているのか。家族が立ち会えるか。
ここでも、供養をしないと良くないことが起きる、と受け取れる書き方はしないでください。供養を望む家族に、選べる形があることを伝えれば足ります。
7. ごみの処分や許可の話と、近所への配慮
処分と許可は、事実だけを書く
家から出る物の処分には、自治体ごとの決まりや、許可が関わる場面があります。何が必要かは、地域や、扱う物、処分の方法によって違います。サイトで制度の中身を言い切らず、「詳しくは所管の窓口や、お住まいの自治体に確認を」と添えるにとどめてください。
そのうえで書くのは、貴社がどの許可を持っているか、処分をどこと連携して行っているかです。持っている許可は、正式な名前で、事実のとおりに書きます。許可や登録の載せ方は、資格・許認可・受賞歴を、ホームページにどう載せるか に、不用品の扱いを中心にした会社の載せ方は、不用品回収やリサイクルの会社のホームページに、何を載せるか にまとめてあります。
近所への配慮を書く
遺品整理の作業は、近所の人の目にも触れます。家族の中には、近所にあまり知られたくないという方もいます。近所への配慮として実際にやっていることを書いておきます。
- 作業前のごあいさつ ― 両隣や管理会社に、作業の日と時間をお伝えするか。家族の希望で、あいさつを控えることもできるか
- 車の停め方 ― トラックをどこに停めるか。道をふさがないための段取り
- 作業の時間帯 ― 何時から何時まで作業するか。音が出る作業をどの時間に回すか
- 車や服装 ― 社名の入っていない車で伺うことを、希望に応じて受けているか
- 集合住宅の場合 ― 管理会社への届け出や、エレベーターの養生をどうするか
「ご近所への伝え方は、ご家族のご希望に合わせます」と書けるなら、それも添えてください。
8. 雄喜晃の伴走:急かさない言葉と、金額の決まり方を書きます
私たち雄喜晃は、遺品整理や生前整理の会社のホームページを作るとき、「最初のお電話で、片付けの話になる前に何を聞かれるか」を伺うところから始めます。そこで出てくる言葉が、サイトのいちばん大事な中身になるからです。
私たちがやること
- 相談する人の状況ごとに、言葉を整える ― 遠方の家族、期限のある方、気持ちの整理がつかない方、生前整理の方。急かさない言い回しにそろえます
- 作業の流れを、家族が立ち会う場面と一緒に書く ― 立ち会えない場合の報告の形も、伺ったとおりに書きます
- 形見の扱いの約束を、言葉にする ― 先に伺うこと、見つかった物の扱い、迷う物の扱い
- 費用が決まる条件と、追加料金の扱いを整理する ― 見積もりに含まれるもの、別になるもの、金額が変わるときの伝え方
- 写真は、貴社で撮っていただいたものを整えて載せます ― 作業前後のお部屋、作業する方、車など。写り込みに気づいた点はお伝えします
料金と条件
料金は制作費0円、月額8,800円(税別)からです。6ページ構成のプランは月額13,800円(税別)です。サーバー、独自ドメイン、SSL、保守は月額に含まれます。月5回までの更新代行も同じ月額の中なので、料金の改定や、対応する地域の変更、お休みのお知らせも、ご連絡いただければこちらで反映します。
最低契約期間は6ヶ月です。7〜35ヶ月で解約された場合、サイトは非公開になります。36ヶ月以上ご継続いただいた場合は、サイトを譲渡します。
私たちがやらないこと
- 写真の撮影には伺っていません。写真は、貴社で撮っていただいたものを整えて載せるところまでです
- 貴社の料金そのものは決めません。決まった料金と条件を、読む人に伝わる形に組むところを担当します
- 処分や買取の許可、制度についての判断はしません。所管の窓口や自治体、専門家に確認していただくようお願いしています
- 悲しみや不安をあおる書き方はしません
- 検索順位や問い合わせの増加のお約束もしません
実際にお作りしたサイトは 制作実績、料金と条件は ホームページ制作のページ に載せてあります。神戸市北区鈴蘭台を拠点に、2025年10月6日に設立した会社です。
「料金は載せているのに、お電話の最初の何分かは、別のことを聞かれている」という方は、一度ご相談ください。
9. まとめ:急かさずに、何をして、いくらで、何を残すかを見せる
遺品整理・生前整理の会社のホームページで押さえることは、5つです。
- 相談する人の状況に合わせた言葉で迎える ― 遠方の家族、期限のある方、気持ちの整理がつかない方、生前整理の方。悲しみや不安をあおらない
- 流れと、家族が立ち会う場面を書く ― 見積もり、仕分け、搬出、清掃、引き渡し。立ち会えない場合の報告の形も
- 形見の扱いを約束として書く ― 先に伺うこと、見つかった物の扱い、迷う物は確かめるまで捨てないこと
- 費用は決まる条件と一緒に、増えるときは作業の前に伝えると書く ― 部屋の広さ・物の量・階段、たとえばの例。含まれるものと別になるもの
- 買取・供養・処分・近所への配慮は、事実だけ ― 許可や制度は所管の窓口や自治体に確認を。近所への伝え方は家族の希望に合わせる
遺品整理や生前整理は、物を片付ける仕事であると同時に、家族の気持ちの区切りに立ち会う仕事です。料金と同じくらい、言葉づかいと約束が、頼む決め手になります。
まず、今日できること
先月受けたお電話を思い出して、片付けの話になる前に聞かれたことを3つ書き出してみてください。「まだ決めていなくてもいいか」「立ち会えなくても大丈夫か」「大事な物は残してもらえるか」。その3行が、サイトに足りていない答えです。