1. 「採寸に来てもらうのは、まだ早いと思われているんです」

カーテンやインテリアの店を営む方とお話していて、こんな言葉を聞くことがあります。

「新しい家に越す方から、『まだ決めてないので、採寸はもう少しあとで』と言われることが多いんです。うちは採寸も見積もりも無料で、見本も持っていくんですけどね。サイトには取り扱っている品の写真を並べているだけなので、伝わっていないのかもしれません」

カーテンやブラインドを選ぶのは、家を建てたときや越したときくらいです。そのため、頼む側は何から始めればいいかを知りません。

来てもらうとお金がかかるのか。生地はどこで見られるのか。いつまでに頼めば、引っ越しの日に間に合うのか。この3つが分からないまま、とりあえず仮のカーテンで暮らしている人は少なくないはずです。

見に来る人は、4種類いる

カーテンやインテリアの店のサイトを見に来る人は、大きく4つに分かれます。

  • 家を建てる人、引っ越す人 ― いつまでに頼めばいいか、全部でいくらか
  • 今の部屋を模様替えしたい人 ― 1窓だけでも頼めるか。壁紙や床も替えられるか
  • 店舗や事務所の担当の人 ― 防炎の品が要るか、休みの日に取り付けできるか
  • 工務店や不動産会社の担当の人 ― 引き渡しの前に、まとめて頼めるか

品の写真だけでは、どの人も自分の用事を受けてもらえるのかが分かりません。それぞれの人に入口を用意しておくのが、この業種のサイトの役目です。

この記事で書くこと

  • 頼む人ごとの入口の分け方
  • 採寸に伺う流れと、費用の有無
  • 生地の選び方の案内(見本の取り寄せと来店)
  • 料金が決まる条件の見せ方
  • 注文から取り付けまでの日数の目安
  • 防炎など性能の表示と、施工例の見せ方

2. 頼む人ごとに、入口を分ける

同じ「カーテンを頼みたい」でも、知りたいことが違う

新しい家に越す人と、事務所の窓を替えたい担当の人とでは、同じカーテンでも知りたいことがまったく違います。同じページにまとめて書くと、どちらにも読みにくくなります。

トップページの早いところに、次のような入口を並べておきます。

  • 新築・お引っ越しの方へ ― 採寸の時期、全部の窓をまとめたときの目安、引っ越しの日に間に合わせる段取り
  • お部屋の模様替えをお考えの方へ ― 1窓からでも受けるか、今のレールを使えるか、壁紙や床もまとめて相談できるか
  • 店舗・事務所の方へ ― 窓の数が多いときの進め方、防炎の品、営業時間外の取り付け
  • 工務店・不動産会社の方へ ― 引き渡し前の取り付け、何棟かをまとめての依頼、支払いの方法

入口の名前は、「住宅のお客様」より「新築・お引っ越しの方へ」のように、頼む人が自分のことだと分かる言葉にします。

法人の担当の方が知りたいことは、別にまとめる

工務店や不動産会社、店舗の担当の方は、品の好みより段取りを知りたがっています。いつまでに終わるか、立ち会いなしで取り付けてもらえるか、請求書で払えるか。

こうした項目は、個人の方向けの説明の中に混ぜず、法人の方向けのまとまりとして別に置きます。個人と法人の両方を相手にするサイトの分け方は、個人のお客様と法人のお客様、両方を相手にする会社のホームページ に書きました。

受けている仕事を、名前で並べる

壁紙や床の張り替えも受けているなら、そう書いておきます。サイトに書かれていないと、頼めることが知られていません。

  • カーテン・ブラインド・スクリーン ― オーダーの仕立て、既製の品、丈の詰め直し、取り付け
  • カーテンレール ― 交換、付け足し、天井に付ける形への変更
  • 壁紙・床の張り替え ― 1部屋から受けるか、扱っている床材、家具の移動

窓まわりと内装をまとめて頼めることは、日程の調整が1回で済むので、越してくる人には大きな理由になります。

3. 採寸に伺う流れと、費用の有無

いちばん迷われているのは、採寸の費用

頼む側がいちばん迷うのは、採寸に来てもらうとお金がかかるのかです。ここが分からないと、電話をかける前に止まります。

採寸と見積もりの扱いは、目立つところに書いておきます。

  • 採寸と見積もりの料金 ― 無料か、有料か。有料なら、注文したときに差し引くか
  • 伺える範囲 ― 無料で伺える市や区と、出張の料金がかかる範囲
  • 見積もりのあと ― 断ってもよいか。こちらから契約を急かす連絡をしないか

伺える範囲の書き方は、「対応エリア」を、ホームページにどう書くか にまとめました。

自分で測ってもいいのか、にも答える

自分で窓を測って、その寸法で注文したいという人もいます。受けているなら、測り方の案内と、測り間違えたときの扱いを書いておきます。

カーテンもブラインドも、どこに付けるかで測る場所が変わります。測り間違えると仕立て直しになることがあるので、たとえば「ご自分で測った寸法でのご注文は、寸法違いの作り直しが有料になります」のような条件も添えます。

そのうえで、「迷ったら採寸に伺います」と一行あると、自分で測るのが不安な人が連絡しやすくなります。

図:採寸に伺ってから取り付けまでの流れ(時間や言い回しはすべて架空の例です)
① ご連絡と日程の調整

窓の数と、お部屋の数、頼みたい品をおおよそ伺います。新築の場合は、引き渡しの日と引っ越しの日も伺います。

たとえば「採寸とお見積もりは無料です。〇〇市・〇〇区は出張の料金もかかりません」
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② 採寸と、見本を見ながらのご相談

窓ごとに寸法を測り、レールや取り付ける場所を確かめます。生地の見本をお持ちして、お部屋の光の中で色を見ていただきます。

たとえば「窓〇か所で〇〇分ほど。見本は〇〇種類ほどお持ちします」
▼
③ お見積もりとご注文

窓ごとの金額と合計をお出しします。その場で決めなくても構いません。決まったら、取り付けの日を決めます。

見積もりのあとに断ってもよいこと、こちらから契約を急かさないことを、ここに書いておく
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④ 仕立てと取り付け

生地を取り寄せて仕立て、できあがったらお伺いして取り付けます。レールの交換やブラインドの取り付けも、このときに行います。

たとえば「ご注文から取り付けまで、〇週間ほどが目安です」

各段の中身と時間は、貴社の実際の進め方で書いてください。採寸の費用と、断ってもよいことの2つが書いてあるだけで、電話の前に止まる人が減ります。②で見本を持っていくなら、そのことも流れの中に入れておきます。

4. 生地の選び方を、見本と来店で案内する

画面では、色も手ざわりも分からない

カーテンの生地は、写真と文章だけでは決めにくい品です。画面で見た色と、実物の色が違って見えることはよくあります。光の通り方や厚み、手ざわりも、画面では分かりません。

そのため、サイトでは実物を見る方法を案内します。方法は、たいてい次の3つです。

  • 採寸のときに、見本を持っていく ― お部屋の光の中で見られる。いちばん失敗が少ない
  • 店に来てもらう ― 置いている見本の数、大きな見本で見られるか、駐車場があるか
  • 見本を送る ― 小さな生地の切れ端を送るか。送れる数、料金、返してもらう必要があるか

見本を送るなら、何枚まで、送料はどちらが持つか、届くまで何日かを書いておきます。考え方は サンプルやお試しの申し込みを、ホームページで受けるか にまとめました。来店してもらうなら、予約が要るかも添えます。

選ぶ人は、生地の名前より暮らしで考えている

頼む側は生地の名前を知りません。知っているのは、その部屋で何に困っているかです。朝日がまぶしい、外から見えるのが気になる、夏の西日で部屋が暑い、小さい子どもがいて汚れやすい。

生地の説明は、困りごとから選べる形にすると読まれます。

  • 光をさえぎりたい ― 寝室に向く、光を通しにくい生地。さえぎる度合いに段階があること
  • 外から見えにくくしたい ― 昼間に外から見えにくいとされるレースの生地
  • 暑さや寒さが気になる ― 熱の出入りをやわらげるとされる生地や、裏地を付ける仕立て
  • 家で洗いたい ― 家庭で洗えるとされる生地。洗ったときに縮むことがあるか
  • 部屋の雰囲気を変えたい ― 色や柄の選び方、壁紙や床との合わせ方

特徴は、「〜とされる」のように言い切らない書き方にしてください。効き方は窓の向きや部屋の作りで変わるので、「まったく光が入らない」と書くと行き違いのもとになります。

5. 料金が決まる条件を、先に並べる

「1窓いくら」は、言いにくい品

カーテンの料金は、窓の大きさと生地と仕立てで決まります。同じ窓でも、選ぶ生地で金額が何倍にも動きます。そのため、「1窓いくら」と1つの数字で書くのは難しい品です。

ただ、だからといって何も書かないと、読む人は桁が分かりません。何で金額が決まるかを先に並べ、そのうえで「たとえば」の例を添える形にします。料金の出し方の考え方は、ホームページに料金を載せるか、載せないか にまとめてあります。

表:カーテンやブラインドの料金が決まる条件と、書き方の例(金額はすべて「〇」の架空の例です)
決まる条件書き方の例(たとえば)添えておきたいこと
窓の大きさ「幅〇〇〇cm・丈〇〇〇cmの掃き出し窓で、〇〇,〇〇〇円から」よくある窓の大きさを2つか3つ選んで例にする
窓の数「〇LDKのお住まい一式で、〇〇万円〜〇〇万円のご依頼が多いです」新築や引っ越しの人は家全体の合計で考えている
生地「生地は〇つの価格帯に分けています。同じ窓で〇〇,〇〇〇円から〇〇,〇〇〇円まで」価格帯ごとに見本を見られることを書く
仕立て「ひだの多い仕立て、裏地を付ける仕立ては、〇,〇〇〇円が加わります」見た目の違いを、写真で並べると伝わる
取り付け「取り付けは1窓〇,〇〇〇円。レールの交換は別に〇,〇〇〇円から」高い窓や吹き抜けなど、別料金になる場所も書く

金額と中身は、貴社の実際の料金で書いてください。どの条件で金額が上がり、どこまでが表示の金額に含まれるかが分かれば、読む人は自分の家に当てはめて見当をつけられます。税込か税別かも、サイトの中でそろえておきます。

家全体の合計の例を、1つか2つ置く

新しい家に越す人は、家全体でいくらになるかを知りたがっています。「たとえば〇LDKで、窓が〇か所の場合」のような合計の例を1つか2つ置きます。中身は貴社がよく受けている組み合わせで書いてください。

下限だけを大きく書く形には気をつけてください。いちばん安い生地の金額だけを見て来た人は、見積もりで驚きます。金額そのものより、言っていたことと違うことのほうが残ります。

壁紙や床は、面積で書く

壁紙や床の張り替えも受けているなら、カーテンとは別に書きます。こちらは部屋の広さで決まることが多いので、「〇畳の洋室で、〇〇,〇〇〇円から」のように部屋の大きさで例を出すと伝わります。古い壁紙や床をはがす手間、家具の移動、下地の傷みを直す場合など、金額が上がる条件も添えておきます。

6. 注文から取り付けまでの日数を、目安で書く

「引っ越しの日に間に合いますか」に答える

新築や引っ越しの人がいちばん心配しているのは、引っ越しの日にカーテンが付いているかです。

日数は、品の種類で分けて書きます。

  • 既製の品 ― たとえば「〇日ほどで取り付けに伺えます」
  • オーダーの仕立て ― たとえば「ご注文から〇週間ほど」
  • 寸法に合わせて作るブラインド ― たとえば「〇週間から〇週間ほど」
  • 壁紙や床の張り替え ― 工事の日数と、そのあいだ部屋を使えないか

採寸の日からか、注文の日からか、いつから数えるかも書いておきます。日数の書き方は、納期や「何日かかるか」を、ホームページにどう書くか に詳しく書きました。

引き渡しの日から逆算した、相談の時期を書く

新築の人には、いつ連絡すれば間に合うかを書いておくと親切です。たとえば「お引き渡しの〇か月前ごろにご相談いただくと、採寸の日を選びやすくなります」のような形です。

建てている途中の家に入れないときに、図面で先に相談できるか、引き渡しの前に採寸に入れるかも書いておきます。

貴社で例年混む時期があるなら、「〇月から〇月は取り付けのご依頼が重なります。〇月中のご相談だと日程を選びやすくなります」のように書きます。「この時期は受けない」ではなく、「この時期までなら選びやすい」と書くと、遅れて気づいた人も連絡しやすくなります。

7. 防炎など性能の表示と、施工例の見せ方

防炎の品が要る場所があることを、一般論で書く

店舗や事務所、人が多く集まる建物などでは、カーテンなどに燃えにくい性能が求められる場合があります。何が求められるかは、建物の使い方や大きさによって違います。

サイトに書くのは、防炎の品を扱っているか、表示の付いた品や書類を納められるかまでです。そのうえで「要るかどうかは建物によって違うので、所管の窓口にご確認ください」と添えます。「この建物なら要りません」と店の側で言い切るのは避けてください。

ほかの性能も、仕入れ先の資料などで確かめられる範囲で書きます。性能の表示には決まりがある場合があり、品によって違うので、気になる点は所管の窓口や専門家に確認してください。

施工例は、住まいが特定されない写真で

取り付けたあとの写真は、読む人が仕上がりを想像するいちばんの材料です。ただし、写真から、どこの家かが分かってしまうことがあります。

  • 窓の外の景色 ― 向かいの建物や看板、山の形で場所が分かることがある。外が写らない角度で
  • 家の中の持ち物 ― 家族の写真、子どもの名前が入った物、郵便物、カレンダー
  • 建物の外観 ― 表札、車のナンバー、外から見た窓の並び
  • 書き添える言葉 ― 「〇〇市〇〇町の〇〇様邸」まで書かず、「〇〇市・戸建て・リビングの窓」くらいにとどめる

載せる前に、お客様に載せてよいかを確かめておきます。店の見本の窓の写真があれば、施工例が少ない時期も困りません。

施工例の説明には、窓の大きさ、選んだ生地の価格帯、仕立て、取り付けにかかった時間を添えます。写真だけより、5章の料金の条件とつながるので、読む人は「うちならこのくらい」と見当をつけられます。取り付けの前と後を並べる場合の撮り方は、施工前と施工後の写真を、比べられる形で撮る にまとめました。

8. 雄喜晃の伴走:採寸の前に聞かれることを、ページの上で片づけます

私たちがやること

私たち雄喜晃は、カーテンやインテリアの店のホームページを作るとき、最初に「電話や店頭でよく聞かれること」を伺うところから始めます。採寸はいくらか、いつまでに頼めば間に合うか、全部でいくらくらいか。毎回説明していることが、サイトに書く中身になります。

  • 頼む人ごとの入口を作ります ― 来る人に合わせて、トップの早いところで分けます
  • 採寸から取り付けまでの流れを、段に分けて書きます ― 実際の進め方と費用の扱いを伺って図に起こします
  • 料金が決まる条件を、表に整理します ― 伺った料金で、窓の大きさや生地ごとに並べます
  • 生地の選び方と、見本の案内を書きます
  • 写真は、貴社で撮っていただいたものを整えて載せます ― 住まいが特定されないものを選び、明るさや大きさをそろえて施工例に配置します

料金と条件

料金は制作費0円、月額8,800円(税別)からです。6ページ構成のプランは月額13,800円(税別)です。サーバー、独自ドメイン、SSL、保守は月額に含まれます。月5回までの更新代行も同じ月額の中なので、施工例の追加や、混む時期のお知らせを出す・下げるといった直しも、ご連絡いただければこちらで反映します。

最低契約期間は6ヶ月です。7〜35ヶ月で解約された場合、サイトは非公開になります。36ヶ月以上ご継続いただいた場合は、サイトをお渡しします。

私たちがやらないこと

  • 撮影はお受けしていません。写真は、貴社で撮っていただいたものを整えて載せるところまでです
  • カーテンや工事の料金そのものは決めません。決まった金額と条件を、読む人に伝わる形に組むところを担当します
  • 採寸の予約や見積もりを自動で出す仕組みの開発はしていません
  • 建物に防炎の品が要るかどうかや、性能の表示が決まりに合っているかの判断はしません。所管の窓口や専門家で確かめていただくようお願いしています
  • 検索順位や問い合わせの増加をお約束することもしません

実際にお作りしたサイトは 制作実績、料金と条件は ホームページ制作のページ に載せてあります。神戸市北区鈴蘭台を拠点に、2025年10月6日に設立しました。

「採寸は無料なのに、来てもらうのを遠慮されている気がする」という方は、一度ご相談ください。

9. まとめ:採寸の前に迷うことに、先に答える

カーテン・インテリアの店のホームページで押さえることは、5つです。

  • 頼む人ごとに入口を分ける ― 壁紙や床も受けるなら、それも並べる
  • 採寸の費用と、断ってもよいことを書く ― 伺える範囲と、自分で測る場合の扱いも
  • 見本を見る方法を案内する ― 生地は困りごとから選べる形に
  • 料金は、決まる条件と「たとえば」の例で書く ― 家全体の合計の例も添える。下限だけを大きく出さない
  • 日数は品ごとの目安で、性能と施工例は確かめられる範囲で ― 防炎の要否は所管の窓口へ。写真は住まいが特定されないものを

頼む側は毎回、何も知らないところから始めています。採寸の前に迷うことに先に答えておけば、仮のカーテンのまま暮らしている人が電話をかけやすくなります。

まず、今日できること

この1か月に受けた電話や、店頭で聞かれたことを書き出してみてください。「採寸はいくらですか」「引っ越しまでに間に合いますか」「家全体でいくらくらいですか」。その答えをサイトの中で探すと、足りないところがそのまま見つかります。

ぜひ一度、お話を聞かせてください。毎回説明していることを、電話の前に読める形にするところから、ご一緒します。