1. 「眼鏡はどこで作っても同じ、と思われているんです」
地域で眼鏡店を営む方とお話していて、こんな言葉を聞くことがあります。
「うちは一人ひとり時間をかけて見え方を測って、かけ心地も何度も調整しています。でも、お客さんからすると、眼鏡はどこで作っても同じに見えるみたいで。値段の安いお店と比べられて終わってしまうんです」
測る、選ぶ、合わせる、あとで直す。この一つひとつに店ごとの違いがあるのに、サイトには取扱品目が並んでいるだけ、ということがよくあります。
眼鏡を作ろうとしている人が来店の前に確かめたいのは、値段だけではありません。どのくらい時間がかかるのか、全部でいくらになりそうか、いつ受け取れるのか、合わなかったらどうなるのか。この4つが書いてあれば、比べる材料が値段以外にも増えます。
この記事では、地域の眼鏡店のホームページに何を載せるかを、来店する人が確かめる順に書きます。
この記事で書くこと
- 見え方の測定からお渡しまでの流れと、時間の目安
- フレームとレンズの料金の考え方と、追加になる条件
- できあがりまでの日数と、受け取りの方法
- 調整と保証の書き方
- 子どもと、年配の方への対応
- 眼科との違いの書き方と、店の人の資格の載せ方
2. 測定からお渡しまでの流れと、時間の目安
来店の前に、かかる時間を知りたい
眼鏡を作りに行く人がまず迷うのは、どのくらいの時間を空けておけばいいのかです。仕事帰りに寄れるのか、休みの日に行くべきなのか。子どもを連れて行って待たせられるのか。ここが分からないと、来店の予定が立ちません。
流れを段に分けて、それぞれにおおよその時間を添えておきます。時間は人によって違うので、約束ではなく目安として書くことがポイントです。
今お使いの眼鏡のこと、見えにくいと感じる場面、眼鏡をよく使う場面(運転、手元の作業、パソコンなど)を伺います。
今の眼鏡の度数を確かめたうえで、見え方を測り、実際にレンズを入れて見え方を試していただきます。
顔の形や使う場面に合うフレームと、度数や使い方に合うレンズを一緒に選びます。料金はこの段階でお伝えします。
できあがった眼鏡をかけていただき、耳や鼻に当たるところを調整してからお渡しします。
各段の中身と時間は、貴社の実際の進め方で書いてください。全部で何分くらいかと混みやすい曜日や時間帯が書いてあると、来店の予定が立てやすくなります。時間を書きにくいときは、「お時間に余裕をもってお越しください」より、「初めての方は〇〇分ほどを目安に」のほうが伝わります。
予約が要るかどうかを書く
測定に時間がかかる店ほど、予約が要るのか、予約なしでも来ていいのかを書いておきます。
- 予約の扱い ― 予約優先なのか、予約がないと測定できないのか、予約なしでも待てば測れるのか
- 予約の方法 ― 電話、フォーム、それ以外の方法。受け付けている時間も
- 予約なしで来た場合 ― 混んでいるときにどのくらい待つことがあるか、測定だけ別の日にできるか
予約をネットで受けるか、電話のままにするかの考え方は、予約をネットで受けるか、電話のままにするか にまとめました。眼鏡店の場合は、来店の日時の希望を受け取り、こちらから折り返して決める形でも十分なことが多いはずです。
今お使いの眼鏡や、眼科で処方を受けた方はその書類など、持ってきてほしいものも流れの近くに書いておくと、当日の時間が短くなります。
3. 料金の考え方:フレームとレンズ、追加になる条件
何に、いくらかかるかを分けて書く
眼鏡の料金は、来店する人にとっていちばん分かりにくいところです。フレームの値札だけを見て来たら、レンズで金額が大きく変わった。こういう経験をした人は、次の店を選ぶときに慎重になります。
料金は、フレームの代金と、レンズの代金と、追加になるものに分けて書きます。店によって、フレームに標準のレンズが含まれる「セット」の形と、フレームとレンズを別々に足す形があります。どちらの形なのかを、最初に書いておくことが大切です。
| 料金の部分 | 書き方の例(たとえば) | 添えておきたいこと |
|---|---|---|
| フレームと標準のレンズ | 「フレームの表示価格に、標準のレンズ代が含まれています。〇,〇〇〇円から」 | 「標準のレンズ」がどんなレンズかを一行で書く |
| レンズを替える場合 | 「薄いレンズに替える場合は、〇,〇〇〇円が加わります」 | 度数が強い方におすすめする場合があることを書く |
| 遠近両用など | 「遠くと手元の両方を見るレンズは、〇,〇〇〇円が加わります」 | 慣れるまでの期間に個人差があることを書く |
| 色や表面の加工 | 「色の付いたレンズ、表面の加工は、種類ごとに〇,〇〇〇円から」 | 加工の効き目を言い切らない。何をする加工かを書く |
| 持ち込みのフレーム | 「お手持ちのフレームにレンズを入れる場合は、〇,〇〇〇円から」 | 受けられない場合(古いもの、傷みが大きいもの)も書く |
金額と中身は、貴社の実際の料金で書いてください。どこまでが表示の価格に含まれ、何を選ぶと加わるのかが分かれば、来店する人は総額の見当をつけられます。税込か税別かも、サイトの中でそろえておきます。
よくある総額の例を、1つか2つ並べる
組み立てを書いたうえで、実際によくある組み合わせの総額を1つか2つ並べると、さらに伝わります。たとえば「度数が強めの方が、薄いレンズに替えた場合の総額の例」「遠近両用を初めて作る方の総額の例」のような形です。中身は貴社の実際の料金で書いてください。
下限だけを大きく書く形には気をつけてください。「〇,〇〇〇円から」だけを見て来た人が、実際には倍近い金額になると、金額よりも言っていたことと違うことのほうが残ります。条件つきの数字の出し方は、ホームページに料金を載せるか、載せないか にまとめてあります。
加工の効き目は、言い切らない
レンズの加工や色について、見え方や目の疲れへの効果を言い切る書き方は避けてください。何をする加工かを、事実として書くにとどめます。表示の決まりについては7章で触れます。
4. できあがりまでの日数と、受け取り
日数は、「すぐできる場合」と「取り寄せの場合」に分ける
眼鏡は、度数やレンズの種類によって、店にあるレンズですぐに作れる場合と、レンズを取り寄せる場合があります。日数は、この2つに分けて書きます。
- 店にあるレンズで作れる場合 ― たとえば「当日、または〇日ほどでお渡しできます」のように
- レンズを取り寄せる場合 ― 度数が強い、遠近両用、色や加工を選んだ場合など。たとえば「〇日から〇日ほど」
- 日数が延びることがある時期 ― 連休の前後、年末年始など、取り寄せに時間がかかる時期
眼鏡を壊してしまった、旅行の前に間に合わせたい、という人もいます。急ぎのときに相談できるかどうかを、間に合わない場合があることと一緒に一行書いておきます。
受け取りの方法を書く
できあがった眼鏡は、かけ心地を調整するために、店で受け取ってもらうことが多いと思います。受け取りに来られないときの扱いも書いておくと親切です。
- できあがりの連絡 ― 電話か、メールか、どちらで連絡するか
- 受け取りの期限 ― 長く受け取りに来られない場合はどうするか
- 代わりの人の受け取り ― ご家族が代わりに受け取れるか。その場合の調整はどうするか
代金を注文のときに払うのか、受け取りのときに払うのかも、ここに一行添えておきます。
5. 調整と保証
調整は、いつでも来ていいかを書く
眼鏡は、使っているうちに少しずつゆがんだり、ネジがゆるんだりします。買ったあとの調整をどう受けているかは、地域の眼鏡店がいちばん書くべきところです。
- 調整の料金 ― 自店で買った眼鏡の調整に料金がかかるか、かからないか
- 予約が要るか ― 調整だけなら予約なしで来ていいか
- 小さな部品の交換 ― 鼻に当たる部分やネジの交換を受けているか
- ほかの店で買った眼鏡 ― 調整を受けるか、受ける場合に料金がかかるか
最後の一つは、書いておくと連絡のきっかけになります。「ほかのお店でお求めの眼鏡も、調整のご相談を承ります」と書けるなら、それは近くに住む人が店を知る入口になります。受けていないなら、そう書いておいてください。
保証は、何が・いつまで・どんな条件で
「保証付き」とだけ書かれていると、何をしてもらえるのかが分かりません。眼鏡の保証は、見え方が合わなかったときの保証と、壊れたときの保証に分けて書くと伝わります。
- 見え方が合わなかったとき ― 作ってから一定の期間内に見え方が合わない場合、レンズを作り直すかどうか。回数や条件
- 壊れたとき ― フレームやレンズが壊れた場合に、どこまでが対象か。期間と、費用の負担
- 対象にならない場合 ― なくした場合、わざと壊した場合、期間を過ぎた場合など
- 手続き ― 保証書やお買い上げの控えが要るか
フレームやレンズの作り手の保証と、店の保証が別にあるなら、分けて書きます。保証の書き方全体は、保証やアフターサービスを、ホームページにどう書くか に、対象外の書き方も含めてまとめてあります。サイトに書いた内容と、お渡ししている保証書の内容がそろっているかも、公開の前に確かめてください。
見え方の見直しの案内
見え方の測り直しを受けているなら、料金と予約の要否を添えて書いておきます。ただし、急に見え方が変わった場合の案内は、7章で書くように眼科への受診をすすめる形にしてください。
6. 子どもと、年配の方への対応
子どもの眼鏡は、親が調べている
子どもの眼鏡を作るとき、サイトを見ているのは多くの場合、お父さんやお母さんです。初めての眼鏡で、何を準備すればいいのか分からないことが多いと思います。
- 眼科の受診について ― 子どもの眼鏡は、まず眼科で診てもらうようおすすめしているなら、そのことを最初に書く。眼科で処方を受けた場合の持ち物も
- 子ども向けのフレーム ― 扱っている大きさや、壊れにくさを考えたものがあるか
- 成長に合わせた調整 ― 顔の大きさが変わったときの調整や、作り直しの相談を受けているか
- 来店の時間 ― 子どもが落ち着いて測れる時間帯や、所要時間の目安
眼科で処方を受けて作る眼鏡には、制度に関わる手続きが関係する場合があります。何が当てはまるかは、眼科や所管の窓口に確認していただくよう案内するのが無難です。店として手伝える範囲があるなら、そのことだけを書きます。
年配の方には、ゆっくり読める形で
手元が見えにくくなった、遠近両用を初めて作りたい。そういう年配の方に向けては、サイトそのものを読みやすくすることも対応の一つです。
- 文字を大きく、行の間を広く ― 見え方の相談に来る人が読むサイトです。小さい文字は避ける
- 電話番号を大きく、押せばかかる形に ― 電話を受けている時間も一緒に
- カタカナ語を減らす ― レンズの種類の名前より、「遠くと手元の両方が見えるレンズ」のような言葉で
- 店に入りやすい情報 ― 段差、駐車場、座って待てる場所があるか
年配のお客様が多い会社のサイトの直し方は、年配のお客様が多い会社の、ホームページの直し方 に順に書きました。
店に来られない方への対応
外出が難しい方のためにご自宅や施設に伺っているなら、伺える地域と料金、伺ってできることを書いておきます。ご家族が代わりに相談できるかどうかも一行添えると、離れて暮らすご家族からの連絡につながります。
7. 眼科との違いと、店の人の資格の書き方
眼鏡店は、目の病気の判断をしない
眼鏡店のサイトで、いちばん丁寧に書いておきたいのがここです。眼鏡店は医療機関ではなく、目の病気かどうかの判断や、治療は行いません。このことを、サイトにはっきり書いておきます。
「当店で行うのは、眼鏡を作るための見え方の測定です。目の病気の診断や治療は行っていません。急に見えにくくなった、痛みがある、見え方がいつもと違うといった場合は、まず眼科を受診してください」
見え方の変化の裏に、眼鏡では解決できない理由があることもあります。「どちらに行けばいいか分からない」という人に、行き先を示すつもりで書いてください。
健康や医療の効果を、言い切らない
同じ理由で、目の健康や医療の効果をうたう書き方は避けてください。たとえば「目がよくなる」「疲れ目が治る」「視力が回復する」のような書き方です。眼鏡を作ることで見え方が合うようになることはあっても、それは目そのものが変わることとは違います。
眼鏡やレンズ、コンタクトレンズの広告や表示には、業種ごとの決まりが関わることがあります。コンタクトレンズを扱う場合は、販売に関わる許可が要ることもあります。決まりの中身は扱う商品によって違うので、所管の窓口や専門家に確認してください。業種によってホームページに書けないことがある、という話は、業種によっては、ホームページに書けないことがある にまとめました。
店の人の資格は、持っているものだけを正確に
眼鏡づくりに関わる資格には、国の技能検定や、業界団体の認定などがあります。資格を持っている人がいるなら、サイトに載せると、来店する人の安心の材料になります。書き方の一般的な注意を挙げます。
- 名前を正確に書く ― 略さず、正式な名前で。等級や認定の区分があるなら、それも
- 持っている人だけを書く ― 「資格を持ったスタッフが対応します」と書くなら、その人が実際に対応しているか
- 資格で何ができるかを書く ― 資格の名前だけでなく、どんな知識や技能を確かめるものかを一行で
- 辞めた人の資格は消す ― 在籍していない人の資格が残っていないか
資格の名前よりも伝わるのが、誰が測るのかです。店の人の名前と、眼鏡に関わってきた年数、どんな相談が得意か。写真を載せるかどうかの考え方は、社員紹介ページは、本当に要るのか で整理しました。名前と担当していることだけでも、「この人に測ってもらえる」という安心につながります。
8. 雄喜晃の伴走:店の中で起きていることを、来店の前に伝えます
私たち雄喜晃は、眼鏡店のホームページを作るとき、最初に「来店してから帰るまでに、何をしているか」を伺うところから始めます。測る、選ぶ、合わせる、あとで直す。その中身が書ければ、値段だけで比べられる場面が減ります。
私たちがやること
- 来店からお渡しまでの流れを、段に分けて書きます ― 実際の進め方と時間の目安を伺い、図に起こします
- 料金を、組み立てで書ける形にします ― フレームとレンズ、追加になる条件、よくある総額の例を、伺った料金で表にします
- 調整と保証の内容を、伺った事実で書きます ― お渡ししている保証書とそろうように、言葉を整えます
- 眼科との違いを、はっきり書きます ― 眼鏡店がすることと、しないことを、お客様が迷わない言葉で
- 写真は、貴社で撮っていただいたものを整えて載せます ― 明るさや向き、大きさをそろえ、店の中や店の人の紹介の中に配置します
料金と条件
料金は制作費0円、月額8,800円(税別)からです。6ページ構成のプランは月額13,800円(税別)です。サーバー、独自ドメイン、SSL、保守は月額に含まれます。月5回までの更新代行も同じ月額の中なので、料金の改定や、休業日のお知らせ、店の人の入れ替わりも、ご連絡いただければこちらで反映します。
最低契約期間は6ヶ月です。7〜35ヶ月で解約された場合、サイトは非公開になります。36ヶ月以上ご継続いただいた場合は、サイトをお渡しします。
私たちがやらないこと
- 撮影はお受けしていません。写真は、貴社で撮っていただいたものを整えて載せるところまでです
- 料金や保証の内容を、こちらで決めることはしません。それはお店の経営の判断です。私たちは、決まったことを読む人に伝わる形にするところを担当します
- 表示が決まりに合っているかの判断はしません。健康や医療に関わる書き方、資格の表示、許可の要る商品のことは、所管の窓口や専門家に確認していただくようお願いしています
- 目の健康についての効果を、それらしく書くこともしません。ご要望があっても、そこはお断りしています
- 検索順位や問い合わせの増加をお約束することもしません
実際にお作りしたサイトは 制作実績、料金と条件は ホームページ制作のページ に載せてあります。神戸市北区鈴蘭台を拠点に、2025年10月6日に設立した会社です。
「時間をかけて測って合わせているのに、サイトでは値段でしか比べられていない」という方は、一度ご相談ください。
9. まとめ:来店の前に、店の中で起きていることを伝える
地域の眼鏡店のホームページで押さえることは、5つです。
- 流れと時間の目安を書く ― お話を伺う、測る、選ぶ、お渡しする。予約が要るかと、持ってきてほしいものも
- 料金は組み立てで書く ― フレームとレンズ、追加になる条件、よくある総額の例。下限だけを大きく出さない
- 日数と受け取りを書く ― すぐできる場合と取り寄せの場合を分け、急ぎの相談と支払いの時期も
- 調整と保証を、範囲で書く ― 見え方が合わなかったときと、壊れたとき。ほかの店で買った眼鏡の調整も
- 眼科との違いと、資格を正確に書く ― 病気の判断はしないことをはっきりと。健康の効果は言い切らず、決まりは所管の窓口や専門家に確認する
どれも、店の中では毎日のように話していることです。話していることを来店の前に読めるようにしておけば、値段だけで比べられる場面が減ります。眼鏡はどこで作っても同じではない、ということが伝わるからです。
まず、今日できること
最近眼鏡を作られたお客様を1人思い出して、来店してからお渡しが終わるまでに何をして、何分かかったかを、紙に順番に書き出してみてください。お話を伺った、測った、選んだ、調整した。その1枚が、そのまま2章の流れの図の中身になります。