1. 「無人の店なので、ホームページは要らないと思っていたんです」

コインランドリーを営む方とお話していて、こんな言葉を聞くことがあります。

「店には人がいないので、看板と地図に載っていれば十分だと思っていたんです。でも、店に貼ってある番号に『布団は入りますか』『お札は使えますか』と電話がかかってくる。夜遅くに『乾燥機が止まった』と連絡が来ることもあって」

コインランドリーの多くは、店に人がいない形で営業しています。だからこそ、使う人には、聞きたいことを聞ける相手がいません。大きな洗濯物を抱えて行って、入る機器がなかった、使えるお金を持っていなかった、では困ります。

店に人がいないぶん、出かける前に読むページが、店の人の代わりになります。冒頭の電話は、その答えがどこにも書かれていないから鳴っている、とも言えます。

見に来る人は、3種類いる

  • 近くに住んでいる人 ― 場所、営業時間、料金、駐車場。ふだんの洗濯物をまとめて洗いたい
  • 大きな物を洗いたい人 ― 布団、毛布、カーテン、靴。入る機器があるか、いくらかかるかを知りたい
  • 初めて使う人 ― 引っ越してきた人、旅行や出張で近くに泊まっている人。使い方と支払い方法を知りたい

このほかに、店を出したい人や、土地や建物を貸したい人が見に来ることもあります。この人たちに向けた情報は、7章で別に扱います。

この記事で書くこと

  • 無人の店で、ホームページが役に立つ場面
  • 機器の一覧と大きさ、洗える物と洗えない物
  • 料金と支払い方法、両替
  • 止まった・忘れ物・両替など、困ったときの連絡先と対応の時間
  • 初めての人への使い方、待つ間の過ごし方、清掃の時間
  • 店舗が複数あるときのページの分け方、駐車場、出店や提携の募集

2. 無人の店で、ホームページが役に立つ場面

出かける前に確かめたいのは、4つ

コインランドリーを使う人が、家を出る前に確かめたいことは、たいてい次の4つです。

  • 場所 ― どこにあるか、車で行けるか、停められるか
  • 営業時間 ― 今から行って使えるか。最後に使い始められる時刻は何時か
  • 置いてある機器 ― 洗いたい物が入る大きさの機器があるか
  • 料金 ― いくらかかるか、何で払えるか

洗濯物は重く、かさばります。行ってみて使えなかったときの手間が大きいので、出かける前に確かめておきたいのです。

店の貼り紙と、同じことを書く

店の中には、使い方や料金、決まりを書いた貼り紙があると思います。ホームページには、その貼り紙と同じことを、同じ言葉で書いておきます。

来る前に読んだことと、店で見ることが食い違っていると、使う人は迷います。料金や営業時間が変わったときは、店の貼り紙、機器の表示、サイト、地図の情報を同じ日に直してください。

「今空いているか」は、目安で書く

使う人は、今行ったら機器が空いているかも気にしています。機器の空き具合を見られる仕組みを入れている店なら、そのページへの入口を目立つ場所に置きます。

仕組みがない店は、空き具合を約束することはできません。その場合は、比較的すいている曜日や時間帯を、言葉で書いておきます。たとえば「平日の昼間は比較的すいています。雨の日や週末は混み合うことがあります」のような形です。数字を作る必要はありません。

3. 機器の一覧と大きさ、洗える物と洗えない物

機器は、種類と大きさと台数で

「大型洗濯機あり」だけでは、使う人は自分の洗濯物が入るか判断できません。機器の種類ごとに、大きさと台数を一覧にします。

表:機器の一覧の書き方(台数・容量・言い回しはすべて架空のたとえばです)
機器たとえばの書き方添えておくこと
洗濯乾燥機たとえば「洗濯乾燥機(大)〇台・容量〇kg」1回に入る量を、物の数で添える
洗濯機たとえば「洗濯のみ(中)〇台」洗剤が自動で入るか、持ち込みが要るか
乾燥機たとえば「乾燥機 〇台(〇分ごとに追加できます)」上の段と下の段の違い、温度を選べるか
靴の洗濯機・乾燥機たとえば「靴用の洗濯機 〇台・乾燥機 〇台」洗える靴と、洗えない靴
両替機たとえば「両替機あり(千円札のみ)」使えるお札。両替機がない店はそう書く
そのほかの設備たとえば「たたみ台、ベンチ、洗濯ネットの販売」店で買える物と、持ってきてほしい物

台数と容量は、貴社の店に置いている機器で埋めてください。容量の数字だけでなく、1回に入る量を物の数で添えると、布団を抱えて来た人が「入らなかった」と困ることが減ります。

1回に入る量は、物の数で書く

「容量〇kg」と書かれていても、使う人の多くは、自分の洗濯物が何kgか分かりません。「掛け布団なら〇枚まで」「毛布なら〇枚まで」のように、物の数で添えておくと、そのまま判断できます。

この目安は、店で実際に入れて確かめた範囲で書いてください。布団の厚みや中身で入る量は変わるので、「厚手の布団は1枚ずつ」のように、変わる条件も添えておきます。

洗える物と、洗えない物

大きな物を洗いに来る人は、その物を機器に入れてよいかを気にしています。洗える物と、店の決まりで受けない物を、両方書きます。

  • 洗える物の例 ― 布団の種類(綿、羽毛、化繊など)、毛布、カーテン、ラグ、靴の種類
  • 店の決まりで受けない物 ― 水洗いできない表示のある物、裏にゴムの付いた敷物、油や薬品の付いた物など
  • 専用の機器がある物 ― ペット用品や靴のように、専用の機器で洗ってほしい物があれば、その旨

受けない物は、理由を一言添えて書いてください。「機器が傷むため」「次の方の洗濯物に移るため」「乾燥のときに火が出るおそれがあるため」。理由があると、決まりが守られやすくなります。あわせて、「洗う前に、衣類の洗濯表示を確かめてください」と書いておきます。

4. 料金と支払い方法、両替

料金は、機器ごとに時間の目安と一緒に

料金は、機器ごとに1回の金額と、かかる時間の目安を並べます。言い回しは架空の例です。

  • 洗濯乾燥機(大) ― たとえば「1回 〇〇〇円・約〇分」
  • 洗濯機(中) ― たとえば「1回 〇〇〇円・約〇分(洗剤込み)」
  • 乾燥機 ― たとえば「〇分 〇〇円。足りなければ〇分ずつ追加」

あわせて、布団を洗って乾かすと、全部でいくらくらいかを1つ書いておくと、大きな物を洗いたい人が判断しやすくなります。たとえば「掛け布団1枚を洗って乾かす場合 〇〇〇円ほど」のように、条件を添えて書きます。

使えるお金と、両替

無人の店では、使えるお金を持っていないと、その場で何もできません。ここは細かく書いてください。

  • 使える硬貨 ― 何円玉が使えるか
  • お札 ― 機器で使えるか、両替機で崩すのか、両替機で使えるお札は何か
  • そのほかの支払い方法 ― カードやスマートフォンでの支払いを入れているなら、どの機器で使えるか
  • 店のカードやポイント ― 店独自のカードがあるなら、どこで買えるか、ほかの店舗でも使えるか

機器によって使える支払い方法が違う店は、3章の機器の一覧と同じ表に並べておくと、行く前に分かります。書き方の全体は、支払い方法を、ホームページにどう書くか にまとめてあります。

5. 困ったとき:止まった・忘れ物・両替

連絡先と、つながる時間を書く

無人の店でいちばん困るのは、機器が途中で止まった、お金を入れたのに動かないといったときです。こうしたときの連絡先を、店の中とサイトの両方に書きます。

ここで気をつけたいのは、店が開いている時間と、連絡がつながる時間は違うことが多い点です。店は夜遅くまで開いていても、電話がつながるのは日中だけ、という形もあります。それなら、そのとおりに書いてください。

  • 連絡先 ― 電話番号と、フォームやメールの窓口
  • つながる時間 ― 電話がつながる時間帯。つながらない時間に連絡したときにどうなるか
  • 折り返しの目安 ― 留守番電話やフォームに残した連絡に、いつ返事をするか

「24時間対応」と書くなら、本当に夜中に出られる体制があるかを先に確かめてください。考え方は、「24時間対応」「緊急時はお電話を」を、ホームページにどう書くか に詳しく書きました。

図:困ったときの流れの案内(手順と言い回しは、たとえばの架空の例です)
① 機器の番号と、時刻を控える

止まった機器、お金が戻らない機器の番号と、何時ごろに起きたかを控えてもらいます。

機器の番号は、機器の正面に大きく貼っておき、サイトの案内と同じ番号にする
▼
② 店内に貼ってある連絡先に連絡する

電話がつながる時間と、つながらないときに留守番電話やフォームに何を残してほしいかを書きます。

▼
③ 店の側で、状況を確かめる

電話で案内するのか、店に向かうのか。向かう場合も、何分で着くとは約束できないなら書きません。

「すぐに伺います」と書いて行けない日があると、その一行がいちばんの不満の種になる
▼
④ 返金や、使い直しの扱いを伝える

使えなかった分のお金をどんな形で返すか、別の機器で使い直してもらうのか。店で決めている扱いを書きます。

▼
⑤ 洗濯物が取り出せないときは、無理に開けない

扉が開かないときは、無理に開けずに連絡してほしいことを書きます。

順番は、困った人が店の中でスマートフォンを見ながら読む順に並べています。いちばん効くのは①です。機器の番号と時刻が分かれば、電話の最初のやり取りが短くなります。

忘れ物と、取り出されていない洗濯物

忘れ物の問い合わせも、無人の店では多いと思います。忘れ物を預かる期間と、問い合わせ先を書いておきます。

もう1つ、終わったまま取りに来られない洗濯物の扱いも決めて書いておきます。次の人が取り出してよいのか、取り出すならどこに置くのか。取り出し用のかごを置いているなら、そのことも。決まりがあると、使う人どうしの行き違いが減ります。

両替機やお札のトラブル

両替機が空になった、お札が戻ってこない、といったときも、連絡先は同じにしておきます。困ったときの窓口が1つにまとまっていると、使う人は迷いません。

6. 初めての人への使い方、待つ間の過ごし方、清掃の時間

使い方は、順番で書く

コインランドリーを使ったことがない人もいます。店に着いてから取り出すまでを、順番で書いておきます。

  • 洗濯物を機器に入れる ― 入れる量の目安、洗濯ネットの使い方
  • 洗剤を入れる ― 自動で入るのか、持ち込むのか
  • コースを選ぶ ― 洗濯だけか、乾燥までか。温度の選び方
  • お金を入れて、始める ― 終わる時刻の目安が出るか
  • 終わったら、早めに取り出す ― 次の方のために

店の貼り紙と同じ写真や絵を使っておくと、来る前に読んだことと店で見るものがつながります。初めての人向けのページの組み立ては、「初めての方へ」のページは、要るのか。要るなら何を書くか にまとめてあります。

待つ間の過ごし方

洗濯と乾燥には時間がかかります。待つ間をどう過ごせるかを書いておくと、初めての人も予定を立てやすくなります。

  • 店の中 ― ベンチやテーブル、電源、無線のネットがあるか
  • 近くの過ごせる場所 ― 近くの店や施設を紹介するなら、先方の了解を得てから
  • 終わる時刻の知らせ ― 残り時間をスマートフォンで確かめられる仕組みがあるなら、その使い方

清掃の時間と、使えない時間

清掃や点検のために、決まった時間に一部の機器を止めている店もあると思います。清掃の曜日と時間帯、その間も使えるかどうかを書いておきます。急に機器を止めるときは、サイトのいちばん上でも知らせます。

あわせて、店の中での決まり(飲食、たばこ、長い時間の場所取りなど)も、店の貼り紙と同じ内容で書いておきます。

7. 複数の店舗と駐車場、出店や提携の募集

店舗ごとのページを分ける

店舗を何か所か持っている場合は、一覧のページと、店舗ごとのページに分けます。

  • 一覧のページ ― 店名、住所、営業時間、駐車場、布団や靴の機器があるか。店舗どうしを比べられる表に
  • 店舗ごとのページ ― 機器の一覧、料金、使える支払い方法、困ったときの連絡先、地図、写真
  • 全店共通のページ ― 使い方、洗えない物、店のカードの使い方。1か所にまとめ、店舗ごとのページからつなぐ

店名は、地名を入れて区別できるようにし、地図に登録している名前とそろえます。分け方の考え方は、店舗や営業所が複数ある会社の、ホームページ に詳しく書きました。

駐車場は、台数と、荷物の運びやすさで

コインランドリーは、車で大きな荷物を運んでくる人が多い商売です。駐車場の台数と場所に加えて、車から店の入口までの距離や段差も書いておきます。

停められないときに近くのどこを使えばいいか、停めないでほしい場所はどこかも添えます。入口と駐車場の写真の見せ方は、「アクセス」のページで、来る人を迷わせない の考え方がそのまま使えます。

出店や業務提携の募集は、別のページに

店舗を増やしたいオーナーの方は、土地や建物を貸してくれる方、一緒に店を運営してくれる方を探していることがあります。募集をするなら、利用する人向けのページとは分けて、別のページを作ります。

  • 何を募集しているか ― 土地や空き店舗なのか、運営を一緒に担う相手なのか
  • 求める条件 ― 広さ、駐車場、前の道の様子など、判断に使っている条件
  • 問い合わせから話が決まるまでの流れ ― 現地を見る、条件を話し合う、契約する、という段取り

ここで、見込みの売上のような数字を作って載せることはしないでください。契約の形や、店を出すときに関わる決まりは、地域や形によって違います。所管の窓口や専門家に確認してから書いてください。募集ページの組み立ては、協力会社・外注先を募集するページを、どう作るか にまとめました。

8. 雄喜晃の伴走:店に人がいなくても、聞きたいことに答えられるページにします

私たちがやること

私たち雄喜晃は、コインランドリーのホームページを作るとき、最初に「店に貼っている掲示」と「よくかかってくる電話の中身」を伺うところから始めます。布団は入るか、お札は使えるか、止まったらどうするか。そこで出てくる答えが、サイトに書く中身になります。

  • 機器の一覧を作ります ― 種類、大きさ、台数、1回に入る量の目安を、店舗ごとに
  • 料金と支払い方法を、機器ごとに並べます ― 両替や店のカードの扱いも一緒に
  • 困ったときの流れを書きます ― 連絡先とつながる時間を、実際の体制に合わせて
  • 店舗ごとのページと、全店共通のページを分けます ― 出店や提携の募集をするなら、そのページも別に
  • 写真は、貴社で撮っていただいたものを整えて載せます ― 店の外観や機器、駐車場の写真を、明るさや大きさをそろえて配置します

料金と条件

料金は制作費0円、月額8,800円(税別)からです。6ページ構成のプランは月額13,800円(税別)です。サーバー、独自ドメイン、SSL、保守は月額に含まれます。月5回までの更新代行も同じ月額の中なので、料金の改定、機器の入れ替え、清掃の時間の変更も、ご連絡いただければこちらで反映します。

最低契約期間は6ヶ月です。7〜35ヶ月で解約された場合、サイトは非公開になります。36ヶ月以上ご継続いただいた場合は、サイトをお渡しします。

私たちがやらないこと

  • 撮影はお受けしていません。写真は、貴社で撮っていただいたものを整えて載せるところまでです
  • 料金や、店の決まりそのものは決めません。決まった内容を、読む人に伝わる形に組むところを担当します
  • 機器の空き具合を表示する仕組みや、支払いの仕組みの開発はしていません
  • 出店の契約や、営業に関わる決まりの判断はしません。所管の窓口や専門家に確かめていただくようお願いしています
  • 検索順位や、使う人が増えることをお約束することもしません

実際にお作りしたサイトは 制作実績、料金と条件は ホームページ制作のページ に載せてあります。神戸市北区鈴蘭台を拠点に、2025年10月6日に設立した会社です。

「店に貼った番号に、同じ質問の電話が何度もかかってくる」という方は、一度ご相談ください。

9. まとめ:出かける前に、店の人の代わりに答える

コインランドリーのホームページで押さえることは、5つです。

  • 場所・営業時間・機器・料金を、出かける前に確かめられる形に ― 店の貼り紙と同じ言葉で。空き具合は目安で
  • 機器は種類・大きさ・台数で、入る量は物の数で ― 洗える物と、受けない物を理由と一緒に
  • 使えるお金を細かく書く ― 硬貨、お札、両替機、そのほかの支払い方法。機器ごとに違うなら表で
  • 困ったときの連絡先と、つながる時間を書く ― 機器の番号と時刻を控えてもらう。忘れ物の預かり期間も
  • 店舗ごとのページと共通のページを分ける ― 駐車場は荷物の運びやすさまで。出店や提携の募集は別のページに

コインランドリーは、店に人がいないぶん、聞きたいことをその場で聞けない商売です。そこに先に答えておけば、重い洗濯物を抱えて引き返す人が減ります。

まず、今日できること

この1か月に、店に貼った番号へかかってきた電話の中身を、思い出せる範囲で書き出してみてください。「布団は入りますか」「お札は使えますか」「止まりました」。答えた内容を並べれば、それがそのまま、機器の一覧と困ったときの案内の下書きになります。

ぜひ一度、お話を聞かせてください。店に貼っている掲示と電話で答えていることを、出かける前に読める形にするところから、ご一緒します。