1. 「更新日って、出したほうがいいんでしょうか」

中小企業の経営者の方とお話していて、こんな言葉をよく聞きます。

「よそのサイトを見ていると、ページの上に『最終更新日』って書いてあるんですよね。新しい感じがしていいなと思う反面、うちは何年も触っていないページもあるので、出したら逆に古さがばれるんじゃないかと」

これは、どちらの心配も当たっています。更新日が見えると、情報が新しいと分かって安心されます。一方で、何年も前の日付が出ていると、「止まっている会社」に見えます。同じ1行が、日付次第で味方にも敵にもなります。

ですから、答えは「出す」「出さない」の二択ではありません。どのページに出すか、出したらどう直し続けるかを決める話です。この記事では、その決め方を順に書きます。

なお、最終更新日を出すと検索の順位が上がるかどうかは、お約束できません。この記事は、検索のためではなく、ページを読んだ人が「この情報はいつのものか」を判断できるようにするための話です。

この記事で書くこと

  • 日付は、読む人に何を伝えているか
  • 「公開日」と「更新日」の違い
  • 出すと役立つページと、出さなくてよいページ
  • 日付だけ変えて、中身を変えないのはやめる
  • 更新した中身を、一言添える書き方

2. 日付は、読む人に何を伝えているか

まず、ページに日付があると、読む人の頭の中で何が起きているかを見ておきます。

「この情報は、いつのものか」を判断する材料

ページを読む人は、書いてあることをそのまま信じるわけではありません。特に、料金や営業時間のように変わりうる情報は、「これは今も同じなのか」と考えながら読んでいます。

日付があれば、その答えの手がかりになります。先月の日付なら、今も同じだろうと思えます。数年前の日付なら、念のため問い合わせて確かめようと思います。日付は、読む人が自分で判断するための材料です。

新しい日付は、安心になる

料金表の下に、最近の日付で「改定しました」と書いてあれば、読む人はその金額を前提に話を進められます。「この会社は、ページをきちんと手入れしている」という印象にもつながります。

古い日付は、「止まっている会社」に見える

反対に、何年も前の日付が出ていると、読む人は内容より先に日付を見ます。「この会社は、今も営業しているのだろうか」という疑問が生まれます。中身が今も正しくても、そう受け取られてしまいます。

これは、お知らせ欄のいちばん上が古い日付のまま止まっているときと同じことです。お知らせ欄の扱いは 「お知らせ」の欄に、何を書けばいいか で詳しく書きました。

日付が無くても、読む人は推測している

日付を出していないページでも、読む人は古さを推測しています。手がかりになるのは、ページの一番下のコピーライトの年、お知らせ欄の日付、写っている写真の古さです。日付を出さないことで、古さが隠せるわけではありません。コピーライトの年や、お知らせの日付の直し方は 今日30分でできる、ホームページの小さな直し にまとめてあります。

3. 「公開日」と「更新日」は、意味が違う

最終更新日の話をするとき、混ざりやすいのが「公開日」です。2つは別の意味を持っています。

公開日は、そのページが初めて出た日

公開日は、そのページがサイトに初めて載った日です。一度決まったら、あとから変わりません。お知らせやコラムの記事のように、出した日そのものに意味があるページでは、公開日が大事になります。

更新日は、中身を直した日

更新日は、ページの中身を直した日です。料金を改定した、質問を足した、説明を書き直した。直すたびに新しくなります。料金やよくある質問のように、今の内容が正しいかどうかが大事なページでは、更新日のほうが役に立ちます。

どちらを出すかは、ページの役割で決める

目安は次のとおりです。

  • お知らせ・コラムの記事 ― 公開日を出す。大きく書き直したときは、更新日も添える
  • 料金・営業時間・よくある質問 ― 更新日を出す。公開日は要らない
  • 会社概要・代表挨拶・沿革 ― どちらも出さなくてよい。数字だけ「〇年〇月現在」と書く

両方を並べて出すと、読む人はどちらを見ればいいか迷います。1つのページに出す日付は、原則1つと考えてください。記事を大きく書き直したときだけ、「公開日」と「更新日」を並べる形にします。

「〇年〇月時点」という書き方

更新日をページの上に出す代わりに、情報のすぐ近くに「〇年〇月時点」と書く方法もあります。料金表の下、営業時間の横、対応エリアの一覧の下。どの情報がいつのものかが、行ごとに分かります。

ページ全体に1つの日付を出すより、こちらのほうが合う場合もあります。1ページの中に、最近直したところと、何年も変わっていないところが混ざっているときです。古いページを直すときにこの書き方を添える話は、古くなったページを、消すか・残すか・直すか でも触れました。

4. 出すと役立つページ

ここからは、具体的にどのページに日付を出すとよいかを書きます。共通しているのは、内容が変わることがあり、古い情報のまま読まれると相手が困るページです。

表:ページごとに、日付を出すかどうかと書き方を決める(例はすべて架空)
ページ日付を出すか書き方の例
料金出す(更新日)たとえば料金表の下に「2026年4月改定:出張費の区分を見直しました」
営業時間・定休日出す(時点)たとえば時刻の横に「2026年10月時点」。季節で変わる場合は期間も書く
よくある質問出す(更新日)たとえばページの上に「最終更新:2026年9月(支払い方法の質問を追加)」
制度や決まりの解説出す(公開日と更新日)たとえば「2026年6月公開/2026年11月更新:申込期間の記述を直しました」
お知らせ・コラム出す(公開日)たとえば記事のタイトルの近くに公開日。大きく書き直したら更新日も添える
会社概要・代表挨拶出さなくてよいたとえば従業員数だけ「〇名(2026年4月現在)」と、数字の横に書く
サービス紹介・トップ出さなくてよいページ全体の日付は置かず、料金などの変わる情報のところにだけ時点を書く

分け方の基準は、古いまま読まれたときに、読む人が困るかどうかです。困るページには日付を出し、内容を直すたびに日付も直します。困らないページに日付を出しても、古くなったときに不安を生むだけです。

料金

料金は、日付がいちばん役に立つページです。読む人は、その金額で見積もりの見当をつけます。いつの金額かが分かれば、安心して話を進められます。

改定したときは、日付と一緒に何を変えたかを書いてください。料金ページそのものの作り方は ホームページに料金を載せるか、載せないか にまとめてあります。

営業時間・定休日

営業時間は、季節や人手の都合で変わることがあります。変えたときに日付を添えておくと、読む人は「最近の情報だ」と分かります。営業時間の場合は、ページ全体の更新日より、時刻のすぐ横に「〇年〇月時点」と書くほうが伝わります。

よくある質問

よくある質問は、質問を足したり、答えを直したりするページです。ページの上に更新日を出し、何を足したかを一言添えると、前に読んだことがある人も、どこが変わったかが分かります。

制度や決まりの解説

補助金や助成金の案内、業界の決まりの説明、税や手続きの一般的な解説。こうしたページは、制度そのものが変わると、書いてある内容が古くなります。読む人も、それを分かっていて日付を探します。

このページには、公開日と更新日の両方を出すのが合います。いつ書いたもので、いつ見直したものかが分かるからです。なお、制度や決まりの内容は業種によって違うので、ページの中に「詳しくは所管の窓口や専門家にご確認ください」と一言添えておくと、読む人も判断しやすくなります。

対応エリアや受付の状況

対応できる地域、新規の受付をしているかどうか、予約の空き具合。こうした情報も、時期によって変わります。「現在、新規のご依頼は〇月以降のお受けになります」のような案内は、書いた時点が分からないと、読む人が判断できません。

この種の案内には、文の末尾に「(〇年〇月時点)」と添えてください。状況が変わったら、文と日付を一緒に書き換えます。古い受付状況が残っていると、本当は受けられる仕事の問い合わせまで止めてしまいます。

5. 出さなくてよいページ

反対に、日付を出さなくてよいページもあります。出さないほうがよい場合もあります。

会社概要・代表挨拶・沿革

会社概要や代表挨拶は、頻繁には変わりません。何年も同じ内容で正しいなら、日付は要りません。日付を出すと、正しいのに古く見えてしまいます。

ただし、従業員数や拠点の数など、変わっていく数字があるなら、その数字の横にだけ「〇年〇月現在」と書いておきます。ページ全体ではなく、数字に日付を付ける形です。

サービス紹介とトップページ

サービス紹介のページも、基本の内容は長く変わりません。ページ全体の日付は置かず、料金や受付状況など、変わる情報のところにだけ時点を書く形で足ります。トップページも同じです。

直し続ける見込みがないページ

これがいちばん大事な判断です。日付を出すなら、そのページを直し続ける前提が必要です。誰も見直す予定のないページに日付を出すと、1年後には古い日付が残ります。

迷ったときは、こう考えてください。「このページを、少なくとも年に1回は見直す人がいるか」。いるなら出す。いないなら、日付を出す前に、見直す人を決めるほうが先です。

すでに古い日付が出ているなら

今のサイトに、何年も前の更新日が出ているページがあるかもしれません。その場合は、まず中身を読み直してください。直すところがあれば直し、日付も新しくします。直すところが無ければ、「確認しました」と書く方法があります(次の節で書きます)。

もう見直す人がいないページなら、日付を外すより先に、そのページを残すかどうかを考えたほうがよいこともあります。日付だけを消しても、中身が古いことは変わらないからです。

6. 日付だけ変えて、中身を変えないのはやめる

日付を出すと決めた会社で、ときどき起きることがあります。中身は変えていないのに、日付だけを新しくすることです。

読む人は、気づきます

日付が新しくても、中身が数年前と同じなら、読む人は違和感を持ちます。終わったはずのキャンペーンが残っている、もう辞めた担当者の名前が出ている。こうしたずれが1つでもあると、日付そのものが信用されなくなります。

日付は、中身が正しいという約束です。中身を見ずに日付だけを変えると、約束だけが先に進んでしまいます。

今日の日付が自動で出る仕組みは避ける

ページを開くたびに、その日の日付が表示される仕組みがあります。いつ開いても今日の日付が出るので、新しく見えます。ですが、これは更新日ではありません。中身を直した日とは関係のない日付が出ているだけです。

読む人が気づかなくても、出ている日付と中身が食い違っている状態です。避けてください。

検索のために日付を変えても、効果は約束できない

「日付を新しくすると、検索で有利になる」という話を聞くことがあります。中身を変えずに日付だけを変えて、検索の順位が上がるとは言えません。検索エンジンが日付をどう扱うかは、こちらからは決められません。

検索結果に日付が出ることはあります。そのときも、出ている日付と中身が合っていなければ、ページを開いた人の信用を損ねるだけです。日付は、検索のためではなく、読む人のために直すと考えてください。

見直しただけのときは、「確認した」と書く

見直してみて、直すところが無かった。これはよくあることです。その場合は、日付を「更新」とせず、「〇年〇月に内容を確認しました」と書く方法があります。

中身は変わっていないけれど、今も正しいことを確かめた。それを正直に書く形です。読む人には、手入れされていることが伝わります。

7. 更新した中身を、一言添える

日付を出すときに、もう1つ足してほしいことがあります。何を変えたのかを、一言添えることです。

日付だけでは、何が変わったか分からない

「最終更新:2026年9月」とだけ書いてあっても、読む人には何が変わったのか分かりません。前にも読んだことがある人は、全部を読み直すことになります。

たとえば、一言添えるとこうなります。

「最終更新:2026年9月(土曜日の受付時間を変更しました)」

これなら、前に読んだ人も、変わったところだけを確かめられます。日付と一言はセットで書くと決めておいてください。

変更の記録は、ページの下に短く残す

料金や制度の解説のように、何度も直すページでは、ページの一番下に短い記録を残しておく方法もあります。たとえば次のような形です(例は架空)。

  • 2026年11月:申込期間の記述を直しました
  • 2026年8月:対象となる事業者の説明を足しました
  • 2026年6月:公開しました

新しいものを上にして、3〜5行に収めます。長くなったら、古いものから消して構いません。読む人が「最近どこが変わったか」を確かめられれば十分です。

日付は、年まで書き、書き方を揃える

日付を書くときは、年を省かないでください。「9月更新」とだけ書いてあると、今年の9月なのか、何年も前の9月なのかが分かりません。

書き方も、サイトの中で1つに揃えます。西暦と和暦が混ざっている、「2026/9」と「2026年9月」が混ざっている。こうした揺れがあると、読む人は日付を読み取るのに手間取ります。どの書き方にするかを1つ決めて、全部のページで同じにしてください。

置く場所は、ページの上か、日付が関わる情報のすぐ近くです。ページの一番下に小さく置くと、読む人が見つけられません。

直す日を、先に決めておく

日付を出すページは、見直す日を先に決めておきます。料金なら改定のとき、営業時間なら変えたとき。それに加えて、年に1回、日付を出しているページだけを並べて見直す日を作ります。

年に1回の見直しは、サイト全体の点検と同じ日にまとめると忘れにくくなります。点検の一覧は ホームページの年1回の点検リスト にまとめました。

誰が日付を直すかを、決めておく

最後に、誰が日付を直すかです。中身を直した人が、同じ作業の中で日付も直すのがいちばん漏れません。中身を直す人と日付を直す人が分かれていると、日付だけが取り残されます。

更新の担当そのものが決まっていない場合は、日付の前にそこから決める必要があります。更新が止まらない決め方は 更新を続けられる会社と、止まる会社の違い に書きました。

8. 雄喜晃の伴走:日付を出すページを決め、中身と一緒に直します

私たち雄喜晃のホームページ制作では、どのページに日付を出すかを、サイトを作る段階で一緒に決めます。全ページに一律で出すことも、まったく出さないこともしません。

私たちがやること

  • 日付を出すページを決める ― 料金、営業時間、よくある質問、制度の解説など、古いまま読まれると困るページを貴社と一緒に選びます
  • 日付の書き方を揃える ― 更新日にするか、「〇年〇月時点」にするか、公開日も出すかを、ページの役割に合わせて決めます
  • 中身と日付を、同じ作業で直す ― 料金や営業時間が変わったとご連絡いただければ、内容を直し、日付と変えた中身の一言も一緒に書き換えます
  • 見直しの日を、一緒に決める ― 日付を出しているページの一覧をお渡しし、年に1回見直す日を決めておきます

料金と条件

料金は制作費0円、月額8,800円(税別)からです。6ページ構成のプランは月額13,800円(税別)です。サーバー、独自ドメイン、SSL、保守はすべて月額に含まれます。月5回までの更新代行も同じ月額の中なので、料金の改定やよくある質問の追加も、日付の書き換えと一緒にこちらで反映します。

最低契約期間は6ヶ月です。7〜35ヶ月で解約された場合、サイトは非公開になります。36ヶ月以上ご継続いただいた場合は、サイトをお渡しします。

私たちがやらないこと

中身を変えずに、日付だけを新しくする作業はお受けしていません。読む人に対して、正しくない約束をすることになるからです。また、日付を出すことで検索の順位が上がるといったお約束もしません。

制度や決まりの解説ページについては、内容そのものが正しいかどうかの判断はしていません。業種によって違うので、所管の窓口や専門家にご確認いただいた内容を、読みやすく載せるところまでが私たちの範囲です。

「日付を出したいけれど、古さが目立つのが心配」という方は、一度ご相談ください。実際にお作りしたサイトは 制作実績、料金と条件は ホームページ制作のページ に載せてあります。神戸市北区鈴蘭台を拠点に、2025年10月から活動しています。

9. まとめ:日付は、中身を直した印として出す

ホームページに最終更新日を出すかどうかを決めるために、押さえることは5つです。

  • 出すページを選ぶ ― 料金、営業時間、よくある質問、制度の解説。古いまま読まれると困るページに出す
  • 出さなくてよいページもある ― 会社概要や代表挨拶は、数字の横にだけ「〇年〇月現在」と書く
  • 公開日と更新日を分ける ― 記事は公開日、変わる情報のページは更新日。1つのページに出す日付は原則1つ
  • 日付だけ変えない ― 中身を見直して、直すところが無ければ「確認しました」と書く
  • 変えた中身を一言添える ― 日付と一言をセットにし、直した人が同じ作業で日付も直す

最終更新日は、出せば新しく見える飾りではありません。中身を直した印です。直し続ける前提があるページにだけ出せば、読む人の安心になります。

まず、今日できること

貴社のサイトの料金のページを開いて、その金額がいつのものか、ページのどこかに書いてあるかを見てください。書いていなければ、料金表の下に「〇年〇月時点」と一行足すところから始められます。

ぜひ一度、お話を聞かせてください。どのページに日付を出すかを決めるところから、ご一緒します。