1. 「布団屋さんで枕の相談ができると、知られていないんです」

町で寝具店を営む方とお話していて、こんな言葉を聞くことがあります。

「うちは、今お使いの枕のことや、寝るときの姿勢を伺ってから一緒に選んでいるんです。打ち直しも、昔からやっています。でもサイトには店の写真と電話番号しかなくて。若い方には、ただの布団屋さんに見えているんでしょうね」

布団や枕は、毎晩使うのに、買い替えるのは何年かに一度です。そのため、頼む側は店で何をしてもらえるのかを知りません。相談できること、古い布団を作り直せること、家まで届けてもらえること。どれも、書いていなければ伝わりません。

見に来る人は、4種類いる

寝具店のサイトを見に来る人は、大きく4つに分かれます。

  • 枕や布団を選びたい人 ― 相談できるか、試せるか、どのくらい時間がかかるか
  • 今の布団を直したい人 ― 打ち直しや丸洗いはいくらか、何日かかるか、取りに来てもらえるか
  • 贈り物や婚礼の品を探している人 ― のしや届け先の指定、予算に合わせて選べるか
  • 離れて暮らす親のために調べている人 ― 親の家まで届けてもらえるか、古い布団を引き取ってもらえるか

店の場所と電話番号だけでは、どの人も自分の用事を受けてもらえるのかが分かりません。それぞれの人に入口を用意しておくのが、この業種のサイトの役目です。

この記事で書くこと

  • 相談しながら選ぶ店であることの伝え方
  • 枕や寝具の相談の流れと、時間の目安・予約
  • 打ち直し・丸洗い・仕立て直しの料金と日数
  • 引き取りと配達の範囲、古い布団の扱い
  • 贈答や婚礼の注文
  • 店の人の経験の書き方と、言い切りを避ける表示

2. 相談しながら選ぶ店だと、先に書く

品の写真より、店でしていることを書く

寝具店のサイトでよく見るのは、布団や枕の写真と値段が並んでいる形です。これだと、通信販売のページと同じに見えます。比べられるのは値段だけになります。

町の寝具店がほかと違うのは、品そのものより選び方です。話を聞く、実際に寝てみてもらう、高さを合わせる、あとで見直す。この一つひとつを、トップページの早いところに書きます。

  • 伺うこと ― 今お使いの枕や布団、寝るときの姿勢、気になっていること
  • 試せること ― 店で横になって試せるか、いくつの品を比べられるか
  • 合わせること ― 枕の高さを調整できるか、中身を足したり抜いたりできるか
  • あとのこと ― 使ってみて合わなかったときに、もう一度見てもらえるか

「買わなくてもいい」を一行添える

相談しながら選ぶ店ほど、入ったら買わないといけないのではと身構えられます。とくに初めての人は、話を聞くだけで帰ってよいのかが分かりません。

「ご相談だけでも構いません。その日にお決めいただかなくても大丈夫です」

この一行があると、店に入るきっかけができます。言い回しは架空の例なので、貴社のふだんの言葉で書いてください。

3. 枕や寝具の相談の流れと、時間の目安

来店の前に、かかる時間を知りたい

枕の相談に行こうとする人がまず迷うのは、どのくらいの時間を空けておけばいいのかです。仕事帰りに寄れるのか、休みの日に行くべきなのか。流れを段に分けて、時間の目安を添えておきます。

図:枕の相談からお渡しまでの流れ(時間や言い回しはすべて架空の例です)
① お話を伺う

今お使いの枕や布団のこと、寝るときの姿勢、気になっていることを伺います。お使いの枕をお持ちいただくと、話が早くなります。

たとえば「今お使いの枕があれば、お持ちください」と書いておく
▼
② 横になって試す

店の中で横になっていただき、いくつかの枕を比べます。高さや硬さの感じ方を伺いながら進めます。

たとえば「ここまで〇〇分ほど」と、目安の時間を添える
▼
③ 高さを合わせる

選んだ枕の中身を足したり抜いたりして、高さを合わせます。その場でお渡しできるか、日を改めるかもお伝えします。

合わせ方は店ごとに違うので、貴社の実際のやり方で書く
▼
④ あとからの見直し

しばらく使ってみて気になることがあれば、もう一度お越しいただき、高さを見直します。

たとえば「お求めから〇か月のあいだは、見直しを無料で承ります」

各段の中身と時間は、貴社の実際の進め方で書いてください。全部で何分くらいかとあとから見直してもらえるかの2つが書いてあると、初めての人も来店の予定を立てやすくなります。

予約が要るかどうかを書く

相談に時間がかかる店ほど、予約が要るのか、予約なしでも来ていいのかを書いておきます。

  • 予約の扱い ― 予約優先か、予約なしでも相談できるか
  • 予約の方法 ― 電話、フォーム、それ以外の方法。受け付けている時間も
  • 予約なしで来た場合 ― 混んでいるときに待つことがあるか、日を改めて相談できるか

予約をネットで受けるかどうかの考え方は、予約をネットで受けるか、電話のままにするか にまとめました。寝具店の場合は、希望の日時を受け取り、こちらから折り返して決める形でも十分なことが多いはずです。

年配の方が読みやすい形にする

寝具店のお客様には、年配の方も多いと思います。文字を大きくする、電話番号を押せばかかる形にする、カタカナの品名に「頭を支える部分が低めの枕」のような説明を添える。サイトそのものを読みやすくすることも、相談の入口の一つです。直し方は 年配のお客様が多い会社の、ホームページの直し方 に順に書きました。

4. 打ち直し・丸洗い・仕立て直しの料金と日数

何をする仕事かを、一文で説明する

打ち直しや仕立て直しは、頼む側にとっては聞き慣れない言葉です。先に中身を一文で言い、名前はあとに添える順にします。

  • 打ち直し ― 古くなった綿の布団から綿を取り出し、ほぐして、新しい生地で作り直すこと
  • 丸洗い ― 布団を丸ごと洗って、乾かして戻すこと
  • 仕立て直し ― 布団の大きさを変えたり、二枚を一枚にしたりして、作り替えること

「どれを頼めばいいか分からなければ、布団を見てからお伝えします」と一行添えておくと、読む人が自分で決めなくてよいと分かります。

料金と日数は、表で並べる

料金は布団の種類と大きさで変わることが多いので、条件と一緒に書きます。料金の出し方の考え方は、ホームページに料金を載せるか、載せないか にまとめてあります。

表:打ち直し・丸洗い・仕立て直しの書き方(金額と日数はすべて「〇」の架空の例です)
頼む仕事書き方の例(たとえば)添えておきたいこと
打ち直し「シングルの掛け布団で〇,〇〇〇円から。お預かりから〇週間ほど」綿を足す場合や生地を選ぶ場合に加わる金額
丸洗い「敷き布団1枚〇,〇〇〇円から。お預かりから〇週間ほど」洗えない布団があること。受けられない素材も書く
仕立て直し「大きさを変える仕立て直しは、〇,〇〇〇円からお見積もりします」布団を見てから金額が決まることを、先に書く
引き取りと配達「〇〇市内は、引き取りとお届けの料金はかかりません」範囲の外はいくらかかるかを書く

金額と日数は、貴社の実際の料金と進め方で書いてください。何で金額が変わるかといつ戻ってくるかが分かれば、布団を預けているあいだの段取りを、読む人が自分で考えられます。税込か税別かも、サイトの中でそろえておきます。

預けているあいだのことを書く

打ち直しや丸洗いで迷われるのは、預けているあいだ、寝る布団がなくなるのではということです。貸し布団を用意しているなら、そのことを書いておきます。用意していないなら、「お預かりのあいだにお使いいただく布団をご用意ください」と書いておけば、行き違いが起きません。

日数は、お預かりの日から数えるか、店に届いた日から数えるかも添えます。冬の前など頼みが重なる時期があるなら、「〇月は混み合うので、〇月中のご依頼だと早めにお戻しできます」のように書きます。

5. 引き取りと配達の範囲、古い布団の扱い

布団は、持ち運びにくい品

布団は大きくて、車がないと店まで運べません。取りに来てもらえるか、届けてもらえるかは、頼むかどうかを決める大きな理由になります。

  • 伺える範囲 ― 無料で伺える市や区と、料金がかかる範囲
  • 伺える日と時間 ― 曜日や時間の希望を受けるか
  • 届け先 ― 買った人の家ではなく、離れて暮らす親の家にも届けられるか
  • 運び込み ― 部屋まで運ぶか、ベッドの組み立てを受けるか

伺える範囲の書き方は、「対応エリア」を、ホームページにどう書くか にまとめました。市や区の名前で並べておくと、読む人は自分の住所が入っているかを探せます。

離れて暮らす家族からの依頼を受けるか

寝具店のサイトを見ているのは、使う本人とは限りません。離れて暮らす親の布団が古くなっていて気になるという子どもの世代が、代わりに調べていることもあります。

受けているなら、「ご家族からのご依頼も承ります」と書いておきます。電話やフォームで家族が申し込み、親の家に伺って布団を見る。代金は申し込んだ家族が払えるか。伺う日に、親だけが家にいても構わないか。こうした受け方が書いてあると、遠くに住む家族も頼みやすくなります。

古い布団の引き取りは、受けるかどうかをはっきり書く

新しい布団を買ったとき、古い布団をどうすればいいかはよく聞かれると思います。サイトには、次のことを書いておきます。

  • 引き取りを受けるか ― 新しい品をお求めの方に限るのか、引き取りだけでも受けるのか
  • 料金 ― 無料か有料か。1枚ごとの料金か
  • 受けられないもの ― 量が多い場合や、寝具ではない品

ごみの出し方は、自治体によって決まりが違います。古いものを引き取って処分する仕事には、決まりが関わる場合もあります。サイトでは「お住まいの自治体の出し方をご確認ください」と案内し、引き取りの扱いに迷う点は、自治体や所管の窓口に確認してから書いてください。

6. 贈答や婚礼の注文

贈る人は、手間のかからなさを見ている

出産のお祝い、新築のお祝い、長寿のお祝い。寝具は贈り物にも選ばれます。贈る人が知りたいのは、予算に合わせて選べるか、のしや包装を頼めるか、相手の家に届けてもらえるかです。

  • 予算の帯 ― たとえば「〇,〇〇〇円から〇〇,〇〇〇円の品をご用意しています」
  • のしと包装 ― 表書きを頼めるか、包装の種類
  • 届け先と日にち ― 相手の家に直接届けられるか、日にちの指定ができるか
  • 名入れや刺しゅう ― 受けているなら、日数と料金

婚礼の布団は、地域や家の習わしに合わせる

地域や家によっては、婚礼のときに寝具をそろえる習わしが残っていることがあります。受けているなら、何をそろえるかの相談から受けられるかを書いておきます。

習わしは地域や家によって違うので、「この地域ではこうするもの」と言い切らず、「ご家族のお考えを伺いながら、そろえる品をご相談します」のように書くのが無難です。いつまでに相談すれば間に合うか、仕立てに何日かかるかも添えます。

7. 店の人の経験の書き方と、言い切りを避ける表示

資格は、持っているものだけを正確に

寝具づくりに関わる資格には、国の技能検定や、業界団体の認定などがあります。店の人が持っているなら、サイトに載せると安心の材料になります。書き方の一般的な注意を挙げます。

  • 名前を正確に書く ― 略さず、正式な名前で。等級や区分があるなら、それも
  • 持っている人だけを書く ― 実際に相談に応じている人の資格か
  • 何を確かめる資格かを一行で ― 資格の名前だけでは、読む人には中身が分からない
  • 辞めた人の資格は消す ― 在籍していない人の資格が残っていないか

資格の名前よりも伝わるのが、誰が相談に乗るのかです。店の人の名前、寝具に関わってきた年数、打ち直しを自分の手でしているか。打ち直しの作業の手元を見せる方法は、職人の技術を、ホームページでどう伝えるか にまとめました。

体や眠りへの効き目は、言い切らない

寝具のサイトでいちばん気をつけたいのがここです。「よく眠れる」「肩こりが治る」「体によい」のように、眠りや体への効き目を言い切る書き方は避けてください。眠りや体の感じ方は人によって違いますし、店が確かめられることでもありません。

書くのは、品の作りと、店でしていることまでにします。

  • 言い切る書き方 ― 「この枕で、ぐっすり眠れます」
  • 作りを書く形 ― 「中身を足したり抜いたりして、高さを調整できる枕です」
  • 店でしていることを書く形 ― 「横になって試していただき、高さを合わせてからお渡しします」

健康に関わる言葉には、表示の決まりが関わる場合があります。業種や品によって違うので、気になる表現は所管の窓口や専門家に確認してください。業種によってホームページに書けないことがある、という話は、業種によっては、ホームページに書けないことがある にまとめました。

素材の産地や羽毛の量などを書くときも、仕入れ先の資料などで確かめられる範囲にとどめます。

8. 雄喜晃の伴走:店の中でしている相談を、来店の前に伝えます

私たちがやること

私たち雄喜晃は、寝具店のホームページを作るとき、最初に「店に来たお客様と、どんな話をしているか」を伺うところから始めます。枕を選ぶときに何を聞いているか、打ち直しをどう説明しているか。その中身が書ければ、値段だけで比べられる場面が減ります。

  • 相談の流れを、段に分けて書きます ― 実際の進め方と時間の目安を伺い、図に起こします
  • 打ち直し・丸洗い・仕立て直しを、表に整理します ― 伺った料金と日数で並べ、変わる条件も添えます
  • 引き取りと配達、贈答の受け方を書きます ― 伺える範囲と届け先の指定を、選べる形で並べます
  • 効き目を言い切らない言葉に整えます ― 品の作りと、店でしていることで書きます
  • 写真は、貴社で撮っていただいたものを整えて載せます ― 店の中や作業の手元を、明るさや大きさをそろえて配置します

料金と条件

料金は制作費0円、月額8,800円(税別)からです。6ページ構成のプランは月額13,800円(税別)です。サーバー、独自ドメイン、SSL、保守は月額に含まれます。月5回までの更新代行も同じ月額の中なので、混む時期のお知らせや、料金の改定も、ご連絡いただければこちらで反映します。

最低契約期間は6ヶ月です。7〜35ヶ月で解約された場合、サイトは非公開になります。36ヶ月以上ご継続いただいた場合は、サイトをお渡しします。

私たちがやらないこと

  • 撮影はお受けしていません。写真は、貴社で撮っていただいたものを整えて載せるところまでです
  • 寝具や打ち直しの料金そのものは決めません。決まった金額と中身を、読む人に伝わる形に組むところを担当します
  • 予約や引き取りの日程を管理する仕組みの開発はしていません
  • 表示が決まりに合っているかや、古い布団の引き取りの扱いの判断はしません。所管の窓口や専門家で確かめていただくようお願いしています
  • 眠りや体への効き目を、それらしく書くこともしません。ご要望があっても、そこはお断りしています
  • 検索順位や問い合わせの増加をお約束することもしません

実際にお作りしたサイトは 制作実績、料金と条件は ホームページ制作のページ に載せてあります。神戸市北区鈴蘭台を拠点に、2025年10月6日に設立しました。

「相談しながら選んでいるのに、サイトではただの布団屋に見えている」という方は、一度ご相談ください。

9. まとめ:店の中でしている相談を、来店の前に読めるようにする

町の寝具店のホームページで押さえることは、5つです。

  • 相談しながら選ぶ店だと書く ― 伺うこと、試せること、合わせること。「相談だけでも構いません」の一行も
  • 相談の流れと時間の目安を書く ― 予約が要るか、持ってきてほしいものも
  • 打ち直し・丸洗い・仕立て直しは、中身と料金と日数で ― 預けているあいだのことも添える
  • 引き取りと配達の範囲を書く ― 古い布団の扱いは、自治体の決まりを確かめてから
  • 効き目は言い切らず、作りと店でしていることで書く ― 資格は持っているものだけを正確に

布団や枕を選ぶのは、何年かに一度のことです。だからこそ、頼む側は毎回、何も知らないところから始めています。店の中でしている相談を来店の前に読めるようにしておけば、通信販売とは違う店だということが伝わります。

まず、今日できること

最近枕を選ばれたお客様を1人思い出して、店に入ってからお渡しまでに何を聞き、何を試し、何分かかったかを、紙に順番に書き出してみてください。その1枚が、そのまま3章の流れの図の中身になります。

ぜひ一度、お話を聞かせてください。店の中でしている相談を、来店の前に読める形にするところから、ご一緒します。